アルテア根エキスはウスベニタチアオイ(薄紅立葵)やビロードアオイとも呼ばれるアルテアの根から抽出されたエキスで、古来より、呼吸器疾患や消化器疾患を緩和するとされ、ハーブを使った治療に持ち入れられたもので、皮膚柔軟化、刺激緩和、保湿、消炎、収れん作用などがある成分です。
アルテア根エキス
成分評価5
アルテア根エキスとは
アルテア根エキスは、アオイ科の多年草であるアルテア根から抽出されるエキスです。アルテア根エキスは、粘液質を多く含み主成分は繊維質の一種のペントザンと、多糖類のグラクタンです。そして水分保持力が高く、保湿効果も非常に高い成分です。
アルテアは、ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)、ビロードアオイと呼ばれる、東ヨーロッパ原産の植物です。
アルテアは学名なのですが、この名前は、治療や薬用という意味のあるギリシャ語の「althein」に由来していると言われています。もともと、根と葉には、呼吸器疾患や消化器疾患を緩和するとされ、ハーブを使った治療を専門とするハーハーリストと呼ばれる人に使用されていました。
イギリスでは、マーシュマロウと呼ばれ、マシュマロの原材料となった植物です。これは、古代エジプト人は、アルテアの根の汁、ハチミツを混ぜあわせて、甘いお菓子を作っていた。また19世紀には、当時の医者が、アルテアの根の汁、卵、砂糖をすりつぶして丸くしたものを、のどの薬として子供などに処方していました。これが現在馴染みのあるマシュマロ菓子の起源になったと言われています。(現在、国内で食べられるマシュマロは卵白やゼラチン等から作られており、アルテア根エキスは入っていません。)
アルテア根エキスの効果・効能
アルテア根エキスは、アスパラギン酸、ペクチン、ショ糖、タンニン、脂肪油、ムチン、ミラルなどが含まれており、淡褐色の液体で、わずかに独特のニオイがあります。皮膚柔軟化作用、刺激緩和作用、保湿作用、消炎作用、収れん作用などに優れています。そのためスキンケア商品やヘアケア製品の成分として使用されるものです。特に、敏感肌の人向けの商品として、化粧品、乳液、美容液などのスキンケア材料として使用されたりします。これらの主成分以外に、脂肪油、ムチン、ミネラルやタンニンなどが含まれています。
また、ヒアルロン酸保護効果があり、真皮層を活性化させる成分として、肌荒れ対策やアンチエイジング対策商品にも使用される成分です。皮膚コンディショニング剤として、活用が可能で、シャンプー、白髪染めといったヘアケア商品にも使用されています。
また、デンプンなどの粘液質でペクチンなどを含むため、のどの粘膜の保護として、うがい薬や咳止めに使用したり、健胃薬として、使用したり、また湿布や賦形剤(錠剤にするための材料)など、医療分野でも使用されているものです。
アルテア根エキスの毒性、副作用、安全性
アルテア根エキスは、古来より、デンプンや粘液質、ペクチンなどを含むことから、健胃薬や咳止めのほか、湿布や賦形剤として使用されており、毒性は無く、安全性も高い成分と考えられています。最近では敏感肌向けの商品に配合される事も多くなっており、刺激の少ない成分として理解されると思います。
成分が含まれる製品一覧
サスティ 白髪染めシャンプー(株式会社ピュール)
チャンプアップシャンプー(株式会社ソーシャルテック)
成分が含まれるその他の商品一覧(楽天)
SUQQU スック デザイニング マッサージ クリーム 30g スキンケア メイクアップ 送料無料
【2個セット】SUQQU スック デザイニング マッサージ クリーム 30g スキンケア メイクアップ 送料無料
参考資料
“[アルテア根エキス]アルテアの根から抽出した収れん成分” への2件のフィードバック