美肌・美髪の秘密兵器！化粧品＆シャンプーで話題の「アミノ酸系」成分とは？【専門家が徹底解説】

最近、化粧品やシャンプーの成分表示でよく見かける「アミノ酸系」という言葉。なんとなく肌や髪に良さそうなイメージはあるけれど、一体何が良いのか、どんな種類があるのか、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか？

アミノ酸は、私たちの体を構成するタンパク質の最小単位であり、美肌や美髪を育む上で欠かせない重要な成分です。化粧品やシャンプーに配合されるアミノ酸系の成分は、肌や髪への優しさはもちろん、様々な嬉しい効果が期待できるため、近年ますます注目を集めています。

この記事では、化粧品とシャンプー成分の専門家である私が、「アミノ酸系」成分の基礎知識から、その種類と効果、選び方のポイントまでを徹底的に解説します。信頼できる情報源に基づいた正しい知識を身につけ、「アミノ酸系」成分を賢く取り入れて、ワンランク上の美肌・美髪を目指しましょう！

アミノ酸って何？美肌・美髪に欠かせない理由

アミノ酸は、タンパク質を構成する基本的な有機化合物であり、私たちの体の約20%を占める非常に重要な成分です。（出典：大塚製薬「アミノ酸とは」https://www.otsuka.co.jp/health_and_illness/amino/about/ – アミノ酸の基本的な情報が分かりやすく解説されています）

肌や髪の主成分であるケラチンも、18種類のアミノ酸が結合してできています。そのため、アミノ酸は、肌の潤いやハリ、髪の健康状態を保つために不可欠な存在なのです。

化粧品やシャンプーにアミノ酸系の成分が配合されることで、以下のような効果が期待できます。

保湿効果: アミノ酸は、天然保湿因子（NMF）の主成分であり、角質層の水分を保持する重要な役割を担っています。アミノ酸系の成分を配合した化粧品やシャンプーは、肌や髪に潤いを与え、乾燥を防ぐ効果が期待できます。
低刺激性: アミノ酸系の成分は、肌や髪と同じ弱酸性であることが多く、刺激が少ないため、敏感肌の方や子供用の肌にも比較的安心して使用できます。
バリア機能のサポート: アミノ酸は、角質層の細胞間脂質を構成する成分の生成を助け、肌のバリア機能をサポートする働きがあります。
髪の補修：アミノ酸は、傷んだ髪の内部に浸透し、タンパク質を補給することで、髪のダメージを補修し、ハリやコシを与える効果が期待できます。
頭皮の皮膚の健康な状態を保つ:アミノ酸は、頭皮の皮膚のターンオーバーをノーマライズし、健康な状態を保つ働きがあります。フケやかゆみの抑制にも繋がります。

化粧品＆シャンプーで活躍！様々な「アミノ酸系」成分

化粧品やシャンプーに配合される「アミノ酸系」成分は、その種類や特徴によって様々な役割を果たします。ここでは、代表的なアミノ酸系成分とその効果をご紹介します。

洗浄成分として活躍するアミノ酸系界面活性剤

シャンプーの骨格の役割である洗浄を担うのが界面活性剤です。アミノ酸系の界面活性剤は、他の界面活性剤に比べて洗浄力が穏やかで、頭皮や髪に必要な潤いを残しながら優しく洗い上げることが特徴です。（出典：花王「ヘアケア講座：シャンプーの構成」- シャンプーの構成に関する基本的な情報が記載されています）

代表的なアミノ酸系界面活性剤：

ココイルグルタミン酸TEA/Na/K: 低刺激でやさしい洗浄力が特徴。洗い上がりがしっとりとしており、乾燥肌や敏感肌の方におすすめです。
ココイルメチルタウリンNa: 泡立ちが良く、さっぱりとした洗い上がり。頭皮の皮膚のべたつきが気になる方におすすめです。
ラウロイルサルコシンNa: 比較的肌に優しい洗浄力で、泡質が柔らかいのが特徴です。
ラウロイルメチルアラニンNa: 洗浄力と優しさをバランス良く持ち合わせています。
PCA-Na (ピロリドンカルボン酸ナトリウム): 天然保湿因子（NMF）の主成分の一つ。高い保湿効果があり、肌や髪の潤いを保ちます。

