ソルビン酸Kは、細菌やカビの発生を抑えるための防腐剤、抗菌剤しての作用がある成分です。そのため、食品の腐敗防止として、幅広く使用されています。
ソルビン酸K(ソルビン酸カリウム)
成分評価 5
ソルビン酸Kとは
ソルビン酸K(potassium sorbate)は、脂肪酸であるソルビン酸のカルシウム塩で、食品添加物の防腐剤、保存料として国内では昭和25年から使用されいる有機化合物です。
ソルビン酸Kは、化学式C6H7O2K(分子量150.22)で、 白~淡黄色の結晶性の粉末で食品添加物に使用される成分です。若干においがありますが食品に影響があるレベルでは無い。またソルビン酸Kは、ソルビン酸と同様の性能ですがカルシウム塩となる事で、水溶性となる事で様々な食品に使用されています。
食品としては、ハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、はんぺん、漬け物、佃煮、イカの燻製、ワイン、チーズ、あん類、果実ペースト、クリーム、和菓子、果汁、ジャム、シロップなどかなり様々な食品に使用されている成分です。
ソルビン酸Kの効果、効能
ソルビン酸Kは、細菌、酵母、カビなど幅広い防腐作用がある成分です。食品添加物としては主に練り物などに使用されます。化粧品としてはシャンプーや歯磨き粉などにも使用されています。
水に可溶で、pHが小さい酸度の高い状態特に効力を発揮します。一方で、pHが8以上になると防腐作用が低下する事で、保存料として使用できなくなります。そのためシャンプーに添加する場合は酸性に調整した弱酸性のシャンプーにのみ使用が可能です。
ソルビン酸Kの毒性、副作用、安全性
ソルビン酸Kは、食品添加物として使用されるもので、1日の許容摂取量(ADI)は体重1kgあたり1日25mgで、実際のソルビン酸として使用量としては0.51%で、ほとんど問題無い量です。※ADIは、一生涯摂取しつづけても問題無い量とされているものです。
またソルビン酸は通常の脂肪酸と同様に体内で代謝される事で、ムコン酸、クロトン酸を経由して二酸化炭素と水にまで分解されます。
ソルビン酸Kは細胞の遺伝子を突然変異させたり、染色体異常を引く起こしたり、発がん性があると言われていますが、具体的なデーターは見つかっていないですし、許容量よりも使用量がが低いため大きな問題は無いと考えられます。
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参考資料
ソルビン酸(Sorbic acid )、及びカリウム塩(Potassium Sorbate)について
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“[ソルビン酸K]食品添加物でも使用される防腐剤成分” への1件のフィードバック