ココイルグルタミン酸Naは、植物由来の脂肪酸とアミノ酸から出来た界面活性剤で、洗浄剤としては、マイルドな洗い上がりとキメ細かい泡が特徴の成分です。
ココイルグルタミン酸Na
成分評価3
ココイルグルタミン酸Naとは
ココイルグルタミン酸Naは、20種類の主要アミノ酸のひとつである、グルタミン酸と植物由来の脂肪酸を縮合反応によって作られる、代表的なアミノ酸系界面活性剤で、一般的に洗浄剤として使用される成分です。
ココイルグルタミン酸NaはNa型(ナトリウム型)ですか、類似したものに、ココイルグルタミン酸TEAがあります。
ココイルグルタミン酸TEAがしっとり感と泡のこしが多い洗浄剤ですが、ココイルグルタミン酸Naについては、泡のキメが細かい特徴があります。
アニオン系界面活性剤の中で、アミノ酸系界面活性剤が、髪や肌への刺激が少なく、肌に優しい洗浄成分ですが、ココイルグルタミン酸Naはその中でも洗浄力があるため、使いやすい洗浄剤です。
またココイルグルタミン酸Naの特徴としては、毒性が非常に低い事です。健康的な生活のためには、人と環境に考慮する事は、重要な要素と思われます。
ココイルグルタミン酸Naは薬事法上で、化粧品に使用される場合の表示名です。医薬部外品、医薬品として使用される場合、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム液や簡略名としてヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Naと表示されていますが、成分としては同じものです。ただ、医薬品、医薬部外品は、表示指定成分以外は、すべての成分を表示する義務は無いため、例え入っていても書かれていない場合もあります。
ココイルグルタミン酸Naの効果・効能
ココイルグルタミン酸Naは、洗浄力がアミノ酸系界面活性剤のためマイルドではあるのですが、アミノ酸系界面活性剤の中では、洗浄力が強い部類に入る成分です。
一般的に高級アルコール系シャンプーは、起泡性や洗浄力が強いのが特長で、さっぱりとした感覚になるため、ココイルグルタミン酸Naのようなアミノ酸系洗浄成分に変更すると、少し物足りない感じになります。
ただ、ココイルグルタミン酸Naは、刺激が少ない洗浄剤のため、頭皮や肌が弱い人には、最適の界面活性剤です。皮脂が多く脂性なので、洗浄力の強いシャンプーを使いたいけど、刺激は避けたい方には、おすすめの界面活性剤です。また脂性肌の方も、継続的に続ける事で、皮脂を抑える事が出来ます。
刺激が少ない事で、アミノ酸系洗浄成分に変える事で、かゆみが出るという現象がおこると言われています。これはアミノ酸系の洗浄成分全般に言えますが、アルコール系洗浄剤は刺激が強い事で、洗い残しがあったとしても、刺激の強さと相殺する事で、あまりかゆみが感じられないのですが、アミノ酸系の洗浄成分は、洗い残しがあると刺激が少ない故にかゆみがでてしまう現象が発生します。そのため丁寧な洗い方が必要で、アミノ酸系洗浄成分ほ長期的に使用する事で、かゆみ等は軽減するのも特長です。
ココイルグルタミン酸Naの毒性・副作用・安全性
ココイルグルタミン酸Naは、同様の洗浄成分として使用されているものの中では、安全性が高い方で、環境への自然分解能力が高い洗浄剤です。人だけでは無く環境にもやさしい界面活性剤です。
またココイルグルタミン酸Naはアレルギー性を示さない事が判明しているため、肌の弱い人にも低刺激な洗浄剤として使用出来ます。一方で刺激が少ない事で、すすぎ不足になりやすく、その結果洗い残しが発生して、かゆみが出ている問題もあります。刺激が弱くてもすすぎはしっかりやる必要があります。
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参考資料
ココイルグルタミン酸Na(cosmetic-info.jp)
ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸TEA液・ココイルグルタミン酸TEA
シャンプーの成分ココイルグルタミン酸Naとは?
“[ココイルグルタミン酸Na]代表的なアミノ酸系の洗浄成分” への7件のフィードバック