塩化ナトリウム

塩化ナトリウム（えんかナトリウム sodium chloride）は化学式 NaCl で表されるナトリウムの塩化物である。単に塩（しお）、あるいは食塩と呼ばれる場合も多いが、本来「食塩」は食用、医療用に調製された塩化ナトリウム製品を指す用語である。機能としては、収れん、洗浄、感触改良、安定化剤、親水性増粘剤、香味料として機能がある成分です。

塩化Na

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成分評価３

人（生体）を含めた哺乳類をはじめとする地球上の大半の生物にとっては、必須ミネラルであるナトリウム源として、生命維持になくてはならない重要な物質である。天然には岩塩として存在する。また、海水の主成分として世界に広く分布する塩（えん）でもある（約2.8%）。この他、塩湖や温泉（食塩泉）などにも含有されていることで知られる。

化粧品成分としての塩化Na

一般的に、塩化Naは、直接使用する場合、肌を引き締め、キメを整え、潤いを保つ効果があります。そのため化粧水など、様々な化粧品に使用されています。

また、増粘安定成分として製品の調整をし、品質を保持するためにも使用されます。この場合塩化Naは、洗浄効果と収れん効果の期待できるものです。肌のキメを整えたり、毛髪キューティクルを整え、ボディーをシェイプアップするクリーム類にも配合されます。感触改良や安定化のために使われる事もあります。

化粧品成分としては、収れん、親水性増粘剤といった使用目的で配合しています。

食塩と塩化Naの違い

一般的に塩といった場合、食塩を指す事が多いです。食塩は、作成方法としては、海水を蒸発させて、残ったものを、精製して作成しているが、他の、カルシウム、カリウムといった不純物を多く含んでいるため、どちらかというと、ニガリ　と呼ばれているものもこちらに近いものです。

工業成分として、使用している、塩化Naは、この不純物を極限まで除いたものです。

塩化Naの性質

化学用語で塩化Naは、塩（えん）の代表格の物質です。

　※「しお」　ではなく、「えん」は　酸と　アルカリが結合して安定したものの事を言います。

結晶構造は塩化ナトリウム型構造で、塩化物イオンとナトリウムイオンから成るイオン結晶であり絶縁体である。常温、大気圧下で白色の固体。無臭だが、独特の塩味を持つ。純粋な塩化ナトリウムは20°Cでは湿度75%まで潮解性を示さない。

融点800.4°C。溶融すると電気を通すようになる。溶融時には揮発性を持つ。塩酸と水酸化ナトリウムの中和によって得られ、水溶液は中性を示し伝導性を有する。

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