ボタンエキス

ボタンエキスは牡丹の根皮から抽出した、漢方成分で、鎮痛、鎮静、抗炎症作用、血行促進、抗アレルギー、抗酸化、美白の性能がある成分です。

ボタンエキス

成分評価５

ボタンエキスとは

ボタンエキスは、ボタン科ボタン属の落葉小低木である牡丹の根皮から抽出したエキスです。

牡丹は、以前はキンポウゲ科に分類されていたが、おしべ・花床の形状の違いから最終的にボタン科という独立した科となっている、別名として、「富貴草」「富貴花」「百花王」「花王」「花神」「花中の王」「百花の王」「天香国色」「名取草」「深見草」「二十日草（廿日草）」「忘れ草」「鎧草」「ぼうたん」「ぼうたんぐさ」など多数ある。

牡丹の原産地は、中国北東部で、もともと観賞用としてよりも、薬用として使用されており、根の樹皮部分は「牡丹皮」として漢方成分として、大王牡丹皮湯、六味地黄丸、八味丸などの原料として使用されています。そしてその特長ある花は盛唐期以降、牡丹の花が「花の王」として中国では珍重された。清代以降1929年頃までは、中国の国花であったと言われているが、清政府の公式の記録には無い。1929年に設立した中華民国では、国花を牡丹とする議案もあったようだが、現在は梅になっているようである。中華人民共和国については、国花の候補であるが、国花は制定されていないようです。

ボタンエキスの効果・効能

株式会社マンダムが、先端医療振興財団と共同で美白成分の研究を実施していた時に、ボタンエキスが紫外線による色素沈着引き金となるサンバーン(紫外線によって皮膚が赤くなる炎症反応の事)の炎症物質CXCR3を抑える事が出来る事を発見したのです。

ボタンエキスの美白方法は、ビタミンCのように、メラニン産生を抑制する事で色素沈着を抑制するような美白の方法と異なる事が判りました。美白剤の多くは、サンバーンによって、多く発生した沈着物質をいかにしてもとの状態に戻すかを研究するのが多かったのですが、マンダムでは、その発生をいかに抑えるかを研究してボタンエキスを発見したのです。

ボタンエキスは、サンバーンの発生を抑える高い効果を有するのですが、色素沈着の原因となるメラニカの量も減少する事が判明したのです。

ボタンエキスの成分は、配糖体のペオノール、ペオノリット、ペオノサイト、アラントインなどの主成分が含まれており、鎮痛、鎮静、抗炎症作用、血行促進、抗アレルギー、抗酸化と先ほど説明した美白効果が期待されている。

そのため、紫外線から肌を予防、保護、肌荒れ、アンチエイジング目的として、化粧水や乳液、クリーム、美容液、美白クリーム、基礎化粧品などに配合されています。また抗酸化作用などによって頭皮環境が良くなるからとの理由で、最近では、発毛促進、育毛剤にも配合されています。

ボタンエキスの毒性、副作用、安全性

ボタンエキスはもともと漢方成分として、使用されていた経緯もあり、毒性や副作用の報告はありません。

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