![香りの魔法!化粧品とシャンプーの[香料]って何?選び方から注意点まで徹底解説](https://izu-koubou.com/wp-content/uploads/2016/03/23f24bc414246cd28c769d292fe3b22e-1024x796.jpg)
「いい香りのシャンプーを使うと、一日中気分が上がる!」「お気に入りの香りの香水をつけると、自信が湧いてくる!」
香りって、私たちの生活に彩りを与えてくれる、まるで魔法のような存在ですよね。特に、毎日使う化粧品やシャンプーの香りは、私たちの気分や印象を大きく左右します。
でも、これらの製品に使われている「香料」って、一体何なのでしょうか?天然成分?合成成分?安全性は大丈夫?たくさんの種類があって、どう選べばいいのか分からない…
そんな疑問や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、化粧品とシャンプーに使われる「香料」について、専門家の視点から徹底的に解説します。香りの基礎知識から、選び方のポイント、そして使用する際の注意点まで、これを読めば「香料」に関するあなたの疑問はきっと解消されるはずです。
さあ、香りの世界を一緒に深く探求してみましょう!
香料って何?その役割と分類
私たちが普段「香り」として認識しているものは、様々な揮発性有機化合物が混ざり合ったものです。化粧品やシャンプーにおける「香料」は、これらの香りの元となる成分を意図的に配合したものを指します。
香料の主な役割は、以下の3つです。
- 付香: 製品に心地よい香りを与え、使用感を向上させる。
- マスキング: 原料特有の気になる臭いを隠す。
- 情緒的効果: 香りによってリラックス効果やリフレッシュ効果をもたらし、心理的な満足感を与える。
香料は、その起源によって大きく「天然香料」と「合成香料」の2つに分類されます。(出典:日本香料工業会
自然の恵み「天然香料」
天然香料は、植物や動物などの天然物から抽出・分離された香り成分です。
- 植物性天然香料: 花(ローズ、ラベンダーなど)、葉(ミント、ユーカリなど)、果実(レモン、オレンジなど)、種子(バニラ、ナツメグなど)、根(ジンジャー、ベチバーなど)、樹脂(フランキンセンス、ミルラなど)といった様々な部位から、水蒸気蒸留法、圧搾法、溶剤抽出法などの方法で採取されます。
- 動物性天然香料: ジャコウ(麝香鹿の香嚢分泌物)、シベット(ジャコウネコの分泌物)、アンバーグリス(マッコウクジラの腸内結石)、カストリウム(ビーバーの香嚢分泌物)などがありますが、近年では動物保護の観点から使用が制限または代替される傾向にあります。
天然香料は、複雑で奥行きのある香りが特徴で、アロマテラピーなどにも広く用いられています。しかし、収穫量や品質が自然環境に左右されやすく、安定供給や価格の面で課題がある場合があります。また、稀にアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
科学が生み出す「合成香料」
合成香料は、石油などを原料として化学的に合成された香り成分です。天然香料に含まれる特定の香り成分を再現したものや、自然界には存在しない新しい香りを創り出すことができます。
- 単離香料: 天然香料から特定の香り成分を分離・精製したもの(例:ローズオイルから抽出したゲラニオール)。
- 半合成香料: 天然物を化学的に修飾して得られるもの(例:テルペン系化合物を加工したもの)。
- 完全合成香料: 石油化学などの原料から、化学反応によって人工的に合成されたもの(例:合成ムスク、バニリン)。
合成香料のメリットは、安定供給が可能で、大量生産による低コスト化が図れること、香りの強さや品質を一定に保ちやすいことなどが挙げられます。また、天然香料では得られない多様な香りを創り出すことができます。安全性については、国際的な専門機関(IFRA: 国際香粧品香料協会
なぜ香料が配合されるの?そのメリット
化粧品やシャンプーに香料が配合されるのには、様々な理由とメリットがあります。
- 使用感の向上: 良い香りは、製品を使う際の気分を高め、心地よい体験をもたらします。毎日のスキンケアやヘアケアが、より楽しい時間になります。
