[頭皮フローラ]フケやかゆみの原因となる頭皮環境は大丈夫ですか?

頭皮フローラは、健康な髪や頭皮にとって、頭皮環境を左右する非常に大事なキーワードです。これが正常でないと、頭皮トラブルが起こり、健康な髪の毛も生えてこないのです。

あなたの頭皮フローラは正常ですか?

頭皮フローラ
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頭皮フローラとは

フローラ」と言う言葉をご存じですが?

フローラはローマ神話に出てくる、花と豊穣の女神の名前で、一般的には花が咲き乱れている様をフローラと呼んでいますが、ここで言う、フローラとは、表皮細菌の事を指しています。表皮を顕微鏡などで、拡大して観察すると、表皮細菌がコロニーを形成しており、それが、ある意味花のように見える事から、フローラと呼ばれています。

最近、腸内フローラについては、雑誌やテレビなどに特集を組まれており、腸内の健康に必要なものと認識が強くなっており、便秘や下痢などの対策にオリゴ糖をとったり、ヨーグルトを取ったりする事で、善玉の腸内細菌を活性化させ対策を色々しているかと思います。

実は、そんなフローラが頭皮にも存在しており、一般的に頭皮フローラと呼ばれて、健康的な頭皮環境形成に一役かっています。フケ、かゆみなどがある人、アトピー性皮膚炎などでお困りの人は、この頭皮フローラが乱れているのが原因の可能性が高いと言われています。

人の頭皮にいる細菌・微生物として代表的なものは、好気性の表皮ブドウ球菌、ミクロコッカス菌、嫌気性のアクネ菌が大半をしめる構造です。微量であるが、カビ、真菌等もいます。

この表皮ブドウ球菌が主に人の汗や皮脂を餌にして、弱酸性の脂肪酸を排出、また皮脂腺にいるアクネ菌は 皮脂を餌にして、同様の脂肪酸を排出し、皮膚表面を常に弱酸性に保っています。

この弱酸性は、自分たちが、住みやすい環境づくりのために行っている事ですが、アルカリ性を好む、黄色ブドウ球菌、カビや真菌等を抑え、アンモニア、インドールの発生を抑える という効果もあり、皮膚の消臭、殺菌にも貢献しており、病気の感染予防や健康的な皮膚には、非常に重要な要素となっています。

頭皮トラブル(フケ、かゆみ、ニオイ)がある場合、このフローラが崩れている可能性があります。そのため、トラブルがある場合、このフローラを正常な状態になるような対策が重要となるのです。  

頭皮フローラが崩れる恐ろしさ

頭皮フローラは、実は、身体にとっては、カビや細菌といった外敵からの侵入防ぐための第一防衛ラインのような役割を持っています。

中心にお城がある、城下町のようなイメージをするとかなり判りやすいです。城下町ですから、お城があって、城の周りには、城壁があって、城壁の入り口には衛兵がいて、その外側には、城下町の町民がいろいろな商売をして賑わっている。

たまに、外からならず者が悪さをしても、町民が一気団結して、追い出してしまう事がおこり、直接兵隊が動くような事は少なくなります。

実はこの町民にあたるのが、表皮ぶどう球菌やアクネ菌の事を指し、善玉細菌や日和見細菌と呼ばれ、頭皮のフローラを形成しているものたちの事を指します。ここでは、城壁は表皮であり、兵隊は免疫細胞、城はもちろん我々の身体を表します。

つまり、この城下町で、マフィアが幅をきかせて、町民を苦しめだすと、外部からの外敵に対して対処出来なくなるばかりか、町のマフィアと結託して、城をおそうような計画をたてて、手引きをしてしまうよな事に発展していきます。このマフィアが悪玉細菌である(黄色ぶどう球菌、真菌、マラセチア菌にあたります。)

通常、町民(日和見菌)はマフィア(悪玉細菌)を抑える力をもっていますが、時たま城(人間)の方針で、町を大掃除する事で、町民がいなくなってしまう事があります。この大掃除が実はシャンプーなのです。

