香料の表示については、一般的に化粧品において、着香目的で、かつ 成分配合が1%未満の場合の表示方法です。
香料
成分評価 1
(少量配合ですが、何の物質か不明のため、評価として落としています)
香料とは
もともと香料という成分はありません、数百、数千種類と言われる、着香剤を使って、かつ全体の1%未満の場合、単独でなく、複合状態で、香料と表示をして良い決まりになっている。
この表示方法については、(平成13年3月6日医薬審発第163号「化粧品の全成分表示の表示方法等について」)で規定されている。
香料の種類
香料は大別すると、2つのタイプに分けられる。天然香料、合成香料である。
天然香料
天然香料については、一般的に、植物の花、葉、茎、根等から抽出した、精油や樹脂である。
精油の抽出方法として一番多いのは、水蒸気蒸留方法で、熱に対して、不安定なもの以外は、すべてこの方法で行うのが、一般的である。また、熱に対して不安定な精油については、果皮を圧縮して抽出したり、花の精油のように、BGやアルコールといった有機溶媒で抽出するなどの方法がある。また、天然香料については、植物以外に動物から取れる香料も存在している、ジャコウやムスクなどが、それである。但し、これらの香料の取れる動物が、減少している事から、近年は、合成香料によって合成しているケースが多い。
合成香料
天然香料と異なり、石油等から、化学合成等を使って合成した香料の事です。
合成香料は、天然香料のように、季節や天候に左右される事はないため、天然香料の補剤としての利用もされる。アロマケミカル、ネイチャーイディティカル、アーティフィシャルこれらは、すべて合成香料の呼び方である。また、天然香料のハッカ油から、メントールを抽出した場合、ハッカ油は、天然香料と呼びますが、メントールは合成香料と呼ばれるようになります。
化粧品成分名として、”香料”とだけ書かれている場合があります。これは複合香料と呼ばれるもので、ブレンドした香料が使用されています。また香料と書かれている場合配合上限は、1%以下となっています。
香料の効果、効能
香料は、化粧品など商品の品位をあげるために使用されるのが一般的で、シャンプーなどは、洗浄力や洗い上がりなどよりも、この香料の種類を重視する消費者が多いのも否めない。
そして、香料には、効果、効能が無い訳ではなく、鼻腔から直接脳へ刺激が伝わるためアロマテラピーの分野では、香料の種類によって、様々な効能が考えられます。シャンプーなどで好まれるフローラル系の香りとしては、リラックス、鎮静、リフレッシュなどの効果が期待できます。
香料の毒性、副作用、安全性
香料は、希薄な時に良い香りに感じ、精神的にも良い影響があるものが多いですが、香り成分を濃くすると悪臭に変わるものも多く存在しています。花の香りの代表格である、オレンジやジャスミンの主要香気成分はインドールと呼ばれるものですが、これは実は濃度が濃くなると便臭となり悪臭のひとつとして数えられます。そのため強い香水が集まると気分が悪くなったりするのはこの為です。
香料とされる成分一覧
オレンジ油
オレンジ油の主成分は、d-リモネン(90%)で、リラックス効果が高く、眠りを誘うかおりのため寝る前に嗅ぐと良い香料成分です。
カラメル
カラメルは、水とグラニュー糖などの糖類を熱で反応させつくられた化合物、甘い香りがするため香料しても使われる成分です。
ダマスクバラ花エキス
ダマスクバラ花エキスは、バラ科の植物であるタマスクローズの花から抽出したエキスで、主成分のフェニルエチルアルコール、ゲラニオール、ネロール、ゲラニルアセテートなどの濃厚な甘い香りが特長で、独特の香りがある香料成分です。
チョウジエキス
チョウジエキスは、チョウジノキ(一般的には香辛料として使用されるグローブの事)の花の蕾みから抽出したエキスで、グラム陽性菌、グラム陰性菌に対して広範囲の殺菌性能があり、ゴキブリなどが嫌う独特の香料成分を持っています。
バルミチン酸イソプロピル
パルミチン酸イソプロピルは、パルミチン酸とイソプロパノールのエステルで、無色から薄い黄色味のある透明な液体で、香料としても使用される成分です。
パルミチン酸エチルヘキシル
パルミチン酸エチルヘキシルは、高級脂肪酸のひとつであるバルミチン酸と高級アルコールである、2-エチルヘキシルアルコール結合させてつくるエステルで、無色~淡黄色の液体の油性成分です。また、合成ロウとも呼ばれているものです。一般的にはエモリエント成分ですが香料としても使用される成分です。
