頭皮には、弱酸性が良いと言う人と、いやこれはダメだと言う人がいますが、実際は、どちらが良いのでしょうか?そもそも、石鹸等の界面活性剤は、アルカリであり、肌は弱酸性この相反する事があるために、このような論争になっていますが今回、この論争に終止符を打ちます。
頭皮が弱酸性が良いか悪いかを考える
頭皮が弱酸性の理由は?
まず何故頭皮は、弱酸性なのであろうか?弱酸性になる理由としては、皮膚表面にいる常在菌といわれる細菌たちが、非常に深く影響している。
人の皮膚の最外殻である、表皮部分に、細菌たちの集まりである、コロニーを形成しており、いろいろな種類の細菌が存在するが、常にある一定の割合で、維持をしています。
町の中心にお城がたっている、城下町をイメージしてもらうと、判りやすいですが、この城の部分が、人の体で、城下町がフローラになります。
町の中には、多少悪い人間もいますが、大半は、良い人間ばかりですし、外部から、悪い流れ者がきたら、町の人間で捕まえたり、追い出したりしますもちろん城から兵隊が出たりもしますが、こんな事が通常 体表面ではおこっています。この町の住人のような働きをしている、細菌たちの集団は、通常 頭皮フローラといいます。
この頭皮フローラで、幅をきかせている、細菌としては、主として、表皮ブドウ球菌、アクネ菌といわれる細菌で、彼らは、人の皮脂を食べて、増殖して、酸性の分泌物を排出しています。
理由としては、表皮ブドウ球菌、アクネ菌は酸性環境が大好きなため、自分の住み心地が良い環境にしているのです。
彼らの事は、一般的に日和見菌と言っており、人には、害はありません。どちらかというと、肌を守る大事な役割があります。細菌やウイルスなど病原菌が来た場合、その病原菌を皮膚に到達する前に戦って、攻撃をしてくれる役割をもっています。
頭皮が弱酸性な理由は、判ったが、シャンプーとの関係は?
シャンプーの中の界面活性剤は、洗剤の一種ですので、汚れを落とすのはもちろんですが、汚れといっしょに、頭皮フローラや、皮脂まで、削ってしまう機能があります。
このように聞くと驚かれる人も多くなりますが事実です。
そして、界面活性剤の働きとしては、浸透力があります。名前の通り、油と水の界面を活性化させる機能が持っている関係で、どこへでもするりと、入り込む事が出来るのです。実際界面活性剤の力を使えば、通常、城下町の人間に通行妨害される処、町の人間のふりをして、城壁まで入り込み、しまいには、城内部まで、到達する事ができてしまうのです。
有効成分を城の奥まで、つれていく場合は、たしかにプラスに働きますが、界面活性剤が通った後に穴が開いてしまうのが問題となります。この穴は、時間がたてば、修復します。この修復の仕方で、弱酸性の問題が浮き彫りになるんです。
頭皮は弱酸性でも、界面活性剤はアルカリ性で問題無し?
最近、弱酸性のシャンプーは、肌に悪いと批評して、やっぱり石鹸を代表とする、アルカリ性の洗浄剤が体のために良いと言う人が多いです。
ひとつは、酸性の洗浄剤が、皮膚に残留すると、肌に悪くタンパク質に変性をおこしてしまう。何処かの皮膚科医が言っていると書いてありますが理屈も通らないのです。だって コンディショナーだって酸性の界面活性剤なんですから、また洗浄剤自体は、弱酸性に調整してあっても、実は単体であれば、アルカリ性になる成分が入っていますので、もし、残留するのであれば、同じものです。
そもそも、洗浄剤が残留するような洗い方をしているのが、かなり問題ですので、正しいシャンプーの方法を見て実践していただく事を推奨いたします。
そして、弱酸性で、肌を甘やかすのは、良くないアルカリ性のシャンプーで、鍛えれば、強くなって頭皮のトラブルが減るとの理屈述べられる記事もあります。
この意見には、非常に疑念を覚えます。
アルカリ性のシャンプーを使うと、一次的に、頭皮表面が弱酸性からアルカリ性になります、そうすると、頭皮フローラが一次的に狂います。しかし、3~4時間後に復活します。たしかにそれは間違い無いです。
一次的なら確かに問題はありません。
シャンプーの場合、今の日本であれば、ほぼ毎日洗うものです。まあ、私は1週間に1回と言うのであれば、この理屈でも良いかと思います。
さて、過酷な環境にいれば、鍛えられるって本当でしょうか?
例えば、アフリカで、戦争や飢餓で苦しんでいる人は、非常に過酷な環境で生活を強いられています。その人たちは、いうなれば、環境から攻撃を受けています。そのため、短命な人が多いです。
一方で、私たちの住む日本は、非常に環境の良い生活をしています。そのため、長寿の国です。
如何でしょうか?
実際一次的であれば、快復して、以前より、強くなることはあります、それが、継続であれば、快復ではなく、疲弊してしまうので、アルカリシャンプーで鍛えられるとの意見に対しては、そのため疑問となります。
頭皮フローラとアルカリシャンプーの関係
ここでは、アルカリシャンプーと頭皮フローラの関係を説明いたします。頭皮フローラは、自らの分泌物を使って、弱酸性の環境下で生活をしています。そこに、アルカリのるりる水が攻めてくると、
最初に死滅していくのは、日和見菌と言われる酸性の分泌物を出すものたちです。しかし、この攻めてきたアルカリに実は強いものたちもいます。黄色ブドウ球菌、真菌、マラセチア菌等です。
これは、アルカリ下を好みますし、自分たちの勢力を広げようと、手ぐすねひいています。たたし、もともと日和見菌もフローラを維持させるために、数時間かけて、増殖をしてもとに戻しているのです。
アルカリ性の液体で洗われ続けると、さすがに、日和見菌たちも、疲弊して、勢力が逆転します。そうすると、頭皮のトラブルが始まるのです。
頭皮を弱酸性にして、過保護に対処しましょう。
皮膚の弱い人は、昔 乾布摩擦して鍛えれば、皮膚が強化されて皮膚が強化されるという、民間療法がありましたが、これも皮膚炎に繋がるからと、皮膚に疾患をもともと持っている人は厳禁な方法です。
シャンプーも同様なため、なるべく頭皮を過保護に扱う事が必要です。そのためには、シャンプーの種類が限定されます。シャンプーの種類としては、肌に一番やさしいのを考えると、
- アミノ酸系界面活性剤(界面活性剤)
- 弱酸性に調整されている事
最初に考えるべきシャンプー成分は、この2つでしょう。その他に、保湿成分、コンディショニング成分等は、ありますが、ここでは、弱酸性について書いていますので、除外致します。
頭皮を弱酸性を維持しながら、しっかりと洗いましょう
シャンプーは香を添加している関係で、洗剤としての認識が足りない人が多いのも否ません。先ほど、酸性シャンプーは、残留するくだりもありましたが、シャンプーはアルカリ性、酸性にしろ、うまく使用しないと、皮膚にくっつき易いのです。
そのため、正しいシャンプーの方法がやはり重要です。
ポイントとしては、
- 極力シャンプーの量を減らす
- 界面活性剤の接触面積を減らす。
- しっかりとすすぐ事で、シャンプー液を残さない
これが、頭皮にとっては、弱酸性を維持するためには、重要です。是非正しいシャンプーの方法で、実践をしてください。
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