エチルパラベンは、パラベン類のひとつで、メチルパラベンに次いで、やや水溶性のあるもので、抗菌力はメチルパラベンよりのため、パラベン類の中でも弱い方の水溶性の防腐剤です。化粧品はもちろん、一部食品にも使用されている防腐剤です。
エチルパラベン(ethyl-4-hydroxybenzoate)
成分評価3
エチルパラベンとは
エチルパラベンは、パラペン類のひとつで、メチルパラベンとプロピルパラベンの中間の性能で、どちらかと言うと、水溶性の方が強く、抗菌力は、パラベンの中で、やや弱い方の防腐剤になります。
パラベンは、正式名パラヒドロキシ安息香酸エステルの略で化粧品から食品まで使用されている、一般的な防腐剤です。防腐剤を使用しないと、微生物、カビ、酵母などが繁殖してしまい、腐敗する事で、人に取って毒となるの防止する役割があります。
その中でエチルパラベンは、醤油や清涼飲料水の保存料として認められている成分です。これは日本だけで無く米国のGRAS(Generally Recognized As Safe:一般に安全と認められる物質)や欧州でも使用を認められています。
パラベンは一般的にいやがる人も多いですが、実は普段食べている野菜や果物にも含まれています。代表的なものとして、ニンジン、トマト、菜種油、オリーブ油などに普通に含まれている成分です。
化粧品成分としてのパラベン
パラベンは、主成分に合わせて、複合で使用する事が多いため、エチルパラベン単独で使用する事はありません。パラベンは、ホジティブリストに含まれる成分ですので、化粧品への配合制限があり、上限が1%となっています。
ただし、メーカー等の努力もあり、化粧品への配合については、実質は、0.3~0.5%と基準値をかなり下回るレベルしか、現在配合されていません。パラベンフリーという言葉があるように、パラベンの配合を嫌っている風潮がありますが、化粧品などの栄養豊富なものは、防腐剤が入らないと、2~3日で腐敗してしまいます。また、パラベンフリーをうたっている、化粧品(オーガニック系?)も実際は、別の防腐剤が入っております。中にはパラベンよりも肌への影響が大きいものも実際はあります。
エチルパラベンの効果、効能
エチルパラベンは防腐剤としての役割があります。一般的にエチルパラベンは化粧品だけで無く食品などにも使用されている防錆剤で、醤油、酢、清涼飲料水などにも使用されています。ただ、親水性の防腐剤ですので、オイル成分の多い化粧品などの場合、親油性のある防腐剤と組み合わせて使用する必要があります。
エチルパラベンの毒性、副作用、安全性
エチルパラベンは、食品にも使用が可能な食品添加物のひとつとして使用されている防腐剤です。そのため比較的安全性の高い成分とも言えます。一方で防腐作用として性能が低い事で化粧品などでは単独で使用する事はほぼありません。
成分が含まれる製品一覧
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参考資料
“[エチルパラベン]食品にも含まれている防腐剤成分” への1件のフィードバック