塩基性青99は塩基性染料のひとつで、分子量が大きい事で、髪表面にしかつかず、髪の毛に浸透しないため、酸性染料と比較すると刺激が少なく、HC染料といっしょに使用されるケースが多い染毛剤です。
塩基性青99
成分評価3
塩基性青99とは
塩基性染料って聞いた事ありますか?塩基性青99はそのひとつです。
2001年の規制緩和以降、白髪染めトリートメントに配合されるようになった比較的新しいへアカラー素材です。
トリートメントタイプの白髪染めに多く使用される成分で、酸性染料のように他の薬剤と反応して発色するのでは無く、自ら色を持っているのが特長です。また、分子量が大きい事もあり、髪には浸透せず、表面に付着して色をつけるものです。
白髪染めで良く使用される、HC染料は、分子が小さい事もあり、キューティクルを開く事なく、髪内部まで、浸透して染める事が出来るのですが、色落ちが早いのも特長です。塩基性染料にはその色持ちをよくする効果があります。また、髪の表面をコーティングするため、髪表面にツヤを出す効果も期待できます。
塩基性染料は実は歴史が古く、1856年にW.Hパーキンによって発明されてた最初の合成染料モーブを含めて、初期の合成染料の多くはアニリンを原料としたこの塩基性染料が使われていました。
髪を染める染料は、一般的に天然染料と合成塗料からなりますが、この塩基性染料は合成染料のひとつで、水溶性に属し、「半永久染毛剤」としてもよばれています。
塩基性青99の効果・効能
塩基性青99は、ヘアカラー商品の仕上がりや色持ちを持続させるために配合される塩基性染料のひとつの成分です。
塩基性染料は、酸性染料と同様な働きをする染料でいすが、他の薬剤との反応して発色するのでは無く、素材に色をもっている合成染料になります。
また、合成染料ですが、髪に浸透する事は無く、髪表面に付着することで、染色できることと、皮膚に付着した場合でも、染着しにくいというメリットがあり、ダメージの心配が少ない成分のため、ヘアカラートリートメントとして白髪染めなど幅広く使用されています。
また、HC染料などの比較的色落ちしやすい染料のデメリットを少しでもカバーするために使用されている成分でもあります。
塩基性青99の毒性・副作用・安全性
塩基性青99のような塩基性染料は分子が大きいため、髪の内部には浸透しません。髪の表面に付着しているだけですので、酸性染料と比較して、当然落ちやすくはなりますが、髪へのダメージは、大幅に抑えられます
また、酸性染料は他の薬剤と反応するのに対して、塩基性染料は素材に色がついています。
そのため、肌の弱い人や2液式の白髪染めやカラーなどで、刺激を感じた事のある人は、塩基性染料がおすすめです。2001年の法改正によって、企業側が、安全性を確認して配合が許可されるようになった成分です。
もともと、塩基性染料は、イオン結合によって染色されており、髪表面にあるケラチンタンパク質がマイナスに帯電している事を利用して定着させているのです。そのため頭皮には、吸着しないため、地肌にもやさしく、髪のダメージを抑えながら染める事ができるのです。
そのため、髪や地肌のダメージが気になる方には、とてもおすすめの染料です。またトリートメント成分としては、相性が良く髪のうるおいを保ちながら、染め上げる事が出来るのです。
一方で、2~3週間程度しか染色が保たないため、色持ちの悪いとやう欠点もあります。しかし白髪染めやカラーのように長期的に使用するものなので、より安全性の高いものが良いかと思います。
成分を含む製品一覧
サスティ 白髪染めシャンプー(株式会社ピュール)
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参考資料
“[塩基性青99]青の染料が入ったヘアーカラー成分” への2件のフィードバック