化粧品成分のPGは正式にはプロピレングリコール、用途としては、主に、保湿、抗菌といった機能がある成分です。
PG(プロピレングリコール)
成分評価 3
PGとは
プロピレングリコールは酸化プロピレンから合成された、多価アルコール成分で、化粧品類では、PGと略される事が多い化粧品成分です。正式名称は、プロピレングリコール、化学用語で言うと1.2-プロパンジオールという成分です。入れる目的としては、保湿、抗菌の目的で使用される化粧品成分です。
もともと、組成がアルコールですので、水やアルコールに溶けやすい性質があり、界面活性剤と同様に浸透性もあります。その浸透性によって、混入されている、有効成分を皮膚内部に導く機能があります。そのため、混入成分に問題があると、過剰に反応しやすい事もあります。
また最近は電子タバコのVAPE(ベイプ)のリキッドの主成分として、VG(植物性グリセリン)ととも配合されています。これはPGは食品添加物として使用されるのもありますが、VAPE(ベイプ)を吸った時の甘みのもととして使用されているようです。
そして、赤ちゃんのおしりふきなどに使用されている、ウエットティシュの主成分としてプロピレングレコールが使用されています。これは、殺菌、保湿などの機能があり、以前使用されていたメタノールなどよりも安全性が高い事で使用されているようです。
PG(プロピレングリコール)の効果、効能
PGは多価アルコールのひとつであるため、化粧品成分としては、溶剤、浸透促進剤、保湿、抗菌の効果がある成分です。
化粧品やヘアケアに入れた時の使用感
- アルコール系のため、さっぱりとした使用感が出ます。
- 脂との相性もよいため、成分が溶けやすい
- アルコールの抗菌効果が期待できます。
浸透促進剤
他の水性系有効成分の浸透を助ける効果があるため、化粧品として、使用する場合、他の成分が良い成分であれば、問題ないが、あまり良いと言えない成分を混入した場合、必要以上に成分を吸収させてしまう効果がある。
PG(プロピレングリコール)の毒性、副作用、安全性
プロピレングリコールはよく毒性が示唆されていますが、LD50が18~24g との事で、うまみ調味料 16g/kg よりも安全である。カフェインの0.2g/kgよりも安全である。ただし、PGは、化粧品成分でいう、表示指定成分※に入っており、個人差はありますが、その刺激性で、アレルギー等の注意が必要な成分です。また実際食品添加物として、うどん作りにはよく使用されている成分であります。
余談ですが、PGよりも、DPG(ジプロピレングリコール)の方が刺激が少ないとして、そちらに以降している場合もあります。
※表示指定成分とは通常化粧品に分類するものは、水を除く全成分の表示が義務づけされていますが、医薬品、医薬部外品の一般的に内容成分を明記する必要はありません。その中でも、必ず表示する必要があるのが、表示指定成分です。そのため、気をつける必要はありますが、危険性を示唆するものではありません。
成分が含まれている製品
hair recipe (P&G プロクターアンドギャンブル)
ヘアレシピ シャンプー ハニーアプリコットエンリッチモイスチャーレシピシャンプー
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャーレシピ ヘアフードマスク 洗い流すトリートメント
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャー レシピ トリートメント
ハニーアプリコットエンリッチモイスチャーレシピシャンプー詰め替え
ハニー アプリコット エンリッチ モイスチャー レシピトリートメント 詰め替え
キウイ エンパワー ボリュームレシピ トリートメント詰め替え
守り髪(株式会社ティエラコスメティクス)
ちふれ シャンプー(株式会社ちふれ化粧品)
ラックス シャンプー(ユニリーバ)
LUX スーパーリッチシャイン ダメージ リペア コンディショナー 430g
成分が含まれるその他の商品一覧
パフォーマンスギア(PG)(メンズ、レディース、キッズ)メッシュキャップ スイミング 840PG0FM1045
パフォーマンスギア(PG)(メンズ、レディース) スイミングキャップ 840PG0FM1044
パフォーマンスギア(PG)(メンズ)ローカットストッキング 727PG9OK4043
パフォーマンスギア(PG)(キッズ) ジュニア コンプレッションスパッツ 742PG9ES4532
アペティート プロクリスタル ノンジアミンカラー ヘルバ PG ペールグリーン 100g (1剤) 医薬部外品 サロン専売品 【NS】
参考資料
“[PG(プロピレングリコール)]保湿、抗菌のある多価アルコール” への18件のフィードバック