[シクロペンタシロキサン]シリコン成分の正体は肌に安心安全な成分だった。

シクロペンタシロキサンは名前の通り、環状型のシロキサンで、Si(ケイ素)がペンタ(5個)ついている構造で、判りやすく言うと、シリコン成分です。ヘアコンディショニングに使用されてる成分で、溶媒としても使用される。

シクロペンタシロキサン(cyclopentasiloxane)

シキロペンタシロキサン
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成分評価 3

シクロペンタシロキサンとは

シクロペンタシロキサンとは、英語ではcyclopentasiloxaneと書き 環状型(cyclo)で6個(Penta)のシロキサンから出来ているシリコン成分で、無色透明で揮発性を持っている液状型シリコンオイル成分です。シリコン系コンディショニング成分として使用されるものです。

また、シクロペンタシロキサンは、化粧品表示成分ですが、医薬部外品として使用する場合デカメチルシクロペンタシロキサンやD5と表示されます。

シリコーンとシリコンの違い

化粧品成分では、一般的に”シリコン”と呼んでいますが、実は、正しくは”シリコーン”と表現するのが実は正しいのです。

シリコンと聞くとゴム状のシリコンゴムなどを想像する人が多いですが、シリコンは、元素である珪素を指す言葉で、元素記号 Si(ケイ素) です。Si(ケイ素)は通常 固体のガラス状の成分で液体ではありません。参考ですが、シリコンが酸化するとシリカになりこれはスクラブなどにも使用されている成分です。

化粧品成分として、トリートメントやコンディショナーなどに使用されている液状のシリコンは、シリコン樹脂シリコーンと呼ばれるポリシロキサン成分ですが、一般的にシリコンと呼ぶためここではシリコンとして統一して書かせていただきます。

シリコンは危険な物質?!

シャンプーでは、「ノンシリコン」という名前が出るくらいシリコンは嫌われものです。

  • シリコンは、毛穴に詰まってしまう。
  • シリコンは、肌をコーティングして、皮脂が出なくなる。
  • シリコンをつかうと髪がダメージがおこる。
  • シリコンは有害な物質だ。
  • シリコンは皮膚から取れなくなる。

かなり酷い言われようですね。実際ノンシリコンを押している業者の宣伝をそのまま覚えてしまったようなものです。しかし実際は、違いますシリコンは、熱、紫外線、薬品すべてにおいて、安全、安定なものですので変質はしませんですし、肌へ吸着しにくい成分のため毛穴につまる事はありません。

シクロペンタシロキサンの構造

シクロペンタンシロキサン

シリコンには、色々種類がありますが、シクロペンタシロキサンは環状型のシロキサン構造をとっており、低分子シロキサンに属する成分です。ここでシロキサンとは、珪素と酸素が結合したもので、Si-O-Si結合したものの事をいいます。このシロキサンが、5個(ペンタはギリシア語で5の意味)つながった構造をしています。シクロペンタシロキサンは耐熱が高く沸点も高いのですが、常温での揮発性も高いため、常温で一部の低分子シロキサンが気化する性質があります。

ゴム状のシリコンは、パッキンとしてなくてはならないもの

シリコンにはシリコンゴムと呼ばれるものがありパッキン用途として家庭で使用されるタッパーなどの水漏れしない容器には、必ずシリコンゴムが使用されています。この防水用として使用されるパッキンは、自動車の窓ガラスのコーキング材、家電製品のパッキン、携帯電話のパッキンなど、電子基板を汚れや水から守るためにも使用されています。

特に電子基板は、空気中のゴミ、ほこり、水分によってショートしたり不具合が発生するため、防水や防汚目的で、パッキンにシリコンがよく使用されます。

電子機器で、大活躍シリコンの最大のメリット

電子機器は、ダウンサイジングによって、中で使用されている、基板も蓄熱です。携帯やスマホをもっている方は、判ると思いますが、使用していると、携帯やスマホが熱くなる事が多いかと思いますが、基板の集積化によって、熱がこもりやすくなりました。この基板から出る熱を逃がす役割があるのが実はシリコンゴムなのです。

シリコンは、耐熱性が高いうえに、放熱性(熱をつたえやすい)が高いため、基板を冷やすのに使われるのです。特に基板の中でも熱量が高いMPU、CPUなどの集積回路は、発熱が高い事で、ヒートシンクなどで冷やす必要があり、ヒートシンクと基板の間にシリコングリースなどで隙間が無いようにする事で、発熱によるオーバーヒートを防ぐために使用されています。

電子基板でシリコンを使う時の最大の問題点”低分子シロキサン”

家電、携帯などで、シリコンを使用する場合、実際はシリコンゴムやシリコン樹脂と呼ばれるものを使用しており正式にはポリシロキサンと呼ばれるものです。ポリシロキサンは、シロキサンが数多く繋がったものの事をいいます(この事を重合度といいます)が、まれに低分子シロキサンと呼ばれる重合度の低いものが混ざってしまいます。

この低分子シロキサンは、揮発性が高く電子基板の接点などに付着すると、接点不良をおこすとして、シロキサンの除去は、防水性の家電、自動車、携帯などは絶対に必要なレベルのものです。

何故低分子シロキサンが付着すると設定不良が発生するのかというと、基板の熱で化学反応をおこしてしまい、絶縁性のシリカが析出してしまいます。そのシリカに邪魔されて接点不良が発生してしまうのです。

