香料は、鼻腔から直接、脳に伝わるもので、味覚や感情に影響するものです。また香料は濃度でも感じ方が異なり、希薄な場合は、非常に芳香と感じるものでも濃度が濃くなると悪臭と感じるものもあります。そして、主成分との相性もあるため、濃度や添加量については、重要になってきます。
香料は、天然香料と合成香料に大きく分かれています。かつては花や動植物を材料として蒸留や再結晶などにより抽出されたのが主であったが、製造技術が向上しているため合成が可能になっています。また、合成香料の方が天然のものと比較して品質が安定している事もあり、食品、化粧品にも多く使われています。
また、合成香料が危険で天然香料が安全と思われている人もいますが、そんな事はありません。実際天然の香料と思っていても、合成香料の場合が非常に多く一概には、区別がつきにくくなっています。例えばムスクのようにジャコウジカの香嚢から取得するものですが、個体数が減少している事で、市場に出回っているもののほとんどが合成香料となっています。
参考資料