ノンシリコンシャンプーは世間では良くて、シリコンシャンプーは悪いなんて、宣伝をしている、業者やサイトがありますが、実際本当なんでしょうか?
まずは、ノンシリコンシャンプーの正体を理解して正しい知識でシャンプー選びをしましょう。
ノンシリコンシャンプーの真実
ノンシリコンシャンプーとはどんなものでしょうか?
ノンシリコンシャンプーとは、その名前通りで、シリコンの入っていないシャンプーです。
な~んだと思われるかもしれませんが、シリコンシャンプーは悪いもの、シリコンが入っていないから、良いシャンプーなんですよ。シリコン入りについては、業者の宣伝文句で言うと、シリコンは、毛穴に詰まるから、危険とか、毛が生えてこなくなる等のかなり誇大広告的なものを結構見かけます。
本当に危険なものであれば、発売すら出来ないのです。実際シリコンについて、毛穴がつまる等の話はありません。
シリコンはコンディショニング機能?
ノンシリコンを語る前に、シリコンが何故入っているかを考えて見ましょう、シリコンは、シャンプーの成分として、実は1%程度入っています。また、機能としては、髪の表面に油膜を作って保護と艶出しをする機能を持っています。
シリコンシャンプーの特長としては、
- 髪がまとまる
- 髪に艶が出る
- 髪がサラサラ
等があります。
そして、シリコンオイルは、非常に耐熱性の高いオイルですので、髪の表面がコーティングされる事で、ドライヤーの熱から、髪を守る機能のつきます。
そんなものが、シリコンの特長で主にコンディショニング機能として、シリコンが入っているのです。
ノンシリコンシャンプーの種類について
そして、シリコンのコンディショニング機能に変わるものを使っているものを ノンシリコンシャンプーと言います。何が入っているかは、別ですが、シャンプー成分としては、シリコンと同様に 0.5~1%程度の配合です。
実際、配合がシリコンでは無いだけで、同様にコンディショニング機能のあるものが入っています。一般的な、ノンシリコンシャンプーの特長としてはどんなものがあるのでしょうか
ノンシリコンシャンプーの特長
- 髪質が、細い人に向いている
- 髪のボリュームが上がる
- パーマや毛染めがしやすい
- 髪がサラサラになる。
- 髪の修復をしてくれる。
ノンシリコンシャンプーの一般的な特長としては、こんな感じです。コンディショニング機能が、シリコンとは、異なり髪の毛がいたみやすい人にぴったしな機能があります。
シリコンシャンプーには、髪のまとまる機能があり、どちらかというと、ボリュームダウンの機能ですが、ノンシリコンシャンプーについては、髪が細くて、ぺしゃんこの髪型になってしまう人がふんわりとした髪型にする機能があります。
また、髪を修復してくれる成分もあるためダメージヘアーの方にも注目されるシャンプーなのです。
ノンシリコンシャンプーは実は 3種類ある。そのメリットとデメリット
いままでの事を見ていると、ノンシリコンシャンプーは、ダメージヘアーの人にとって非常に良いシャンプーと思いがちですが、実は3タイプのノンシリコンシャンプーがあります。
そのため成分を必ず見てから購入する方が無難です。
コンディショニング成分として樹脂ポリマーが入っているもの
実は、いままで、ノンシリコンシャンプーとしては、王道であり、一般的なイメージのものが、コンディショニング成分として、カチオンポリマーという成分が入っているノンシリコンシャンプーです。
このノンシリコンシャンプーは、一般的に、ちょっと高めのノンシリコンシャンプーですが非常に髪の質を良くする機能がある、ノンシリコンシャンプーです。ここでいう カチオンポリマーは 樹脂で出来たミクロン単位の粒子です。
大きな特長としては、このポリマーは、界面活性剤に入っている時は、単なる粒子としての働きしかないのですが、髪をすすぐ事で、界面活性剤成分がなくなるとプラスの電荷を持つようになります。
髪の毛は、実は、マイナスの電荷を持っています。そのため、髪の表面に、その電荷の力で表面に吸い寄せられる事で、髪の表面をコーティングします。
また、髪のダメージ部分は、実は、マイナスの電荷が強くなっている箇所なのです。そのため、カチオンポリマーは、プラスに傾いている関係で、より、多くのカチオンポリマーがダメージ部分に集中して、コーティングしていくのです。これをここでは、修復作用といっています。そして、カチオンポリマーは、プラスの電荷を持っているため、髪の表面がプラスになり、そのプラス同士が反発する事で、髪と髪の隙間が開き全体的にボリュームのある髪の毛になるのです。
シリコン以外のオイル成分の入った ノンシリコンシャンプー
ツバキ油、馬油 最近ではアルガンオイルなんかもこの分類にあてはまります。実際シリコンは、かなり安定したオイルのため、髪を保護・コーティング機能ありますが、良きにしろ、悪きにしろ、安定している関係で、それ以上の髪に栄養を与えたりする機能はありません。
一方で、ノンシリコンシャンプーで使用される、オイルは浸透性のある成分を採用している関係で、髪に栄養を与える機能がありますが、カチオンポリマーのような、髪の修復される、修復効果はありません。ただ、いくら機能性の高いオイルの入ったシャンプーと言っても、シャンプーの成分で説明をしたように、洗浄成分とオイルは、残念ながら、相反するものですので、1%程度しか配合が出来ない関係ですので、本当にそのオイルの機能を生かしているかと言うとちょっと疑問がおきます。
もちろん機能がゼロでは無いかと思いますが。実際オイルの機能を発揮した場合は、別に使用した方が良いかと思います。
何も入っていない
こんなシャンプー本当にあるのかと疑いたくなりますが、本当に、コンディショニング機能の成分が何も入っていないのに、ノンシリコンシャンプーと表示宣伝している、シャンプーが実は販売されています。確かに、ノンシリコンシャンプーかも知れないですが、そのシリコンの成分の代わりとなっているものが入っていないシャンプーが実は存在します。
確かにノンシリコンで嘘ではないですが、まったく効果はない上に匂いで誤魔化しているシャンプーは個人的に怒りを感じますね。
これらはについては、広告宣伝を見ていても、出ていない事が多いです。最近気がついたのですが、広告文の中に、成分表を入れなければならないはずなのに最近の大手の宣伝を見ていると、載っていないものが多い逆に成分を掲示しないのは、自身が無いのではとも思います。
どちらにしても、裏面の成分表示をきちんと見ないとこのあたりは判らないのが現状です。
ノンシリコンシャンプーを選ぶポイント
ノンシリコンシャンプーはコンディショニング成分としては、カチオンポリマー入りのものを選びましょう。成分表示としては、「ポリクオタニウム」と書いてあります。
中間から上の部分にこの成分が入っている場合非常に良い成分バランスかもしれません。また、後ろに必ず数字が入っていますが、これは、ポリマーの大きさですので、数字が大きい方が、修復、ボリューム効果が高いと考えていただければ、良いかと思います。
特に髪がダメージが多い人ほど、このような成分を確認して買うと良いでしょう。
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参考資料
ノンシリコンって本当にいいの?髪と頭皮に良いシャンプーの選び方
“[ノンシリコン]の真実、シャンプーを選定する3つのポイント” への2件のフィードバック