- マスキング効果: 製品の原料の中には、独特の臭いを持つものがあります。香料は、これらの気になる臭いを包み込み、快適に使用できるようにします。
- 製品イメージの向上: 香りは、製品のブランドイメージやコンセプトを表現する重要な要素となります。「フレッシュ」「エレガント」「リラックス」など、香りの印象によって製品のイメージが大きく左右されます。
- 購買意欲の向上: 香りは、消費者の感情に直接働きかけ、購買意欲を高めることがあります。店頭でテスターを試した際に、香りが気に入って購入を決めるという経験は誰にでもあるでしょう。
- 製品の差別化: 数多くの化粧品やシャンプーが存在する中で、独自の香りは製品の個性を際立たせ、競合製品との差別化を図る上で重要な要素となります。
香りの種類は無限大!代表的な香りの系統
香りは、その印象によって様々な系統に分類されます。ここでは、代表的な香りの系統をご紹介します。
- フローラル系: バラ、ジャスミン、ラベンダー、カモミールなど、花々の甘く華やかな香り。女性らしい印象や、リラックス効果をもたらすものが多いです。
- シトラス系: レモン、オレンジ、グレープフルーツなど、柑橘系のフレッシュで爽やかな香り。リフレッシュ効果が高く、男女問わず人気があります。
- フルーティー系: アップル、ピーチ、ベリーなど、甘くジューシーな果実の香り。親しみやすく、明るい印象を与えます。
- ハーバル系: ミント、ローズマリー、ユーカリなど、ハーブの清涼感のある香り。リフレッシュ効果や鎮静効果が期待できます。
- ウッディ系: サンダルウッド、シダーウッド、パチュリなど、木の温かく落ち着いた香り。リラックス効果があり、男性用化粧品にもよく用いられます。
- オリエンタル系(スパイス系、アンバー系を含む): バニラ、シナモン、クローブ、ムスク、アンバーなど、エキゾチックで官能的な香り。個性的で、深みのある印象を与えます。
- マリン系(アロマティック系を含む): 海や大地のミネラルを感じさせる、爽やかで開放的な香り。男性用化粧品や、夏向けの製品によく用いられます。
これらの香りの系統は、単独で用いられるだけでなく、組み合わされることでより複雑で魅力的な香りが生まれます。
香料の安全性は大丈夫?知っておきたいこと
香料の安全性について、不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、現在、化粧品やシャンプーに使用される香料は、国際的な機関や各国の規制によって厳しく管理されています。(出典:厚生労働省「化粧品基準」 化粧品の成分に関する基準が定められています)
- IFRA(国際香粧品香料協会)の基準: IFRAは、科学的なデータに基づいて香料成分の安全性評価を行い、使用制限や禁止物質リストを公表しています。化粧品メーカーは、このIFRAの基準を遵守して製品開発を行っています。
- 各国の規制: 日本をはじめとする各国でも、化粧品に使用できる成分や配合量に関する規制が設けられています。
- アレルギーについて: 天然香料、合成香料に関わらず、ごく稀にアレルギー反応を引き起こす可能性があります。過去に特定の香料でアレルギーを起こしたことがある場合は、成分表示を 注意深く確認し、該当する成分が含まれていないかを確認することが重要です。初めて使用する製品の場合は、パッチテストを行うことをお勧めします。
自分にぴったりの香りを見つける!選び方のポイント
たくさんの香りの種類がある中で、自分にぴったりの香りを見つけるためのポイントをご紹介します。
- 好きな香りの系統を知る: まずは、自分がどんな香りが好きかを知ることが大切です。フローラル系が好きか、シトラス系が好きかなど、いくつかの香りを試してみる中で、好みの系統が見えてくるはずです。
- 使用するシーンを考える: 香りは、使用するシーンによって選び方を変えるのもおすすめです。リラックスしたいバスタイムにはラベンダーやカモミール、仕事に行く前には気分を高めるシトラス系、特別な日には華やかなフローラル系など、シーンに合わせて香りを使い分けるのも楽しいでしょう。
