[フェノキシエタノール]オーガニック化粧品に使用されている、お茶に含まれる天然防腐剤成分

フェノキシエタノールは、防腐剤としては、珍しく旧表示指定物質には含まれないもので、自然界にも、お茶や玉露に含まれており、イメージの悪くなっている、パラベンの代替品として使用されている防腐剤成分です。

フェノキシエタノール(Phenoxyethanol)

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成分評価１

フェノキシエタノールとは

フェノキシエタノールは、お茶や玉露といったものに、含まれている揮発物質で、グリコールエーテルの一種であり、微かな芳香を有する無色透明で粘性のある成分です。化学品名は2-Phenoxyethanolと呼ばれているもので、別名としてエチレングリコールモノフェニルエーテル、フェニルセロソルブ、１‐ヒドロキシ‐２‐フェノキシエタンなどと呼ばれている成分です。また、水酸基およびエーテル基をもち各種有機物の溶媒として使用されています。

エタノールが名前にはありますので、一般的なアルコールを思い浮かべる人も良いですが、末端に-OH(水酸基)がついている事〇〇アルコールと呼ばれているもので、フェノキシエタノールはエタノールとは異なります。

フェノキシエタノールは食品にも含まれ、旧表示指定成分から、はずされている事で、イメージの悪い防腐剤である、パラベンの代替品として使用されているが、その殺菌作用は、パラベンほどで無いため、パラベンやその他の防腐剤と併用して使用されるケースが多い成分である。

そんな防腐剤ですが、成分として悪いと言っても、化粧品の有効成分は、非常に腐敗しやすいものが多く入っているため、配合が必要なものであります。フェノキシエタノールは、天然成分で、パラベンよりも、殺菌力が少ないと言っても防腐剤ですので、配合割合は、1％以下として、化粧品への配合率が厳しく決められている成分です。一方で、防腐能力が低い事で許容量ギリギリまで使用しないと防腐性能が出ないというデメリットもあります。

化粧品の他に医薬品、染料、インク、樹脂、潤滑剤などにも使われており、塗料の防カビ剤、防虫剤、織物の捺染(なっせん)助剤、写真フィルムの添加剤、消毒剤、水産養殖用の麻酔薬、農薬用の殺菌剤、ゲル化安定剤などに使用されています。

フェノキシエタノールの効果、効能

フェノキシエタノールは、お茶に含まれる防腐剤成分で、代表的な防腐剤であるパラベンの代替剤として使用されるもので、オーガニック化粧品などに良く使用されている、防腐剤のひとつです。特にグラム陰性菌(大腸菌、緑膿菌)、グラム陽性菌(黄色ぶどう球菌)、酵母型のカンジダ・アルビカンスなど幅広い防腐作用を発揮します。ただグラム陽性菌に対しては活性が低い特長があります。

そしてパラベンやデヒドロ酢酸などと組み合わせる事で、防腐効果を高める事が出来、全体の配合量を減らす事が出来ます。

フェノキシエタノールはお茶から取れる天然成分のため安全性が高いのイメージがありますが、パラベンよりも防腐能力は低く使用量を多くする必要があります。