セイヨウアカマツ球果エキスは、資生堂が、大阪大学微生物研究所高倉伸幸教授との共同研究によって、皮膚のリンパ管が低下すると皮下脂肪がつきやすくなる事を発見し、そのリンパ管の強化、正常化する事を発見した。そのため、保湿、肌の再生、収れん、消炎等の効果がある成分です。
セイヨウアカマツ球果エキス(Pinus sylvestris cone extract)
成分評価3
セイヨウアカマツ球果エキスとは
セイヨウアカマツは、ドイツ、ロシア、北ヨーロッパに生息している、マツ科の植物である。セイヨウアカマツ(西洋赤松)の球果(マツボックリ)から水またはアルコールから抽出したのが、セイヨウアカマツ球果エキスです。
セイヨウアカマツ球果エキスは、もともと「たるみ」の原因である、皮下のリンパ管の強化、正常化が出来る成分であると、資生堂と大阪資生堂は、大阪大学微生物病研究所 高倉伸幸(たかくらのぶゆき)教授との共同研究によって発見した。
資生堂では、栄養の供給する、血管と、老廃物を回収、除去するリンパ管が、健やかな肌を維持する上で重要な役割を持っていると判断していたため、そのリンパ管と血管の研究をしていました。これまでに、紫外線や加齢による影響で、毛細血管やリンパ管が劣化すると、肌に栄養が行き渡らなくなる事で、同時にリンパによって老廃物の回収もうまく行かなくなり、シワの原因であると、血管、リンパーの劣化と肌の老化が関係ある事を見つけていました。今回、肌のたるみは、コラーゲンの減少、弾力低下、皮下脂肪の蓄積や肥大が原因であると考えられていましたが、リンパ管の状態と「たるみ」に関係性がある事を見いだしました。
リンパ管が、機能低下して、リンパ液が外に漏れ出すと、リンパ液中の脂肪酸が、脂肪細胞の分化を促し、皮下脂肪が蓄積しやすくなり、その皮下脂肪が原因で、「たるみ」に繋がる事が判明しました。そして、リンパ管を正常に保つ効果があるものとして、アベリンと呼ばれる、ペプチドを発見したのです。
資生堂では、このアベリンと同じ機能を持つ成分として、約200種類の生薬成分から、今回のセイヨウアカマツ球果エキスを探し出したのです。セイヨウアカマツ球果エキスは、リンパ管の不安定化を抑制する働きが確認出来、セイヨウアカマツ球果エキスを配合した試作品を、ほうれい線、フェイスライン、首等のたるみに使用した処、改善効果がある事が、認められたのです。
セイヨウアカマツ球果エキスは、化粧品表示名ですが、医薬部外品などて使用する場合は、マツエキスと表示されています。
セイヨウアカマツ球果エキスの効果、効能
セイヨウアカマツ球果エキスは、アミノ酸、フラボノイド、リノレン酸、リノール酸など含まれている成分です。そのため、リンパ管の活性だけでなく、保湿、収れん、血行促進、消炎、皮膚再生、肌の柔軟などが期待できる成分でもあります。また創傷治癒効果が高いため、アトピー肌の人にも使用できる成分です。
成分が含まれる製品一覧
レメディ シャンプー(株式会社サンドラッグ)
サスティ 白髪染めシャンプー(株式会社ピュール)
グリーンノート(株式会社グリーンノート)
& GINO(アンド・ジーノ) (株式会社アールスタイル)
botanist シャンプー(株式会社I-ne(イーネ))
ウーマシャンプー(株式会社ゼロプラス)
成分が含まれるその他の商品一覧
Cherieシリーズ Finishing Cream 01 (PFフィニッシングクリーム 06)&Fino スカルプシャンプー&ヘアトリートメント セット(500ml)
パシフィックプロダクツ サローネ スーパーブラウン シャンプー 800mL 詰め替え
参考資料
資生堂、世界初・リンパ管の機能低下と「たるみ」の関係を解明 リンパ管の機能を高める「マツエキス」を発見し、たるみの原因・皮下脂肪の蓄積を抑制
“[セイヨウアカマツ球果エキス]アトピー肌の人にも良い保湿成分” への5件のフィードバック