[オリーブ果実油(オリーブ油)]ビタミンEもたっぷり老化防止にも良いオイル成分

オリーブオイルは、オリーブの実から取れるオイルで、オレイン酸を多く含む植物油で、料理だけで無く、肌につけても良いことから、美容オイルとしても使用されており、化粧品等にも使用されています。特に抗酸化作用、保湿力、抗炎症に優れている成分です。

オリーブ果実油(オリーブ油)

成分評価 5

オリーブ果実油とは

オリーブ果実油は、オリーブの実から抽出される植物油で一般的にはオリーブオイルと呼ばれているものです。

オリーブは、世界中で栽培されており、現在500品種あると言われています。原産は、地中海のシリア地方と言われ、そのため、地中海沿岸から、オリーブオイルの利用が広まった事もあり、ギリシャ、イタリア、スペインなどは、好んで使用されているものです。

オリーブオイルの歴史は古く約6000年前には、使用されていたとの事です。また、ギリシャ語で、”喜び”という語源があるため、宗教的な儀式に使用されていました。新約聖書の中で、1ヶ月分のオリーブオイルで、イエスキリストの足を洗うくだりもありますが、ここでいうキリストの語源が”油で選別されたもの”もあり、ここでも、オリーブオイルは、非常に価値の高いものとして、表しています。

現在でもオリーブオイルの生産は高く、スペイン、イタリア、ギリシャでは、生産量も高いものです。

一方で、日本は、織田信長が活躍していた、安土桃山時代あたりに入って来たと言われています。宣教師らが、キリスト教の布教とともに、オリーブオイルを最初に持ち込んだとされ、後々になりますが、徳川家康の諸説ある死因のひとつとして有名な話に、オリーブオイルを使って天ぷらを食べた事が原因との話があります。これは、別にオリーブオイルが毒だった訳では無く、あまりの美味しさに食べ過ぎてしまった事だと、ちょっとブラックユーモア的な話です。

オリーブオイルは、実は長年オイルとして輸入されてきましたが、オリーブの栽培については、ずっとされておらず、1908年に、農商務省の指導で、小豆島での栽培を始まるまで、ありませんでした。ただ現在は、小豆島は、オリーブ島と呼ばれるほど栽培に成功しています。

オリーブ果実油の成分

オリーブオイルは、味も良いのですが、オレイン酸を70%と多く含む、植物油としても、一般的です。オレイン酸は、不飽和脂肪酸のひとつで、非常に酸化されにくい性質を持っています。そのため、調理等に使用された場合、他の脂肪酸と比較して、過酸化脂質を出しにくい性質で、老化や内臓疾患を起こしにくい性質をもっています。加熱しても、酸化されにくいため、炒め物等にも使用できるオイルで、長期保存しても変質しにくいといった、特長もあります。

また、オリーブオイルには、ビタミンEやビタミンKといった、脂溶性のビタミンも含まれています。また、ポリフェノールなども含まれており、動脈硬化、高血圧の改善につながる成分が含まれています。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、小腸では、吸収されない性質があるため、オリーブオイルを取る事で、排便を楽にして、便秘の予防として使用されます。ただしまれにオリーブオイルがあわない人は、過剰に反応して、下痢になったりします。ただオレイン酸は、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす作用があるため、健康に貢献するオイルでもあります。

オリーブ果実油は、化粧品成分として使用されるものですが、医薬部外品として使用する場合は、オリブ油と書かれています。