リン酸は、食品添加物に多く使われている成分で、化粧品成分としては、香料、pH調整剤として使用されている成分です。
リン酸(phosphoric acid)
成分評価5
リン酸とは
リン酸(phosphoric acid)は、化学式H3PO4で、オルトリン酸とも呼ばれているものです。広義では、五酸化二リンP2O5が水和して出来る酸を総称してリン酸といいます。
リン酸は、常温では固体ですが、融点が42.35℃です。潮解性を持っており、融解して無色透明な液体で強い酸性を示し、高い伝導性をもっています。
リン酸は肥料、医薬品、洗剤などに使用されているもので、生命活動には、非常に重要な成分です。リン酸は、生命エネルギーの源であるATPの必要成分です。
リン酸は、肥料として使用した場合、リン酸が多い程 開花、成熟が早くなり少なくなると葉が大きくなる傾向があります。
また、食品添加物にもリン酸は非常に多く使用されており、ハムやソーセージの結着剤、プロセスチーズの乳化剤、pH調整剤、酸味料などに使用されております。食品に含まれている場合リン酸塩の形になっています。リン酸は、生命活動に必要なもので、日本人の基準摂取量は、800(女性)~1000(男性)mg/日ですが、平均的に過剰摂取気味な方向です。
リン酸の多い食品としては、100gあたり スルメ1,100mg、脱脂粉乳1,000mg、しらす干し860mg、きなこ860mg、焼き海苔700mg などがあり、必要な栄養素ではありますが、取り過ぎに注意が必要なものでもあります。
リン酸の効果、効能
リン酸は、香料、pH調整剤の効果がある成分です。
リン酸の毒性、副作用、安全性
リン酸は、食品添加物として使用されるものですので、毒性等は無いですが、日本人は、過剰摂取気味となっているため、摂取量を調整する必要がある成分です。
化粧品成分としては、香料やpH調整剤として使用されているため、使用量状の問題はありません。
ちふれ シャンプー(株式会社ちふれ化粧品)
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参考資料
“[リン酸]食品添加物として使える成分はpH調整剤成分” への1件のフィードバック