イノシトールは神経細胞に作用するビタミンB様物質です。発毛や育毛を促す、神経伝達物質に作用して、発毛、育毛の効果がある成分です。
イノシトール
成分評価5
イノシトールとは
イノシトールは、筋肉や神経細胞など、体中に多く存在している栄養素です。以前は、ビタミンB群のひとつと言われており、不足すると人の場合、糖尿病などの原因となり、神経症の症状などがおこるなどの悪影響がある物質として知られています。
ただ、現在は、体内でも合成する事が判っているため、一般的には欠乏症もおこらない成分で、ビタミン様物質として扱われています。ビタミンB様物質は、ビタミンの働きはするが、ビタミンBでは無い物質の事をいい、コエンザイムQ10、L カルニチンなども同様の物質でする
また、イノシトールは、体の中では、グルコースから合成させる物質で、甘みを感じる成分です。地球上の生物のほとんどに含まれており、豆類、穀物の糖、果物などにも含まれる他、動物の肉や魚にも含まれる物質です。
ただ、カフェインを取り過ぎると、イノシトールの消費量も多くなるため、控えた方が良いです。逆にコリンとイノシトールを同時に取ると、相乗効果があると言われていますので、コリンとイノシトール両方含むものを摂取する事が良いです。
イノシトールの効果、効能
うつ病に効果のある、イノシトール
うつ病とは、気分が憂鬱になり、食欲、性欲、意欲の低下および不眠などの心理的な症状が続くだけで無く、身体的な自覚症状も伴う事もある状態などが、うつ病の症状として現れます。また、うつ状態とは、憂鬱な状態が2週間程度つづき事をいい、その位続いた時に、うつ病として診断されます。
そんなうつの治療として、イノシトールが使われるのです。
1995年のイスラエルのベンギリオン大学 ハイム・ボルマーカー教授の論文によると、うつ病患者28人にイノシトールを1ヶ月にわたり、1日12gを服用させて、二重盲試験を行った結果、副作用無しに抗うつ作用がある事が判った。これは、神経伝達物質である、セロトニンの効果を高める働きが、イノシトールにあるとされています。
イノシトールのダイエット効果
イノシトールは、体内の脂肪の代謝を促し、血中の脂質(コレステロール)や中性脂肪を減少させ、血流をスムーズにする効果があります。特に肝臓への脂肪蓄積を防ぎ、蓄積してしまった脂質を取り除く作用があり、イノシトールは脂肪肝に効果がある、抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれています。
同様に、イノシトールは、体脂肪の蓄積を防ぎますので、ダイエット効果がある成分といえます。そのため、ダイエットサプリなどに含まれている場合があります。ダイエット効果のある成分として、L カルニチンやα リボ酸なども効果が期待できる成分です。
パニック障害、強迫神経症にも、イノシトールは効果有り
パニック 障害とは、思いがけない時に、突然動悸、息切れ、大きな不安などが発生する病気です。パニック障害の症状としては、最初は、動悸、息切れですが、繰り返すうちに、発作がおこる事への、予期不安や発生場所に起因する、広場不安が発生する、そして進行すると、うつ状態になると言われています。
実はパニック障害は、100人に1人発生すると言われている病気で、きちんとした、パニック障害の治療が必要なものです。パニック障害かと思ったらパニック障害のチェックをしてみましょう。
パニック障害の原因は、現在解明されていませんが、脳内の神経系の異常と言われています。そんなパニック障害や強迫神経症に対して、イノシトールは有効とされ、海外では、1日10g以上も処方している場合もあります。また18gのイノシトールの2重盲試験によって、パニック障害、強迫神経症が軽減したとの記録もあります。
糖尿病に効果がある、イノシトール
糖尿病とは、様々な原因によって、インスリンの作用が低下して、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用出来なくなり、血液中のブドウ糖が多くなり、高血糖状態となっている状態です。糖尿病の症状としては、多くは、無症状で始まりますが、のどが渇く、お腹が空く、体重が減る、疲れやすい、手足がつる(こむら返り)等の症状が出て、最後には意識障害(糖尿病昏睡)などに発展するケースがあります。
イノシトールは、高血糖になると、ポリオール代謝異常となって、尿とともに排出されやすくなり、体内のイノシトール量が減少するため、糖尿病神経障害の原因となる可能性がある。そのため、通常の倍以上のイノシトールを摂取する必要(500~2,000mg)がある。
イノシトールは、動脈硬化にも良好
抗脂肪肝ビタミンと呼ばれるイノシトールは、血中のコレステロールや中性脂肪を減少させて、血流をスムーズにさせる事から、血管内へのコレステロールの沈着を防ぐ事ができ、動脈硬化の予防につながります。
実は頭皮、髪にも良い、イノシトール
イノシトールの神経細胞を活発にする力はがあり、それは、発毛や育毛につながる頭皮の健康にも影響します。実は、イノシトールが多いと発毛や育毛に繋がり、逆に少なくなると、頭皮の湿疹、抜け毛、脱毛につながる事が判っています。
イノシトールの毒性、副作用、安全性
イノシトールは、水溶性ビタミン様物質ですので、脂溶性ビタミンと異なり体に溜まりにくいものですので、副作用はそれほどありません。但し、大量に摂取すると、めまい、頭痛、吐き気などが出るものです。また、外用薬としては、副作用等は、報告されていません。
成分が含まれる製品一覧
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参考資料
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“[イノシトール]神経細胞のバランスを整える7つの効果” への2件のフィードバック