リシン(Lysine)

リシン(Lysine)は、カツオブシなどに多く含まれている必須アミノ酸は保湿成分としてし使用でる成分です。

リシン(lysine)

成分評価３

リシンとは

リシン(Lysine)は、必須アミノ酸のひとつに数えられる成分で、アミノ酸表記では、Lys や Kとと表示されるもので、4-アミノブチル基を有するアミノ酸で、クエン酸回路に取り込まれる成分で、ATPなどのエネルギー物質を生み出す事の出来るケト原性アミノ酸のひとつです。

リシン(Lysine)は、肝臓の働きに影響を与えるアミノ酸で、リシン(Lysine)が少なくなると肝機能の低下、血中脂肪酸やコレステロールの増加などが発生して、集中力の欠如、めまい、貧血、吐き気などが発生します。WHOによりますと、リシン(Lysine)の基本摂取量として、成人の男女共に2.1g程度と言われています。

リシン(Lysine)は、一般的に植物性タンパク質には、非常に少なく、小麦、米、トウモロコシなどの主食として使用されているものにはほとんど含まれていません。動物性タンパクでは、カツオ、マグロなどに多くあり、植物タンパク質の中で含有量が高いものが、大豆です。大豆は、醤油、味噌、納豆、豆腐などの原料となるもので、重量比で2％程度リシン(Lysine)が含まれていますので、必要量としては、納豆50g程度のものを１日2パック食べる事で、最低必要量のリシン(Lysine)を摂取する事が出来ます。その他マグロ、カツオ、鶏肉などのタンパク質にもリシン(Lysine)を多く含まれています。

リシン(Lysine)を多く摂取する事で、疲労回復、集中力アップ、免疫力強化、肝機能の向上そしてケラチンの材料となる事から育毛にも効果的とされています。

一方で、毒性のあるリシン(ricin)と混同される事があります。こちらは、日本語では同じリシンですが、英語表記では、リシン(Lysine)、リシン(ricin)綴りが違いますので、注意が必要です。リシン(ricin)は、トウゴマの種子に含まれる有毒性のあるタンパク質で、0.03mg/体重1kgあたりの毒性があり、60kgの成人であれば、1.8mg(塩ひとつまみ程度)で死にいたる成分となっています。

摂取直後は、症状が現れない場合もありますが、最初は風邪のような症状ですが、激しい嘔吐と下痢に襲われて、腎臓、肝臓、膵臓の臓器を攻撃して、3～5程度で死に至るようです。効果的な解毒方法が無いため、胃洗浄などしても効果が薄いため、回復しても内臓にダメージが残ってしまうようです。また、素手で触れても、肌から吸収されてしまうため、データー等は無いですが経口摂取よりは程度が低いですが、症状が出るようです。もともとリシン(ricin)はヒマシ油の製造過程の副産物として発見されてO157のベロ毒素と同程度の毒性があり、化学兵器として使用された経緯があります。

リシンの効果、効能

リシンは、保湿性能を持っていますが、単体ではそれほど強く無いと言われています。ただ、天然保湿因子(MMF)などに含まれるヒドロキシプロリン、グリシン、プロリン、セリン、アラニン、トレオニン、グルタミン酸、アルギニンやPCA-Naや乳酸Naなどを同時に摂取する事で、保湿力がアップが期待できます。

リシンの毒性、副作用、安全性

リシンは、必須アミノ酸のひとつであり、毒性等は無い成分とされています。まれであるがアレルギーとなる場合があります。

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