保湿成分として肌や髪に潤いを与えるアミノ酸

アミノ酸そのものが持つ保湿効果を活かして、化粧水や美容液、トリートメントなどに配合されることも多くあります。

代表的な保湿効果のあるアミノ酸：

グリシン: 保湿効果が高く、肌をしっとりと柔らかく保ちます。
セリン: 角質層の水分を保持し、肌のバリア機能をサポートします。
プロリン: コラーゲンの生成を助け、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。
アラニン: 肌の水分量を規制し、健康な状態を保ちます。
リシン: 天然保湿因子（NMF）の構成成分の一つで、保湿効果があります。
アルギニン: 保湿効果に加え、血行促進作用も期待できます。

髪の補修＆頭皮の皮膚の健康な状態を保つアミノ酸

傷んだ髪の補修や、頭皮の皮膚の環境を整えるために配合されるアミノ酸もあります。

代表的な髪の補修＆頭皮の皮膚ケアに役立つアミノ酸：

システイン: ケラチンの主要な構成成分の一つで、ダメージを受けた髪の補修に役立ちます。
メチオニン: 髪の成長に必要なアミノ酸の一つです。
グルタミン酸: 保湿効果があり、頭皮の皮膚の健康な状態を保ちます。

なぜ「アミノ酸系」が良いの？注目のメリット

数ある成分の中で、なぜ「アミノ酸系」成分がそんなにまでに注目されているのでしょうか？その主要なメリットをまとめました。

肌や髪への優しさ: アミノ酸は、私たちの体にもともと存在する成分であるため、肌や髪への刺激が少なく、敏感肌の方や子供肌の方でも比較的安心して使用できます。
高い保湿力: 天然保湿因子（NMF）の主成分であるアミノ酸は、角質層の水分を効果的に保持し、乾燥から肌や髪を守ります。
健康な状態をサポート: アミノ酸は、肌のターンオーバーをノーマライズしたり、頭皮のバリア機能をサポートしたりすることで、健康な状態を保つ働きがあります。
髪のダメージ補修: アミノ酸は、傷んだ髪の内部に浸透し、失われたタンパク質を補給することで、ハリやコシを与え、切れ毛や枝毛を防ぐ効果が期待できます。
肌にやさしい洗浄力（アミノ酸系シャンプーの場合）:アミノ酸系の界面活性剤を使用したシャンプーは、必要な皮脂を残しながら汚れを優しく洗い流すため、洗いすぎによる乾燥を防ぎます。

「アミノ酸系」成分配合の化粧品＆シャンプーの選び方

「アミノ酸系」成分配合の化粧品やシャンプーを選ぶ際には、以下のポイントに注目してみましょう。

洗浄成分の種類をチェック（シャンプーの場合）: シャンプーの成分表示で、ご紹介したようなアミノ酸系の界面活性剤が主要の洗浄成分として成分表に記載されているかを確認しましょう。
保湿成分の種類をチェック: アミノ酸の中でも、グリシン、セリン、プロリン、PCA-Naなどが配合されているか確認しましょう。
その他の美容成分もチェック: アミノ酸系成分に加えて、セラミド、ヒアルロン酸、植物エキスなど、相乗効果が期待できる保湿成分や美容成分が配合されているかも確認しましょう。
自分の肌質や髪質に合わせて選ぶ: 乾燥肌の方には保湿力の高いもの、脂性肌の方にはさっぱりとした洗い上がりのものなど、自分の肌質や髪質に合わせて選びましょう。
添加物の少ないものを選ぶ: 敏感肌の方は、香料、着色料、パラベンなどの添加物が少ないものを選ぶようにしましょう。
口コミやレビューを参考にする: 実際に使用した人の口コミやレビューも、製品を選ぶ際の参考になります。