炭酸水素Naは、重炭酸ナトリウム一般名「重曹」の事を表し、水に溶かすと弱アルカリ性となる事から、pH調整剤として使用する成分です。また酸性成分と反応する事で炭酸ガスを発生させ収れん効果を期待できます。
炭酸水素Na
成分評価5
炭酸水素Naとは
炭酸水素Na(sodium hydrogen carbonate)は、別名重炭酸水素ナトリウムともいい、一般的に重曹と呼ばれているものです。化学式はNaHCO3で水に溶かすと弱アルカリ性を示す透明な液体になります。
炭酸水素Naは、食品、医薬品、化粧品と幅ひろい用途で使用されております。
食品
食品では、過熱すると炭酸ガスを発生させる性質から、ベーキングパウダーと呼ばれ、パンやクッキーなど、ふっくらサクサクとした触感をつくりだす成分として使用されています。また山菜のあく抜き、豆を早く煮るため、中華麺をつくる時のかん水の代わりとして、幅広い用途で使用されています。
洗浄・脱臭
炭酸水素Na(重曹)は、石鹸よりもアルカリ性が弱く、洗浄力は低いですが、人体に対しての害が無いため、多少すすぎが足りなくてもそれほど問題になりません。またBOD、COD値がゼロのため環境にやさしい素材となっています。
また酸性系の臭いに対しての消臭力があり、酸性系の臭いである下駄箱の臭いなんかに効果があります。
医薬品
重炭酸Na(重曹)は、医薬品としても利用されています。医薬品の場合、主に制酸剤として、胃酸を抑える目的で使用されたりします。また、用途によって座剤、点滴などで注入する事の出来る素材です。
化粧品
化粧品では、pH調整剤として使用されており、酸性成分の中和など、アルカリ側に傾かせる機能があります。
炭酸水素Naの効果、効能
炭酸水素Na(重曹)は、pH調整剤として使用されている成分です。また酸性の他の成分と化学反応する事で、炭酸ガスを発生させる事から、炭酸による収れん効果が期待できます。
炭酸水素Naの毒性、副作用、安全性
炭酸水素Na(重曹)は、医薬品等にも使用されるもので、比較的安全性の高い成分です。体重1kgあたり1.25gで、呼吸器不全をおこすと言われているが、通常状態では、そこまで取得する事はまがないでしょう。
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参考資料
“[炭酸水素Na(重曹)]弱アルカリ性のpH調整剤” への2件のフィードバック