グレープフルーツ果皮油

グレープフルーツ果皮油はグレープフルーツの果皮から抽出される油分で、主に血行促進、収れん作用、皮膚コンディショニング、香料として使用される成分です。

グレープフルーツ果皮油

成分評価５

グレープフルーツ果皮油とは

グレープフルーツ果皮油は、その名前の通り、みかん科のグレープフルーツ(Citrus grandis)の果皮を圧搾法を使って抽出した、オイル成分のことを言います。だいたい、収油率として、0.05～0.1%程度抽出出来、成分としては、90%以上がオレンジ油と同じ、柑橘系のd-リモネンで、その他　ヌートカトンなどが含まれており、芳香としては、オレンジとレモンの中間の芳香と言われています。

グレープフルーツは、主に米国のカルフォルニア、フロリダ、テキサス、そしてイスラエル、ブラジルなどが、原産国となっており、果実は食用として食べられています。そしてグレープフルーツの名前の由来としては、ぶどうのように房状になる事からつけられたとの事です。

INCI名では、”Citrus grandis peel oil”となっているが、グレープフルーツは、学名としては、”Citrus × paradisi”(楽園の柑橘類)といわれており、”citrus grandis”は実際、グレープフルーツの原種である、ブンタンを指す言葉であります。

グレープフルーツ果皮油の香りの効果

グレープフルーツ果皮油の香りには、交感神経を活性化する働きがあります。そのため、気分が落ち込んだ時に、嗅ぐことで、心を高揚感や幸福感をもたらし、リフレッシュする効果があると言われています。また交感神経を活性化する働きがあるため、新陳代謝を活発にして、デトックス効果があり、体内の脂肪を燃焼促進効果がある成分です。

アロマオイルにも使われているグレープフルーツ果皮油

アロマオイルとして、グレープフルーツ果皮油を配合したオイルマッサージでは、デトックス作用があり、肌のひきしめ、くすみ　そして　セルライト対策にも良いとされ、利用されています。

また、あの高機能美容オイル　天使の精油にも、グレープフルーツ果皮油は使用されいます。

グレープフルーツ果皮油の効果、効能

グレープフルーツ果皮油は、交感神経を活性化するため、血流促進効果によって、新陳代謝が良くなり、皮膚のコンディショニングとして使われます。そのため、ニキビ肌や脂性肌に対して効果が期待できます。

そして、血行促進効果をもっている事から、お風呂や足湯などに、グレープフルーツ果皮油をいれる事で、温浴効果が高まり、冷え性などに効果が期待できます。また、肌のひきしめである、収れん性ももっているため、肌のハリ、くすみの改善効果が期待できます。

その芳香は、高揚感が出るのもありますが、デオドラント効果や空気を浄化するような働きも期待できます。

グレープフルーツ果皮油の毒性、副作用、安全性

グレープフルーツ果皮油の主要成分である、リモネンには、光毒性があります。光毒性とは、肌に直接塗った状態で、紫外線があたると、肌が焼けたようになる現象で、柑橘類系の成分には多い問題です。ただし、濃度として、7％以上でないと発生しません。通常、グレープフルーツ果皮油などは化粧品などに配合される場合、1％以下ですので、光毒性については問題無いと考えて良いですが、もともと刺激が強い成分ですので、肌に残留しないようにする必要があります。