ラウレス-16

ラウレス-16は　洗浄助剤と乳化剤両方の性質を持つ石油系の合成界面活性剤で主剤というよりは、助剤で多く使用されている。

ラウレス－16

成分評価３

ラウレス-16とは

ラウルス-16は、ラウリルアルコールの一種で、ラウリルアルコールをポリエチレングリコールエーテル化した成分です。石油由来の合成界面活性剤です。一般的に洗浄成分として使用するのでは無く、助剤や乳化剤として使用されるのが一般的です。

一般的にラウレスと呼ばれるものは、ポリオキシエチレンラウリルエーテルの事を指しており、ラウリル-16の場合、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(16)と表示する場合もあります。ここにある16は、重合数のため16個繋がった形をしているという意味になります。この重合度によって性質が異なります。

ラウレス-16の効果、効能

ラウレス-16は、洗浄剤としての性能がありますが、主剤として使用する事は無く、一般的に洗浄力や起泡力を良くするための助剤として使用されます。また、界面活性剤の特長を活かした、乳化剤として使用されている成分です。

ラウレス-16の毒性、副作用、安全性

ラウレス-16については、ポリオキシエチレンラウリルエーテルのひとつであり、一般的に有害物質管理法(通称PRTR法)の適用を受けている成分との事で言われる事が多いです。しかし、経済産業省の第一種化学物質にはラウレス-16やポリエチレンラウリルエーテルについては類似成分はありますが、ラウレス-16(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)について存在しません。

また、参考ですが、第一種化学物質に入っていたとしても、配合割合が1％以下の場合は、製品としては、管理対象外となります。(実際家庭用洗剤等には入っているものもあります。)

ただ、洗浄成分としては、洗浄力が強いのは間違い無い事実のため、安全性が高い成分とはいえません。