[グリシン]睡眠障害に良いアミノ酸は保湿効果が高かった｜アミノ酸シャンプーは髪と地肌におすすめです。

グリシン(glycine)は、アミノ酢酸(aminoacetic acid)の事で、タンパク質を構成するアミノ酸の中で、最も単純な構造である。多くの種類のタンパク質では、グリシンはわずかしか含まれないが、ゼラチン、エラスチンといった動物性コラーゲンの約3分の１がグリシンである。コラーゲンの構成要素からも判る通り、保湿、血行促進、抗菌性、酸化防止、キレート作用、pH調整、安定剤、保存剤として期待できる成分です。

グリシン(aminoacetic acid)

成分評価 5

グリシンとは

グリシン(glycine)は、アミノ酪酸(aminoacetic acid)の事で、体内のタンパク質を構成するアミノ酸のひとつで、体内で合成される事から、アルギニンと同様に非必須アミノ酸と言われています。アミノ酸の中で、単純な形状をしており、別名グリココルといい、糖原性アミノ酸である。多くのタンパク質では、グリシンはほんの少ししか含まれていないが、ゼラチンやエラスチンといった、動物性タンパク質のうちコラーゲンと呼ばれるものに多く含まれており、その３分の１がグリシンと言われています。

グリシンは、コラーゲンの主要成分のため、保湿効果が期待できる、成分で、他に血行促進、抗菌性、酸化防止、キレート作用が期待できる成分です。

グリシンを含む食品

グリシンは、非必須アミノ酸のため、体内で、同じアミノ酸である、セリンから合成する事が出来る。セリンは、大豆や大豆製品およびカツオなどの魚介類から摂取できる。もちろんグリシンを含む食品もある、それは、牛肉、豚肉、鶏肉などの動物性タンパク質で特にゼラチン質に多く含まれている。

また、ホタテやカニなどの魚介類にも入っており、甘みのもとは、このグリシンである。甘みの他に、抗菌性をもっている事から、日持ちが良くなるとしてコンビニのお弁当などの食品添加物としてよく使用されている成分です。

グリシンとは添加物によく使われています。

グリシンは、添加物として、pH調整成分、安定剤、保存料として使用されています。コンビニのおにぎりなんかにもよく使用されています。

グリシンのサプリメント

グリシンは睡眠の質を向上させる目的で、サプリメントが存在しています。実はグリシン(アミノ酪酸)は、神経伝達回路において、ギャバ(GABA：γ-アミノ酪酸（Gamma Amino Butyric Acid）の略)に次ぐ抑制力をもっているアミノ酸で、ストレスの抑制効果がある事で、それを利用して、不眠症の改善のためのサプリメントとして、使用されています。通常はアルギニン、チロシン同様に非必須アミノ酸のため、わざわざ取る必要はないが、足りない場合は、睡眠の質向上につながる。

ただし、グリシンは、大量の摂取すると、高グリシン血症といって、グリシンが血中や脳に残って神経障害を発生させるため、不眠症などが無い場合は、飲み過ぎに注意です。

参考ですが、トリプトファン、などは必須アミノ酸と呼ばれているものです。

グリシンの効果、効能

グリシンの薬効と効果

グリシンの効果、効能としては、抗うつ、肝機能回復、湿疹、皮膚炎、口内炎などの皮膚トラブルの改善、肝機能回復、そして睡眠障害改善があります。

特にグリシンは、体内では牛乳などに含まれているセリンから産生されるが、クレアチン、ポルフィリン、プリン、グルタチオンなどの原料として使用されるもので、グリシンを摂取する事で、末梢血流が増加して放熱を促す事で深部体温を低下させる事で睡眠障害に効果があるとされています。

ただし、抗精神病薬のクロザピンの効果を半減させる事が判っている事で、同時使用は避ける事をオススメします。

また、グリシンは、タウリンと同様に肝機能を正常に保つ働きがあり、胆汁酸と結合して脂肪を代謝したり、肝臓でグリシン抱合と呼ばれる代謝によって解毒作用が出来る成分です。貝類が肝臓に良いとされるのはこのグリシンが多く含まれているためです。

また、グリシンは肌の回復をさせていただきます。促す事から美肌になるアミノ酸としてされています。

グリシンの化粧品成分としての効果

グリシンの化粧品成分としての効果としては、血行促進、保湿、pH調整などの目的で配合します。

グリシンは古米を美味しく炊ける食品添加物

グリシンは、古米などに焚く時に食品添加物として添加する事で、美味しくなると言われています。これは、グリシンの甘みが加わる事で美味しくなり、抗菌効果がある事で、持ちが良くなるのです。そのためコンビニのオニギリなどは、グリシンが良く使用されています。

グリシンの毒性、副作用、安全性

グリシンは、毒性、副作用は無いといわれています。ただ、非必須アミノ酸のため、体内で生産できるため、わざわざ摂取するも必要はありません。グリシンは食品添加物としても使用されているが、普通に食生活をする上では副作用は無いと考えてよいとされています。

但し、過剰摂取する事で、グリシンの副作用として、下痢、胃腸障害、むかつき、眠気があるとされています。また、湿疹、かゆみ、口の腫れ、呼吸障害など発生するとされており、呼吸器の麻痺があるとされています。ただ過剰摂取としても、体重1kgあたり8g以上の摂取の事をいい、これはラットによる実験で、50kgの人の場合、約40gと言われていますので、グリナなどのサプリメントでは1回3g程度の摂取量ですので、大きな問題はないかと思います。

そして、研究者の中では、グリシンとグルタミン酸塩などのバランスが崩れると自閉症の原因とされる研究もあり、妊娠中の人は特に注意が必要とされる成分でもあります。