カンゾウ葉エキスは、スペインカンゾウの葉から抽出したエキスで、セラミド産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進、コラーゲン産生促進、線維芽細胞増殖促進、紫外線ダメージ回復、シワ改善作用、キメ改善作用、毛髪のハリ・コシ改善、KAP 5.1 mRNA発現促進作用、抗老化、抗糖化、保湿などの効果のある成分です。
カンゾウ葉エキス(Glycyrrhiza glabra leaf extract)
成分評価5
カンゾウ葉エキスとは
カンゾウ葉エキスは、甘草(Licorice:カンゾウ)の葉からBGなどによって抽出したエキスです。
甘草は中国、ロシア、中央アジア、中近東、欧州などで自生するマメ科の多年草で、1m近くまで成長する草です。甘草は変種が多く全世界で約18種類存在しており代表的なウラルカンゾウ(Glycyrrhiza uralensis Fisher)やスペインカンゾウ(Glycyrrhiza glabra Linné)などがあります。
甘草は薬用植物として世界中で使用されているもので、生薬の王とも呼ばれる植物で4000年の歴史がある生薬です。実は、古代バビロニアのハムラビ法典にも薬として書かれている植物で、ツタンカーメン王の墓地からも甘草が発見されていると言われています。また国内の正倉院にも保管されているようです。
現在でも甘草は漢方薬では生薬として使用されており、医薬品としても注射や点眼薬など利用用途は様々です。
その、甘草の根やストロン(匍匐枝:ほふくし)にはグリチルリチン酸と呼ばれる甘味成分が含まれています。グリチルリチン酸やその誘導体である、グリチルリチン酸ジカリウムなどは抗炎症作用があり化粧品や医薬部外品の成分として汎用性の高い成分です。特にグリチリチル酸はショ糖の150倍もの甘みょ有するため天然の甘味料として醤油や菓子そしてタバコなどにも使用されています。
また、甘草の葉には、ポリフェノールやフラボノイドなどの栄養素が多く含まれており化粧品成分として注目を集めています。抽出に使用される甘草は一般的にスペインカンゾウの葉を利用します。
カンゾウ葉エキスの効果、効能
カンゾウ葉エキスは、セラミド産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進、コラーゲン産生促進、線維芽細胞増殖促進、紫外線ダメージ回復、シワ改善作用、キメ改善作用、毛髪のハリ・コシ改善、KAP 5.1 mRNA発現促進作用、抗老化、抗糖化、保湿などの効果のある成分です。
そのためニキビの気になる肌、肌あれ、しわ、たるみの気になる肌、敏感肌などを目的として化粧品に配合されます。
カンゾウ葉エキスの毒性、副作用、安全性
カンゾウの生薬成分は、食品添加物として使用されるため、安全性が高く、毒性や副作用が一般的に無い成分ですが、過度に取り過ぎる事で、低カルシウム血症、高血圧、浮腫などの原因となりますので、取り過ぎには注意したい成分でもあります。
ただ、カンゾウ葉エキスは化粧品などの外用薬として使用する場合はそれほど注意は必要ないでしょう。
成分が含まれる製品一覧
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参考資料
“[カンゾウ葉エキス]甘草の葉から抽出した敏感肌には良いセラミド産生成分” への1件のフィードバック