- テスターを活用する: 香りの感じ方には個人差があります。店頭でテスターがあれば、実際に香りを試してみるのが一番確実です。手の甲などにつけて、時間の経過による香りの変化も確認してみましょう。(トップノート:つけた瞬間の香り、ミドルノート:数十分後の香り、ラストノート:時間が経ってからの残り香)
- 成分表示を確認する: アレルギー体質の方や、特定の成分に敏感な方は、成分表示を 注意深く確認しましょう。「香料」と一括表示されている場合もありますが、個別の香料成分名が表示されている場合もあります。
- 口コミやレビューを参考にする: 他のユーザーの口コミやレビューも、香りを選ぶ際の参考になります。ただし、香りの感じ方は人それぞれなので、あくまで参考程度にとどめましょう。
香料と上手く付き合うために:注意点
香料は、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、使用する際にはいくつかの注意点があります。
- 使用量を守る: 香りの強すぎる製品は、周囲の人に不快感を与えてしまう可能性があります。製品に記載されている使用量を守り、適量を ব্যবহারしましょう。
- 保管場所に注意する: 香料は、高温多湿や直射日光を避けて保管しましょう。保管状態が悪いと、香りが変化したり、品質が劣化したりする可能性があります。
- 肌に異常を感じたら使用を中止する: 使用中に肌にかゆみ、赤み、刺激などの異常を感じた場合は、直ちに使用を中止し、皮膚科専門医に相談しましょう。
- 香りの重ね付けに注意する: 香りの強い化粧品やシャンプー、香水などを重ねて使用すると、香りが混ざり合って不快な臭いになることがあります。香りの系統を考慮したり、無香料の製品と組み合わせたりするなど、工夫が必要です。
まとめ:香りの魔法を賢く楽しもう!
この記事では、化粧品とシャンプーに使われる「香料」について、その役割、分類、安全性、選び方、そして注意点までを詳しく解説しました。
香りは、私たちの日常に 喜びと彩りを与えてくれる素晴らしい要素です。天然香料の奥深い香り、合成香料が生み出す多様な香り、それぞれの魅力と特性を理解することで、より賢く、より楽しく香りを選ぶことができるようになります。
安全性に関する正しい知識を持ち、自分の好みや使用シーンに合わせて香りを 徹底的に選ぶことで、香りの魔法を最大限に 楽しむ事ができます。
ぜひ、この記事を参考に、あなたにとって最高の香りを見つけて、より豊かな毎日を送ってくださいね!
香料とされる代表的な成分一覧
オレンジ油
オレンジ油の主成分は、d-リモネン(90%)で、リラックス効果が高く、眠りを誘うかおりのため寝る前に嗅ぐと良い香料成分です。
カラメル
カラメルは、水とグラニュー糖などの糖類を熱で反応させつくられた化合物、甘い香りがするため香料しても使われる成分です。
ダマスクバラ花エキス
ダマスクバラ花エキスは、バラ科の植物であるタマスクローズの花から抽出したエキスで、主成分のフェニルエチルアルコール、ゲラニオール、ネロール、ゲラニルアセテートなどの濃厚な甘い香りが特長で、独特の香りがある香料成分です。
チョウジエキス
チョウジエキスは、チョウジノキ(一般的には香辛料として使用されるグローブの事)の花の蕾みから抽出したエキスで、グラム陽性菌、グラム陰性菌に対して広範囲の殺菌性能があり、ゴキブリなどが嫌う独特の香料成分を持っています。
バルミチン酸イソプロピル
パルミチン酸イソプロピルは、パルミチン酸とイソプロパノールのエステルで、無色から薄い黄色味のある透明な液体で、香料としても使用される成分です。
パルミチン酸エチルヘキシル
パルミチン酸エチルヘキシルは、高級脂肪酸のひとつであるバルミチン酸と高級アルコールである、2-エチルヘキシルアルコール結合させてつくるエステルで、無色~淡黄色の液体の油性成分です。また、合成ロウとも呼ばれているものです。一般的にはエモリエント成分ですが香料としても使用される成分です。
ベンジルアルコール
ベンジルアルコールは、インク、塗料、ラッカー等の溶剤として使用される。殺菌剤としての用途もあり、ほのかな香りがする事で、化粧品等の香料としても使用される。また、ジャスミン、イランイランの合成のための材料でもある香料成分です。
マンダリンオレンジ果皮エキス(チンピエキス)