ベンジルアルコール
ベンジルアルコールは、インク、塗料、ラッカー等の溶剤として使用される。殺菌剤としての用途もあり、ほのかな香りがする事で、化粧品等の香料としても使用される。また、ジャスミン、イランイランの合成のための材料でもある香料成分です。
マンダリンオレンジ果皮エキス(チンピエキス)
マンダリンオレンジ果皮エキスは、マンダリンオレンジ(Citrus reticulata)和名温州ミカンの果皮から抽出したエキスで精油成分のリモネン、フラボン配糖体のヘスペリジン、ナリンギン、ノビレチン、アルカイドのシネフリン、その他クエン酸、ペクチンなどが含まれている香料成分です。
ミリスチルアルコール
ミリスチルアルコールは、炭素数14の直鎖アルコール(飽和脂肪族アルコール)で化学式CH3(CH2)13OHです。マッコウ鯨油やツチ鯨油などに少量含まれる成分で白色の結晶成分で香料としての成分です。
リンゴ果実水
リンゴ果実水は、バラ科のリンゴ果実を低温・高圧で圧縮する事で、実だけで無く、皮、芯そして種からもエキスを抽出ができ通常の果汁よりも、ビタミン、ミネラル類を豊富に含む香料成分
レモン果実エキス
レモン果実エキスの主成分のひとつである、リモネンは、香料としての効能のある成分です。
ローズマリー葉エキス
ローズマリー葉エキスは、持続性が高く、非常に強く、脳細胞に刺激を与えて、記憶力や集中力を高める効果がありる香料成分です。
成分が使われている、製品一覧
hair recipe (P&G プロクターアンドギャンブル)
ヘアレシピ シャンプー ハニーアプリコットエンリッチモイスチャーレシピシャンプー
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャーレシピ ヘアフードマスク 洗い流すトリートメント
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャー レシピ トリートメント
ハニーアプリコットエンリッチモイスチャーレシピシャンプー詰め替え
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャー レシピトリートメント 詰め替え
キウイ エンパワー ボリューム レシピ スカルプ フィード エッセンス 洗い流さないトリートメント
キウイ エンパワー ボリュームレシピ トリートメント詰め替え
グレープ シード ブースター オイル 洗い流さないトリートメント
マシェリ シャンプー(資生堂)
ミノン シャンプー(第一三共ヘルスケア)
レメディ シャンプー(株式会社サンドラッグ)
チャンプアップシャンプー(株式会社ソーシャルテック)
守り髪(株式会社ティエラコスメティクス)
botanist シャンプー(株式会社I-ne(イーネ))
re シャンプー(アジュバンコスメジャパン)
ちふれ シャンプー(株式会社ちふれ化粧品)
ラックス シャンプー(ユニリーバ)
LUXスーパーリッチシャインストレート&ビューティーシャンプーポンプ400g
LUX スーパーリッチシャイン ダメージ リペア シャンプー 430g
LUX スーパーリッチシャイン ダメージ リペア コンディショナー 430g
TSUBAKI シャンプー(資生堂)
TSUBAKI しっとりまとまる ヘアコンディショナー 450mL
- 価格:
- オープン
TSUBAKI しっとりまとまる
パサつき・広がりが気になる方に 重くならずに毛先まで軽やかに 「しっとりまとまる」髪が続く
重くならずに毛先まで軽やかに 「しっとりまとまる」髪が続くヘアコンディショナー。
レヴール シャンプー(ジャパンゲートウェイ)
レヴール フレッシュール リペア ノンシリコンシャンプー 340mL
レヴール フレッシュール モイスト ノンシリコン シャンプー 340mL
レヴール フレッシュール モイスト トリートメント 340mL
レヴール フレッシュール スカルプ ノンシリコンシャンプー340mL
パンテーン シャンプー(P&G)
パンテーン エクストラダメージケア コンディショナー450g
成分が含まれるその他の商品一覧
香料の科学/長谷川香料
香料の科学/長谷川香料
香料の科学 第2版 KS化学専門書 / 長谷川香料株式会社 〔本〕
参考資料
“[香料成分]化粧品には1%以下しか入っていないのに売上げに影響する成分” への45件のフィードバック