頭皮フローラが減る?シャンプーの恐ろしさ

シャンプーは、髪や頭皮をあらうために、重要な行為ですが、実は、シャンプーをする度に頭皮を守っているはずの、頭皮フローラを壊しているのです。

通常シャンプーなどによって、頭皮の日和見菌が減少しても、身体は、自浄作用(ホメオスタシス)という現象によってもとに戻ろうとして働き始め、ある程度時間がたてば、頭皮フローラは、復活します。

しかし、この頭皮フローラが復活するのは、数時間はかかります。人によっては、数日かかる人もいるようです。これは個人差がありますので何とも言えません。

この頭皮フローラが復活する間、正常であれば、弱酸性の頭皮が、アルカリ性に変わっています。それによって、普段はおとなしいはずの、黄色ぶどう球菌、真菌、マラセチア菌などが、繁殖を開始するのです。これらは、皮膚の炎症をおこし、悪臭も発生させます。

つまりきれいにしているつもりの、シャンプーによって頭皮を汚している事実があります。

頭皮フローラを活かした洗い方はスッキリは厳禁!

頭皮を健康に保つ湯シャンのメリットとデメリット

もちろん洗髪をしないわけにはいきません。頭皮フローラを活かした、洗髪の仕方として、湯シャンがあります。湯シャンの場合、頭皮フローラを痛める事がありません、

しかし、若干余分な皮脂が落ちにくいという問題もありますので、運動をして、毛穴から汚れを押し出したりといったものも必要です。また、一度壊れてしまった頭皮を復活させるには、最低でも半年はかかると言われています。その間皮脂が過剰に出るなどするため、別のケアが必要になってきます。

また、皮脂はお湯で流れるのですが、整髪剤、スタイリング剤等を使った場合は、落ちません。そんなデメリットが発生します。

シャンプーの使用量を調整する

湯シャンによって汚れ落ち度は80%程度です。つまり20%分の汚れ落ちがあれば十分なのです。そのため、湯シャンである程度汚れを落とした後、シャンプーの量をいつもの5分の1から初めて見ましょう。

シャンプーの量を調整するための3つのポイント

1)スッキリ、サッパリはシャンプーの使いすぎ!

シャンプーをする場合、スッキリ、サッパリといった感覚を求めがちですが、頭皮トラブルがある場合、使用量が多い事があげられます。その理由としては、必要な皮脂まできれいに取ってしまっている可能性が高いのです。そのため、必要な皮脂を残すようにするため、スッキリ、サッパリ感がある場合は、さらに減らす事が重要です。

2)頭上では、泡がたったらすでにNG

シャンプーの使用方法として、手で一度泡立ててから、頭全体に泡を行き渡らせるのが大事なのですが、全体に行き渡ったときに、泡が消える位が実は丁度良いのです。頭上でシャンプーがもこもこ状態は、なんとなく洗っている感があるのですが、これはシャンプーの使用量が多過ぎるサインになっています。

3)乾かしたときに、頭皮のつっぱりが出たらシャンプーの使いすぎ。

お風呂上がりに頭皮がつっぱると言われる方がたまに見られます。これもシャンプーの使いすぎで、必要な皮脂まで、取ってしまっているのです。よく対策として、オイルをつける方がいますが、正直オススメ出来ない対応です。だって、身体に無害な皮脂をザックリおとしてしまい、人工的な油をつけるのは、非常に馬鹿馬鹿しい事です。

頭皮フロラーには、アミノ酸シャンプーがオススメ

シャンプー必要量の調整をしていくと、量の調整が難しいシャンプーが、色々でてくるかと思います。特に洗浄力の強う、高級アルコールシャンプー、石鹸シャンプーなどは、洗浄力が強いため使いにくいと思います。

そこで、おすすめなのは、アミノ酸シャンプーと呼ばれるものです。

アミノ酸シャンプーは、洗浄力が非常にマイルドなのが特長で、肌にやさしい成分のため、頭皮への影響も少ないのが特長です。そのため 一般的に販売されているシャンプー類の中ではオススメなのです。

また、洗浄力がマイルドな事で、使用量の調整も簡単です。そのため、頭皮トラブルがおきやすい方は、アミノ酸シャンプーという選択肢をおすすめなのです。

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