セテアリルアルコールは、ステアリルアルコールとセタノールを混合したもので、クリームや口紅の材料として乳化安定剤、不透明化剤、起泡剤、親水性増粘剤、非水系増粘剤、コンディショニングとして使用するもので、毒性は比較的低い成分である。
セテアリルアルコール
成分評価 1
セテアリルアルコールとは
セテアリルアルコールは、ヤシ油由来の成分から出来た、飽和高級アルコールでの界面活性剤のひとつです。セタノール(ヤシ油、牛脂からとれる)とステアリルアルコール(マッコンクジラ油から取れる油性成分)これらを混合してつくられた成分です。
セテアリルアルコールは、トリートメントやコンディショナーといったものの、基材成分として使用するものです。またセテアリルアルコールをグルコースと縮合すると、セテアリルグルコシドになります。
トリートメントは、水分成分、油性成分、カチオン界面活性剤の3つの成分を混合させてつくるのですが、このうちの油分にあたるものに使用するのが、このセテアリルアルーコールです。
アルコールと名前はついていますが、エタノールのような低級アルコールではないため、ノンアルコールと表示される化粧品にも使用されています。またサラサラとした液体では無く蝋のような固体部室です。
滅菌作用はなく、乳化剤や安定剤としての目的で使用するもので、まれにアレルギーをおこす人がいますが、比較的安全とされる成分です。
セテアリルアルコールの効果、効能
セテアリルアルコールは、化粧品、ベビーローション、シャンプー、リンスなどに使用されるもので、油分がベースですので、乳化安定剤、不透明化剤、起泡剤、コンディショニング剤、不透明化剤、起泡剤、親水性増粘剤、非水系増粘剤として使用される成分てす。
そのため、セテアリルアルコールは、セタノールとステアリルアルコールの脂肪族アルコール混合物ですので、セタノールのワックス、増粘剤、白色安定剤、ステアリルアルコールの肌の保湿、柔軟性、感触改善など、両方の成分の特長が入っている成分です。
また、セテアリルアルコールは、特に肌の保護や柔軟性を高めてくれるため、ハリツヤのある柔軟性のある美肌にするためや、脂質を改善するために使用する、アルコール系保湿成分(alcohol in moisturizer)となっています。
そして、セテアリルアルコールは化粧品成分名ですが、医薬部外品で使用する場合は、セトステアリルアルコールと表示されますが、内容成分としては同じものです。
セテアリルアルコールの毒性、副作用、安全性
セテアリルアルコールは、比較的安全性が高い成分のため、肌の弱い赤ちゃんの保湿成分として、ベビーローションなどの主要成分として使われており、赤ちゃんの肌の改善に最適と言えます。
ただ、アルコール系の界面活性剤である事は変わりないため、まれにですがアレルギーを起こす場合があります。そのため事前にバッチテストを行ったり、肌トラブルが発生した場合は、直ぐに洗い流す等をする必要があり、場合によっては皮膚科の診断を受ける必要があります。
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参考資料
“[セテアリルアルコール]口紅の材料として使用される増粘剤” への5件のフィードバック