皮膚コンディショニングは、「肌への刺激を抑える」、「肌を乾燥させない」、「肌の感触を良くする」などの総合的に肌改善効果のある成分の事をいいます。
皮膚コンディショニング成分(Skin conditioning)
皮膚コンディショニングとは
皮膚コンディショニングは、一言で言うと「肌を整える成分」です。
一般的にコンデイショニング成分と聞くと髪の毛をサラサラとさせ櫛通りを良くするヘアコンディショニング成分を想像する方が多いと思います。大半のヘアコンディショニングは、カチオン界面活性剤であり髪の毛の表面をコーティングする事で、艶やかにする事が出来ますが肌への刺激が強いものが多いのも事実です。
一方で、皮膚コンディショニングは、「肌への刺激を抑える」、「刺激の強い成分を緩和させる」、「乾燥した肌に潤いを与える」、「肌を乾燥させない」、「肌の感触を良くする」などが対応出来る成分です。そのため保湿性、エモリエント、抗炎症、美白、アンチエイジングなどの作用がある特長を持っています。
代表的な皮膚コンディショニング
エチルヘキシルグリセリンは、グリセリンと2-エチルヘキシルアルコールからなるのエーテルで皮膚コンディショニング効果のある成分です。
オーキッドエキス
オーキッドエキスは、ラン(デンドロビウム、レリオカトレヤ、ブラッソカトレヤ)の花をBGなどで抽出したエキスで、皮膚コンディショニング成分です。
オドリコソウ花エキス
オドリコソウ花エキスは東アジア全般の温暖な地域に生息していいるシソ科の常緑多年草であるオドリコソウから抽出したエキスで皮膚コンディショニング成分です。
加水分解シルクとは
加水分解シルクは、蚕の絹繊維を構成するタンパク質である、フィブロインやセリシンを加水分解して作られる可溶性タンパク質です。水、エタノールそしてBGなどに可溶な水溶液で、類白色から黄褐色で少し特異なニオイがあります。グリシン、アラニン、セリン、チロシンなどのアミノ酸やポリペプチドなどが多く含まれており、皮膚コンディショニング成分です。
カンゾウ根エキス
カンゾウ根エキスは、しみなどの原因とされる、メラニンの生成を抑える効果が期待出来、その効果は、アスコルビン酸(ビタミンC)の約270倍と言われています。抗アレルギー性もある事で皮膚コンディショニング成分ともいわれています。
クララ根エキス
クララ根エキスはクジンと呼ばれる漢方薬成分で、クララの根から取れる成分で、ニキビや肌荒れを防ぐため皮膚コンディショニング成分です。
グルコース
グルコースは、ぶどう糖も呼ばれる、炭水化物を分解して得られた炭化水素化合物で、身体の活動エネルギー源となるもので、皮膚コンディショニング効果のある成分です。
黒砂糖エキス
黒砂糖エキスはサトウキビ( Saccharum officinarum )の着色成分を分離抽出したエキスで、ミネラルが豊富な事からや、しみやソバカスの防止がある事で、皮膚コンディショニング効果のある成分です。
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール
シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールは、エトキシジグリコールとシクロヘキサンジカルボン酸のジエステルで、水にも油にも溶けることが出来るエステル系の油剤で、皮膚コンディショニング成分です。
センキュウ根茎エキス
センキュウ根茎エキスとは、セリ科の多年草である、センキュウ(Cnidium officinale)の根茎から抽出したエキスで、主成分としてクニデライド、センキュウノライド、リグスチリドなどのフタリド類やフェルラ酸などがある皮膚コンディショニング成分です。
サボンソウエキス
サボンソウエキスは、ヨーロッパ、中央アジア原産のナデシコ科サボウソウ属のサボンソウの葉、根から抽出したエキスで、主成分であるサポニンの効果により皮膚コンディショニング成分です。
ダイズ種子エキス
ダイズ種子エキスは、マメ科植物ダイズの種子から抽出して得られるエキスで、大豆の主成分としてイソフラボン、サポニン、アミノ酸などが含まれており皮膚コンディショニングのある成分です。
トウキエキス
トウキエキスは、セリ科シシウド属の多年草である、トウキ(当帰)の根から抽出したエキスで、化粧品成分として皮膚コンディショニングの効果がある成分です。
トコフェリルリン酸Na
トコフェリルリン酸Naは、省略してTPNaとも呼ばれるビタミンE誘導体とも呼ばれる成分です。ビタミンE(α-トコフェロール)を水にも溶解が可能な両親媒性で皮膚コンディショニングとして使用される成分です。
ニンニク根エキス
ニンニク根エキスは、ビタミンA、B1、B2、B6、C、亜鉛、セレン、カルシウム、鉄、脂肪、たんぱく質などについては、皮膚の軟化作用があり、肌の角質を柔らかくする皮膚コンディショニング効果があります。
パイナップル果実エキス
パイナップル果実エキスは、パイナップルの果実から抽出された成分で、ビタミンB1、B2そしてビタミンC、クエン酸などが含まれる成分です。さらにグルコシセラミドと呼ばれるタンパク質分解酵素が含まれており、肌バリア機能、色素沈着抑制作用のある皮膚コンディショニング成分です。
ぺンチレングリコール
ぺンチレングリコールは、水酸基を2個持ったジオール構造の多価アルコールで保湿性があり、グリセリンと比較するとベタツキも無くさらっとした感触にする効果のある皮膚コンディショニング成分です。
マンダリンオレンジ果皮エキス(チンピエキス)
マンダリンオレンジ果皮エキスは、マンダリンオレンジ(Citrus reticulata)和名温州ミカンの果皮から抽出したエキスで精油成分のリモネン、フラボン配糖体のヘスペリジン、ナリンギン、ノビレチン、アルカイドのシネフリン、その他クエン酸、ペクチンなどが含まれている抗酸化成分です。
ミツイシコンブ/ワカメエキス
ミツイシコンブ/ワカメエキスは、褐藻類 ミツイシコンブ(Saccharina angustata) 及びワカメ(Undaria pinnatifida)から抽出したエキスで、皮膚コンディショニングとなる成分です。
ムクロジ果皮エキス
ムクロジ果実エキスには、ムクロジサポニンと呼ばれる主成分が含まれており、皮膚コンディショニング成分です。
ラウリルヒドロキシスルタイン
ラウリルヒドロキシスルタイン(Hydroxysultaine)は、ヤシ油やパーム油から取られたラウリン酸由来の両性界面活性剤で無色から淡黄色した液体で、皮膚コンディショニング効果のある成分です。
ルイボスエキス
ルイボスエキスは、マメ科のの植物であるアスパラサスリネアリス(ルイボス)の全草から抽出したエキスで、皮膚コンディショニングの効果のある成分です。
レモン果実エキス
レモン果実エキスの主成分は、クエン酸、エリオシトリン、エスペリジン、リモネンなどが含まれており、新陳代謝を活発とする事で、血液循環が良くなる事で、皮膚コンディショニング成分としての効果があります。
ローズマリー葉エキス
ローズマリー葉エキスは、主成分のシネオール、カルノシン酸(ロスマリネシン)、フラボノイド、タンニンなどが配合されているため皮膚コンディショニング成分です。
皮膚コンディショニング成分の入っている商品一覧
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参考資料
皮膚コンディショニング剤に関するQ&A – Yahoo!知恵袋
Cosmetic-Info.jp:化粧品の成分表示名称 検索条件入力
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