[レモングラス葉／茎エキス]アジアでポピュラーなハーブに保湿・消臭機能があった。

レモングラス葉／茎エキスはアジアから中南米の亜熱帯地方で広く自生している植物であるレモングラスから抽出したエキスで、化粧品成分としては、保湿、抗菌、抗炎症、抗酸化等の効能のある成分である。

レモングラス葉／茎エキス

成分評価3

レモングラス葉／茎エキスとは

レモングラスは、インドが原産の稲科の植物で、アジアの熱帯から、中南米にかけての亜熱帯にかけて自生および栽培している多年草です。みためは、稲やススキのような形の草ですが、香りはレモンに似ているため、この名前がついたとされます。

レモングラスの香気成分は、非常に揮発性が高いものが多く、レモングラスの葉や茎を細かく刻み、水蒸気蒸溜法という方法によって、抽出しており、そのエキスが、レモングラス葉／茎エキスです。

アロマテラピーやハーブティー、料理、化粧品と幅広く使用されています。ストレス解消、食欲増進、消化不良、胃腸炎に効くほか、協力な殺菌力をもっているため、感染症にも効果がある成分といえます。また、発熱や局所の炎症緩和に効果が期待される他、その香気成分から、心身をリラックスさせる効果があります。

インドでは、感染症の治療や解熱剤として使用されてきました。防虫作用、消臭作用もあるため、部屋の空気の浄化に役に立ちます。そして、かなりメジャーな使用方法としては、トムヤムクン、タイカレーなどのエスニック料理には、欠かせない材料でもあります。レモンよりもレモンらしいとして、人口レモンのフレーバーとしても使用されています。

レモングラスの栽培

レモングラスは、自生しているものも多いのですが、栽培等も多くされています。熱帯性の植物のため、高温多湿な日本でも育てやすく、痩せた土地でも良く育ち、家庭では、ハーブ栽培として園芸で人気のある植物のひとつです。熱帯植物のため、寒さに弱いため、家庭で栽培する場合は、冬場は、屋内での生育が適しています。収穫時期としては、5～10月と幅広い期間楽しめるものです。

レモングラス葉／茎エキスの成分

レモングラスの成分は、そのほとんどが、シトラールで約70～80%をしめています。また、残りの成分としては、ゲラニオール、ファルネソール、ネロール、シトロネロール、ミルゼン、その他アルデヒド類を含む香気成分があります。ゲラニオールやネロールは、防虫効果のある成分です。シトラールはこれらのゲラニオール、ネロールの酸化物のため、ほぽ混合物として存在している。

レモングラス葉／茎エキスの効果、効能

レモングラス葉／茎エキスは、化粧品材料としては、アクアポリン活性化、保湿(角質水分量増加)、抗炎症(ヒスタミン遊離抑制)、抗菌(アクネ菌、フケ菌)、抗酸化(SOD様、過酸化脂質生成抑制)、脂肪分解促進(リパーゼ活性化)、シワ改善、収れん、メディエーター抑制(ヒスタミン遊離抑制)、皮脂分泌のバランスをよくする、デオドラントなどの消臭効果、などが報告されている。

その他の効果としては、香気成分は、アドレナリンを促す事から、集中力が必要な場合に使うと良いとされています。また鎮痛作用や抗炎症作用もあるため、筋肉痛などの痛みをやわらげるのにも有効です。血流を促進する効果もあるので、冷え性やむくみ、肩こりにも効果を発揮します。トリートメントオイルに使用すると有効です。