サトザクラ花エキス

サトザクラ花エキス(サクラ花エキス)はサトザクラの花びらから抽出されるエキスで、抗糖化作用によって、肌の弾力向上、美白、保湿、保水、皮膚コンディショニングなどの機能がある成分です。

サトザクラ花エキス(サクラ花エキス)

成分評価3

サトザクラ花エキス(サクラ花エキス)とは

サトザクラ花エキスは、その名前のとおり、サトザクラの花から抽出されるエキスです。

サトザクラは、バラ科サクラ属の落葉広葉樹ですが、単一の桜を指すわけでは無く、江戸時代後期に、園芸用として、産出されたものすべてを指す言葉です。

もともと、サクラは山桜として、愛でられてきた、春をつげる花として、農業の暦と関連づけられていました。サトザクラの名前の由来は、野山に咲くヤマザクラに対して、人里に植えられる事で、そのようにゆばれるようになった。

奈良時代から平安時代にかけて、貴族が自信の屋敷の庭に植えられるようになり、八重咲きのものが有ったことから、古今和歌集、源氏物語などで、歌われる事になった。江戸時代後期園芸用として、約250品種以上のサトザクラがあったとされているが、現存しないものも多い。その中で、室町時代から、フゲンソウ、ヨウキヒ、ナラヤエザクラなどは、現在まで、受け継がれている、サトザクラです。

サトザクラ花エキス(サクラ花エキス)の効果・効能

サトザクラ花エキスは、フェニルプロパノイドの配糖体であるカフェオイルグルコース(1-caffeoyl-O-β-D-glucopyranoside)や,フラボノイド配糖体であるケルセチングルコシド(quercetin 3-O-β-D-glucopyranoside)を含んでおり、コラーゲンの糖化を抑制する、抗糖化作用(メイラード抑制)があり、シワ、たるみの発生抑制効果の期待できる成分です。

糖化は、酸化とともに、老化を表す現象のひとつです。糖化は、タンパク質や脂質に対して、グルーコースなどの糖が結合する事で、一般的にメイラード反応と呼ばれています。そして産生された、最終物をAGEs(糖化最終生成物)といい。ドーナツ、ケーキ、フライドポテト、など表面の色艶を良くした焦げ目の部分は、このメイラード反応がおこっています。そして、近年これが、糖尿病、心臓病、アルツハイマー病、癌、末端神経障害、難聴、失明などの原因であると、考えられています。

このAGEsは体内で、さらに、コラーゲンと結合して異物と判断されてしまい、これを分解しようとして、コラーゲンやエラスチンの分解酵素である、コラーゲナーゼ、エラスターゼのなどが増加して、正常な保湿物質である、コラーゲン、エラスチンを分解してしまい、しみやたるみの原因となってくるのです。これは、肌だけでなく、血管などの老化なども、おこす原因となっているのです。

サクラ花エキスは、そんなメイラード反応を抑制する、抗糖化反応を持っています。

また、肌の弾力向上、美白作用、保湿作用、保水効果、皮膚コンディショニング等の効果・効能があります。