![[水溶性コラーゲン]保温、保湿が優れている成分](https://izu-koubou.com/wp-content/uploads/2016/07/41a6033a5a00931bbcfdd08b3b5c7431.jpg)
水溶性コラーゲンは、脂性成分であるコラーゲンを水溶性にしたもので、肌に使うと、保温、保湿の効果がある成分です。
水溶性コラーゲン
成分評価５
水溶性コラーゲンとは
コラーゲンは化粧品には、保湿剤などとして、使用されていますが、そのままでは化粧品等に配合するのは、難しいため、水溶性コラーゲンの形で使用する場合がほとんどです。
水溶性コラーゲンは、材料は、動物の皮、特に真皮の部分を使う場合と、魚類の皮やうろこ、骨などを原料として作ります。動物の皮を使った場合は、酵素が別途必要になりますが、魚の場合は、酵素が不要ですので、水溶性コラーゲンをつくる場合、酵素が不要になる、魚の骨、皮、うろこなどを原料として使用する場合が大きいのです。
この魚の骨や皮、うろこなどは、水の中で低温出抽出する事で、コラーゲンの持つ繊維状態を壊さずに抽出する事が可能になります。これは、一般的にらせん状態となっており、このらせん状がコラーゲン独特の弾力につながるのです。一方で高温で抽出をしてしまうとこの弾力性が失われてしまい、一般的に言うゼラチンになってしまうのです。
また、魚由来の水溶性コラーゲンの事を、海洋性コラーゲンと呼ぶ事もあります。
海洋性コラーゲンの種類
魚由良来の海洋性コラーゲンは、次のような特長があります。
- ニオイが少ない
- 消化しやすい
- 脂肪分を含まない
- 安全性が高い
動物性は、飼育されているものが多く、狂牛病などの安全性に疑問視されています。海洋性の場合、投薬のリスクが低いため、安全性が高いとされていますが、養殖等については、この限りではありません)
実は魚由来コラーゲンの場合、うろこ由来、皮由来とわけて使用する場合があります。
水溶性コラーゲンの効果、効能
水溶性コラーゲンは、うろこ由来、皮由来どちらがよいの？
うろこ由来コラーゲンの場合、皮などに無い成分として、スカールコラーゲンという成分があります。これは、キチン質と呼ばれるものです(キチン質とは甲殻類の殻や、昆虫の外骨格などに使われる天然の多糖類の事)。この成分は、コレステロールや血圧の低下、整腸作用、免疫力を高める、美肌効果、健康維持と様々な効果が期待できる成分です。
また、スカールコラーゲンは、動物性コラーゲンなどの他のコラーゲンと比較すると、消化吸収率が高いのも特長です。
水溶性コラーゲンの特長
抽出された、水溶性コラーゲンは、非常に粘度が高く、ゲル状になっています。容器に入れて、逆さまにしても落ちてこないぐらい粘度が高いのです。皮膚に直接塗布すると、薄い皮膜が出来、水分の蒸発を防ぐため保湿力が高くなります。しかしコラーゲンは分子量が大きい事もあり、浸透力はありません。
水溶性コラーゲンは、その保水力を活かして、化粧品等に、保水剤、保湿剤として使われるのです。水溶性コラーゲンは熱に弱い特長があり、熱を加えていくと、ゼラチンになってしまい。保水力が極端に減少してきます。
水溶性コラーゲンの毒性、副作用、安全性
水溶性コラーゲンは、不純物が入っていなければ経口摂取をしてもまったく問題はありません。水溶性コラーゲンは、体内に入ると分解されて、ゼラチンに変わり、そしてアミノ酸とペプチドになって体内で使用されるからです。ただし、甲殻類等にアレルギーがある場合は注意が必要と言われています。
一方で、食事として取っているコラーゲン？は注意が必要です。コラーゲンはもともと水で溶けないものですので、体内に入ると、ほとんど分解されずに出て行ってしまいます。またコラーゲンは熱に弱いため、鍋でぐつぐつ煮たものはすでにコラーゲンではありません。
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