海藻エキスは昆布などの海藻類の表面のヌメリ成分から抽出された成分で、保湿、保護、皮膚コンディショニング、増粘剤等の機能のある成分です。
海藻エキス
成分評価5
海藻エキスとは
海藻エキスは、一般的な表示名として、褐藻エキスと呼ばれいるものと同様のものになります。海藻エキスは、昆布やワカメといった海藻類の表面についている、ヌメリの主成分である、フコイダンなどを抽出したエキスです。
海藻エキスに含まれるフコイダン
フコイダンは、もともと海藻類である、昆布やメカブといったものの、表面にあるヌメリのある物質で、硫酸多糖といわれるものの一種になります。これは、海水中で海藻自身が、外敵から身をまもるための粘膜としての役割や傷がついた時の修復のために使用されているものです。フコイダンには、F-フコイダン、U-フコイダン、G-フコイダンの種類があります。
これは、実は人が使っても同様の効果がある事が判ったため最近注目を集めている成分です。そのため海藻エキスに含まれるフコクイダンには、次のような性能があると言われています。
NK細胞・マクロファージの活性化
NK細胞は、人の免疫機能にとっては、外部から入ってきた、細菌やウイルスといった異物を退治する警備員のような役割があるもので、フコイダンによって、このNK細胞が活性化する事で、病気にかかりにくい身体やたとえ病気になっても回復力を高めるような、免疫力アップに繋がる成分です。
健胃効果
フコイダンには、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因のひとつである、ピロリ菌の除菌効果が期待できると言われています。もともとピロリ菌は、胃の内壁の硫酸基を好む性質があり、その部分に吸い付いている形で存在します。同様にフコイダンは、硫酸基をもっているため、フコイダンを食事として摂取する事で、ピロリ菌が、胃の内壁と勘違いして、フコイダンに吸い付き、便とともに体外に排出する事が可能で、最終的にそれが除菌につながるのです。
抗アレルギー性
フコイダンには、アレルギー反応を引き起こす因子である、IgE抗体を抑制する効果が判っており、フコクイダを摂取する事で、体内の免疫が異常反応をおこさないようにすると言われています。ただ実際の摂取量等については、調査中
フコイダンの細胞修復機能
フコイダンには、昆布等にもみられるように細胞修復機能が備わっています。特にガゴメ昆布には、HGFと呼ばれる幹細胞増殖因子を産生を促す効果がある事から、幹細胞の修復や再生といった事が可能で肝機能向上効果が期待できるのです。
海藻エキスの効果、効能
海藻エキスには、主成分である、フコイダンの効果、効能により、保湿効果が高い成分です。また、フコイダインは、疎水性と親水性両方の性質があり、浸透性も高い特長があります。皮膚コンディショニングとしての役割もある成分です。またその粘性から増粘剤としての役割もあります。
海藻エキスの毒性、副作用、安全性
海藻エキスは、食用である、昆布等から抽出しているもので、副作用も無く、安全性は高いと考えられる成分です。
成分が含まれている製品一覧
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参考資料
“[海藻エキス]海藻由来のフコイダインの保湿効果が得られる成分” への1件のフィードバック