カンゾウ根エキスは生薬として利用されている成分で、抗酸化作用、保湿・湿潤剤、皮膚コンディショニング剤の機能がある成分です。
カンゾウ根エキス(Glycyrrhiza glabra root extract)
成分評価5
カンゾウ根エキスとは
カンゾウ根エキスは、豆科の多年草であるカンゾン(甘草)の根から抽出された、エキスです。
甘草は、地中海、アジア、ロシア南部、中国、北アメリカと広い範囲で、生息しており、現在約18種類に分類されています。品種によっては、根だけで無く、茎からも抽出しているものがあります。日本でも300年前から最近まで、栽培を行っていたが、価格の関係で、現在は、ほぼ100%を中国、アフガニスタン、旧ロシアなどから、輸入に頼っている。ただ、海外の甘草は、品質が安定していないため、現在国内栽培を研究しているとの事です。
カンゾウ(甘草)の有効成分は、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などの甘み成分で、グリチルリチンは、なんと砂糖の500倍もの甘味があり、米国では、砂糖の代替成分として、菓子類に使用したりしている。
甘草根エキスは、もともと、漢方薬の生薬として、4,000年以上前から、民間療法として使用されており、抗炎症、肌荒れ、ニキビ予防、抗アレルギーなどに効果があるとして、使用されてきました。また、肝機能の向上や胃腸の消化吸収を助けたりする機能があります。
そのため、今も、漢方製剤などでは、必ずといって入っている漢方成分です。
カンゾウ根エキスの効果、効能
カンゾウ根エキスには、もともと漢方成分としては、緩和剤、止渇作用(のどの乾きを止めるもの)として、多数の漢方薬の調和として使用する成分として配合されています。もともと、主成分である、グリチルリチンは、活性酸素やフリーラジカルを取り除く効果が期待出来る他、抗酸化物質であるポリフェノールのひとつである、フラボノイドなんかも含まれています。
カンゾウ根エキスの抗酸化作用で美白に
また、カンゾウ根エキスは、しみなどの原因とされる、メラニンの生成を抑える効果が期待出来、その効果は、アスコルビン酸(ビタミンC)の約270倍と言われています。カンゾウ根エキスは、抗アレルギー性がある事で、肌に優しい成分とされておりいます。化粧品成分としてのカンゾウ根エキスは、このメラニンの生成を抑える事に注目して、配合する事が多く、しみ、そばかすの防止や、美白効果が期待できます。
保湿機能もある、カンゾウ根エキス
最近の研究で、カンゾウ根エキスには、保湿成分のひとつである、セラミドを作る力を高める効果がある事が判ってきました。セラミドは、角質部分で肌の保湿、保水性保つために使われている成分で、コラーゲンやヒアルロン酸と異なり、肌への浸透性のある、唯一の保湿成分です。そんなセラミドの生成を助ける力が、カンゾウ根エキスにはあるため、保湿効果のある成分と言えます。
カンゾウ根エキスの毒性、副作用、安全性
カンゾン根エキスには、抗アレルギー性を持っており、古来より、副作用の無い生薬として使われてきました。もともと、体内に入ってきた有害物質と結合して体外に排出事から、解毒作用がある成分とされてきました。
ただ、カンゾウ根エキスの過剰摂取に対して副作用があるとの見解も出てきました。もともと主成分のグリチルリチンは、ホルモン様作用があり、副腎皮質ホルモンを過剰分泌させる事から偽アルドステロン症を引き起こすとされています。これは、腎臓の尿細管で、カリウムを放出して、ナトリウムを取り込む現象をおこす事で、体内の水分量が多くなる事で、高血圧などの原因とされているものです。
そのため、高血圧とともに、低カリウム血症となる事で、授乳期の妊婦などは特に注意が必要です。
成分が含まれる製品一覧
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レヴール シャンプー(ジャパンゲートウェイ)
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レヴール フレッシュール スカルプ ノンシリコントリートメント 340mL
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参考資料
カンゾウ根エキスとは?化粧品としての効果や副作用もチェック!
“[カンゾウ根エキス]漢方薬ではお馴染みの生薬成分” への6件のフィードバック