マンダリンオレンジ果皮エキスは、マンダリンオレンジ(Citrus reticulata)和名温州ミカンの果皮から抽出したエキスで精油成分のリモネン、フラボン配糖体のヘスペリジン、ナリンギン、ノビレチン、アルカイドのシネフリン、その他クエン酸、ペクチンなどが含まれている香料成分です。
ミリスチルアルコール
ミリスチルアルコールは、炭素数14の直鎖アルコール(飽和脂肪族アルコール)で化学式CH3(CH2)13OHです。マッコウ鯨油やツチ鯨油などに少量含まれる成分で白色の結晶成分で香料としての成分です。
リンゴ果実水
リンゴ果実水は、バラ科のリンゴ果実を低温・高圧で圧縮する事で、実だけで無く、皮、芯そして種からもエキスを抽出ができ通常の果汁よりも、ビタミン、ミネラル類を豊富に含む香料成分
レモン果実エキス
レモン果実エキスの主成分のひとつである、リモネンは、香料としての効能のある成分です。
ローズマリー葉エキス
ローズマリー葉エキスは、持続性が高く、非常に強く、脳細胞に刺激を与えて、記憶力や集中力を高める効果がありる香料成分です。
成分が使われている、製品一覧
hair recipe (P&G プロクターアンドギャンブル)
ヘアレシピ シャンプー ハニーアプリコットエンリッチモイスチャーレシピシャンプー
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャーレシピ ヘアフードマスク 洗い流すトリートメント
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャー レシピ トリートメント
ハニーアプリコットエンリッチモイスチャーレシピシャンプー詰め替え
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャー レシピトリートメント 詰め替え
キウイ エンパワー ボリューム レシピ スカルプ フィード エッセンス 洗い流さないトリートメント
キウイ エンパワー ボリュームレシピ トリートメント詰め替え
グレープ シード ブースター オイル 洗い流さないトリートメント
マシェリ シャンプー(資生堂)
ミノン シャンプー(第一三共ヘルスケア)
レメディ シャンプー(株式会社サンドラッグ)
チャンプアップシャンプー(株式会社ソーシャルテック)
守り髪(株式会社ティエラコスメティクス)
botanist シャンプー(株式会社I-ne(イーネ))
re シャンプー(アジュバンコスメジャパン)
ちふれ シャンプー(株式会社ちふれ化粧品)
ラックス シャンプー(ユニリーバ)
LUXスーパーリッチシャインストレート&ビューティーシャンプーポンプ400g
LUX スーパーリッチシャイン ダメージ リペア シャンプー 430g
LUX スーパーリッチシャイン ダメージ リペア コンディショナー 430g
TSUBAKI シャンプー(資生堂)
TSUBAKI しっとりまとまる ヘアコンディショナー 450mL
- 価格:
- オープン
TSUBAKI しっとりまとまる
パサつき・広がりが気になる方に 重くならずに毛先まで軽やかに 「しっとりまとまる」髪が続く
重くならずに毛先まで軽やかに 「しっとりまとまる」髪が続くヘアコンディショナー。
レヴール シャンプー(ジャパンゲートウェイ)
レヴール フレッシュール リペア ノンシリコンシャンプー 340mL
レヴール フレッシュール モイスト ノンシリコン シャンプー 340mL
レヴール フレッシュール モイスト トリートメント 340mL
レヴール フレッシュール スカルプ ノンシリコンシャンプー340mL
パンテーン シャンプー(P&G)
パンテーン エクストラダメージケア コンディショナー450g
成分が含まれるその他の商品一覧
香料の科学/長谷川香料
香料の科学/長谷川香料
参考資料
- 日本香料工業会 (JFFMA):
https://www.jffma-japan.org/ - IFRA (国際香粧品香料協会):
https://ifrafragrance.org/
“香りの魔法!化粧品とシャンプーの[香料]って何?選び方から注意点まで徹底解説” への45件のフィードバック