セイヨウサンザシ果実エキス

セイヨウサンザシ果実エキスはヨーロッパ、キタアフリカ原産のセイヨウサンザシ(中国では山査子)から抽出した、エキスで、抗酸化、抗炎症、皮膚コンディショニング、保湿、収れん、美白等の機能がある成分です。

セイヨウサンザシ果実エキス

成分評価3

セイヨウサンザシ果実エキスとは

セイヨウサンザシの果実から抽出したエキスが、セイヨウサンザシ果実エキスです。

セイヨウサンザシは、バラ科サンザシ属で、原産地は、ヨーロッパ、北アフリカの落葉樹で、大きいものは10m位になります。バラ科に属する植物ですので、茎や葉の特徴はやはりバラに似ています。また、葉は卵形で、5月には白または淡い紅色の花を数個から10個つけます。その花は小さい花が纏まって咲き、木全体を覆うため、非常に華やかな姿に魅せてくれ、ヨーロッパでは、生け垣や街路樹として使用されている植物です。そして赤色の1cm位の球形の果実をつけます。

この葉と花と果実には、滋養強壮作用や抗酸化作用などの薬用効果があるとされており、中国では果実を山査子(サンザシ)と称して、生薬として使用されています。主な薬効としては、消化不良、動機、息切れ、動脈硬化、不整脈、狭心症、血行、血圧の改善、などに効果があるとして、ハーブのひとつとして使用されています。

漢方薬等の医薬品、健康食品のエキス、サプリメントの原料となって、サンザシ酒、ドライフルーツ等の加工品、健康ドリンクにも多く使用されています。

セイヨウサンザシ果実エキスの効果・効能

セイヨウサンザシの花・果実・葉から抽出された成分には、ビタミン類やタンニン・サポニン・フラボノイド等が多く含まれており抗酸化作用があり、一般的に心臓や利尿のハーブとして利用されてきました。冷え性、むくみ、血圧の正常化、高脂血症や血栓の予防、月経痛などに有効と言われており、利尿作用も多いため、肝機能改善にも効果が期待されています。また最近は更年期障害にともなって起こるさまざまな症状の改善、またアンチエイジングにも高い効果があることも分かり、注目を集めています。

セイヨウサンザシエキスを配合した、いわゆる健康補助食品は、サプリメント、飲料などがありますが、１日の摂取目安量は、250mgです。穏やかな効き目で、極めて安全性が高いため、慢性的な症状改善に長期的に利用する事が可能と言われています。

また化粧品成分としては、フラボノイドの抗酸化作用、抗炎症作用や皮膚コンディショニング、保湿効果、収れん剤、美白効果、として使用され、化粧品の成分として使用されており、乾燥防止、クスミ防止、肌のキメ細かく整えるような目的で使用されています。