カミツレ花エキス

カミツレ花エキスはカミツレ(一般名カモミール)の花から抽出される、エキスで、抗酸化、保湿、消炎、収れん、血行促進、鎮痛、日焼け防止などの機能がある成分です。

カミツレ花エキス

成分評価5

カミツレ花エキスとは

カミツレ花エキスとはキク科シカギク属の一年草であるカミツレ(カモミール)の花から抽出されたエキスで、淡黄色から褐色のエキスです

カミツレ(ジャーマンカモミール)は、ヨーロッパから西アジアにかけての比較的温暖な地方に分布している一年草で、60cm位になる背丈で、葉は羽状複葉で、春先に、中心の管状花が黄色で、舌状花が白い直径3cmくらいの頭花を多数咲かせる古くからヨーロッパでは薬用の目的で栽培されています。そのため風邪をひいた時にカミツレをハーブにして飲む習慣がありました。

花の精油には、アピニゲンと呼ばれる配糖体が含まれており、発汗作用があるため、風邪の初期症状にカミツレ花エキスを飲んだり、入浴剤に配合して、リウマチや冷え性目的で使用したりします。

花にリンゴに似た特有の強い香りがあり、ギリシア語で大地のリンゴを表すカマイメーロンを語源として、カモミールの名前がついたとされます。また和名であるカミツレは、オランダ語のカーミレの綴り字転写カミッレが語源です。

カミツレ花エキスは、化粧品名で使用されますが、医薬部外品ではカモミラエキス(1)と表示されます。また、一般的な名前としてカモミラエキス、カモミールレエキスと呼ぶ場合があります。

カミツレ花エキスの効果・効能

カミツレ花エキスは、単にカミツレエキス、カモミラエキスとも呼ばれており、抗酸化、保湿、消炎、収れん、血行促進、沈痛、日焼け防止などの効果が期待できます。そして、シミ、そばかすなどの色素沈着の抑制効果、角質水分量増加、紫外線防御、メラニン生成抑制を期待できます。

そのため、カミツレは、洗顔料・化粧水・頭髪用化粧品などに広く配合されています。

花王が開発した、美白成分カモミラET

カモミラETは、カミツレ葉から抽出された成分で、カマズレン、アズレン、フラボノイド、ビサボロールなどの成分から出来ています。特にカマズレン、アズレン、ピサボロールには、抗炎症作用、フラボノイドには抗酸化性、そしてピサボロールには、抗刺激・抗菌作用などがあります。刺激を緩和することが出来るため、肌の弱い人向けに使用できる成分のため、アトピー性皮膚炎やアレルギーを起こしやすい人には、使いやすい成分です。また、肌の保湿性を良くする事で、肌の痒みを抑え、血行促進を促し、肌の美白効果が期待出来る成分です。