シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いはなんでしょうか?それぞれのメリットとデメリットについてまとめてみました。
ノンシリコンシャンプーとシリコンシャンプーの違い
あなたは、どんなシャンプーを使っていますか?出来れば髪や頭皮が健康で艶やかな状態を維持出来るものがあればと思いますよね。最近シャンプーは、ノンシリコンと言われているシャンプーが人気ですね。では、ノンシリコンとシリコンの違いって何なんでしょうか?
シリコンは、身体に悪いなんてよく耳にしますが本当なんでしょうか?シリコンの特長を含めて説明をしていきたいと思います。
シリコンシャンプー
シリコンとは?
シリコンは、日本語では珪素と呼ばれる元素で地球上ではあらゆる場所に存在している物質です。殆どは化合物として存在しており、窓ガラスの材料や海岸の砂などは実はシリコンでつくられているものです。実は昆虫や動物、もちろん人であるあなたの身体の中でも骨格を作るのに重要な役割があるミネラル成分です。
しかし、化粧品の原料として使用しているシリコンは厳密に言うとシリコーンと呼ばれるもので、シリコンと酸素などが結合したシロキサン化合物の事を言います。
シリコーンは、電子レンジ調理器などで使用されているもので、耐熱、耐薬品性(食品の味を変えない)が高い物質で、ガラスが柔らかくなったと思っていただければ良いかと思います。そのため良きにしろ悪きにしろ身体への影響はほとんど無いという事です。
実際シリコーンはプラスチックの一種で、その分子量の差で固体状だったり液体状だったりしています。固体状のものをシリコーン、液体状のものをシリコンオイルと呼ばれています。
これらの成分がシャンプーやコンディショナーなどの化粧品に配合されており一般的にシリコンと呼ばれているものです。シリコンが一般的ですので、この後はシリコンに統一して書かせてもらいます。
代表的なシリコン成分として、ジメチコン、アモジメチコン、アミノプロピルジメチコン、シクロペンタシロキサンなどがあり、名前にメチコンやシロキサンなどが含まれてるのがシリコン成分になります。
シリコンシャンプーの特長
シリコンシャンプーは、シリコン成分の入ってシャンプーです。シリコンは、髪の毛の表面にあるキューティクルをコーティングする事が出来るため、乾いた後に髪の毛がサラサラとなったり指通りが良くなったりするのが、シリコンシャンプーの特長です。
そのためシリコンシャンプーは、リンスインシャンプーやコンディショニングインシャンプーとも呼ばれてもいます。ただ、すべてのシリコンシャンプーが、リンスインシャンプーではありません。
シリコンは、安定した成分のため、髪の毛の表面を覆っているだけですので、吸着する事はありません。そのため2~3日でコーティングが剥がれてしまう特長があります。
またシリコンは、安定している事で吸着がしづらいので、毛穴に詰まる様な事も絶対にありません。
シリコンシャンプーのメリットとデメリット
メリット
- 耐熱性が高いためドライヤーの熱から髪を守ってくれる
- 髪の毛同士の摩擦を減らし、指通りをよくする
- 髪の毛の表面にあるキューティクルが壊れるのを防ぐ
- 髪の毛の広がりを抑える事ができるため、髪の毛の量が多い人向きです。
- ストレート髪に適しています
- 髪の毛のボリュームダウンが出来ます。
デメリット
- コンディショニング効果が2~3日しか持たない。
- オイル成分のため髪が重くなってしまう。
- ダメージのある髪の毛には不向き
などがあります。
ノンシリコンシャンプー
ノンシリコンとは
ノンシリコンは、単純にシリコン系のコンディショニング成分が入っていないだけです。機能の優劣についてはありません。そのためノンシリコンシャンプーと言っても3タイプのノンシリコンシャンプーが存在します。
カチオン界面活性剤
カチオン界面活性剤は、カチオン化(プラスに帯電)している事で、濡れた髪がアニオン化(マイナスに帯電)している事で髪の毛に吸着しやすく、落ちにくい特長があります。
このカチオン界面活性剤は、第4級アンモニウム、第3級アンモニウムなどにさらに分別出来ますが、第3級アンモニウムよりも第4級アンモニウムの方が吸着力が強いという特長があり、コンディショニング効果もより高くなる特長があります。代表的な成分としては、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-50などが良く使用されている成分です。
一方で、肌への吸着力もありますが肌への刺激があるというデメリットがあります。
また、一般的にノンシリコンシャンプーと呼ばれているものは、このカチオン界面活性剤が配合されているものの事を指します。
シリコン以外のオイル成分
髪の毛に効果のある成分として、体表的なものとしてツバキ油、馬油、アルガンオイルなどがあります。これらは単独で使用した場合、肌への相溶性も良く、髪の毛と肌への効果も高い成分です。アレルギー等も少ない成分でもあります。
ただし、シャンプーなどから見れば、汚れの一部ですので、必要量配合するのは難しいものです。単独で使用した方が効果は高いと思われます。
これら有効なオイルが入っているものをオイルシャンプーとして呼ばれているものになります。
コンディショニング成分が何も入っていない
あまり良くないとは思いますが、実際コンディショニング成分の何も入っていないシャンプーが、ノンシリコンシャンプーとして販売されている例もあります。必ず成分を確認してください。
ノンシリコンシャンプーの特長
ここでは、ノンシリコンシャンプーとして代表的なカチオン界面活性剤を使用したものの特長をまとめます。
カチオン界面活性剤などのコンディショニング成分は、イオン的に吸着する事で、吸着力が高くコンディショニング効果の高いもので、またダメージ部分により吸着力が高い事で、ダメージ髪の修復効果があるといえるものです。
またコーティング成分が、電荷によって反発する事で、髪と髪の隙間が開くことで指通りが良くなりサラサラの髪の毛になります。静電気の反発を利用する事で髪の毛のボリュームアップアップをする事が出来ます。
ノンシリコンシャンプーのメリットとデメリット
メリット
- ダメージ髪の修復効果がある。
- パーマやカラーの髪の毛にあっている。
- 髪のボリュームアップが出来ます。
デメリット
- 髪の毛が太い人には不向き。
- ドライヤーなどの熱には強くはならない。
- 肌へのダメージが出やすい。
まとめ
ノンシリコンシャンプーもシリコンシャンプーは配合される成分の違いによって特長が異なります。そのためどちらが良いと言う事はありません。自分の髪質にあったものを選ぶ事が非常に重要です。
どちらもコンディショニングに係わる成分ですので、洗浄成分、保湿成分などほかの成分も含めて総合的に判断する必要があるのは言うまでもありません。
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参考資料
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