以前、この低分子シロキサンの問題が判らない時代には、ドライクリーニングなどで、大量のシリコンを使用しているクリーニング会社では、よく機械が誤作動したり、故障する問題がありました。ただ、昨今は様々な対策をしている事で、シリコンによる大きな問題がおこらないようになってきました。

食品にも使われるシリコーン調理器具

食品の材料を容器に入れて、電子レンジで調理をしてしまうという便利グッズを見た事があるかもしれませんが、その容器をすべてシリコーンで出来ています。シリコンは耐熱性、耐薬品性が高い事で食品の味を変えないで調理する事が出来るのが最大の特長です。もちろん食品のシリコンの成分が流れでる事は無いですが、万が一漏れたとしても、シリコンは無害なのです。

シリコンは、食品添加物にも使用され安全性が高い!?

シリコンの中には食品添加物として使われているものもあります。ジメチコンと呼ばれる成分です。用途としては、消泡剤などの目的で、豆腐や缶コーヒーといったものに使用されています。またこの消泡剤としての役割を利用したものが、ガスコンと呼ばれる医薬部会品で、腸内のガスを排出を促す薬ですが、これはジメチコンそのままです。

これは、身体に入っても、体内に吸収されるわけでは無いため、このような使い方をしています。つまり安全性は高いのです。一方で、シクロペンタシロキサンは食品添加物としては使用されていません。

シクロペンタシロキサンジメチコンの違い

シクロペンタシロキサンジメチコンは、両方ともにシリコン成分として化粧品などで使用されている成分です。化粧品としては、両方ともに撥水性があるため、この撥水性を利用してウォータープルーフと呼ばれる、海などで使用する化粧品等の材料として使用されています。日焼け防止目的

またシリコン系のコンディショニング成分としてシャンプー、コンディショナーなどに配合されていますが、ジメチコンと比較して、シクロペンタシロキサンの方が若干軽めの仕上がりになります。

ウレタン塗装の現場での嫌われもののシリコン

ウレタン塗装でハジキと呼ばれる、塗装不良の原因となるのが、実はシリコンなのです。プラスチックの表面に塗装をする場合、表面にシリコンなどがある場合、塗料の密着力が大幅に低下してしまいす。これは、シリコンは耐薬品性が高いため、塗料や生地と反応しないためにおこる現象です。

また、トリートメント、コンディショナーそしてファンデーションなどで、シリコンが使用されているため、現場の社員が使いすぎると、塗装の不良の原因となるような非常に笑えない話にもなります。現場作業者はいくら注意していても無意識で、髪や顔を手で触ってしまい、それが塗装前の製品につく事で、塗装不良であるハジキなどの原因に繋がってしますのです。

そのため塗料にわざとシリコン成分を含有してハジキを抑える対策をしている塗料も存在します。

シクロペンタシロキサン効果、効能

シクロペンタシロキサン効果は、コンディショナー成分として耐熱性が高い事です。そのためドライヤーの熱から髪の毛を守ってもらえるようなメリットがあります。またコンディショナーですので、髪の摩擦を低減してサラサラとした感じの髪質になります。

しかし、シクロペンタシロキサンは、に浸透する事はありません。どちらかというとシリコン油と思ってもらった方が判りやすいですが、シクロペンタシロキサンは、髪と肌の表面に油膜として存在しているため個人差はありますが、24~36時間程度で自然に落ちてしまいます(毛穴につまる事はありません)。またシクロペンタンシロキサンは、全体的に重くなりボリュームダウンをしてしまうため、髪の毛の細い人やボリュームの無いダメージ髪には適さないコンディショナー成分です。

シリコン系のコンディショナーは髪質が黒で、ロングの髪型の人にマッチしたコンデショナー成分ともいえるでしょう。

シクロペタシロキサン毒性、副作用、安全性

シクロペンタシロキサン毒性はありません。シリコン系コンディショナー成分で、耐熱性も高く、非常に安定しており、変質しないため肌に触れるレベルではシクロペンタンシロキサンは、毒性とはなりません。

そのため、シクロペンタシロキサンは、への刺激も非常に低く、アレルギーを起こした報告はありません。そのため比較的、高い濃度で使用されており、安全性が高い成分といえます。毒性が無いですが、食品添加物としては利用されていません。

また環境影響が低いとしてドライクリーニングの溶剤として使用されており、自然環境ないでは短時間で、二酸化ケイ素、二酸化炭素、水に分解されます。

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サンフラワー シード ブースター オイル 洗い流さないトリートメント

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ちふれ アミノトリートメント 150g

botanist シャンプー(株式会社I-ne(イーネ))

ボタニスト ボタニカルヘアーマスク120g

ボタニスト ボタニカルヘアミルク スムース80mL

ボタニスト ボタニカルヘアオイルスムース80mL

ボタニスト ボタニカル ヘアオイル モイスト80mL

ボタニスト ボタニカル トリートメントスムース 490g

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レヴール フレッシュール モイスト トリートメント 340mL

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参考資料

シクロペンタシロキサンとは…成分効果と毒性を解説

シクロペンタシロキサン(cosmetic-info.jp)

シクロペンタシロキサン配合の化粧品、毒性や安全性を事前にチェック!

シリコンは無害・安全の超素材?~シリコーンを徹底解説~

シクロペンタシロキサン(Re:color)

シクロペンタシロキサンの安全性