グアニル酸2naはアミノ酸成分のひとつでしいたけの旨味成分として知られているもので、化粧品成分としては、肌の保湿、髪の保水等などに効果がある、保湿・湿潤、エモリエント等の機能のある成分です。
グアニル 酸 2na(disodium guanylate)
成分評価5
グアニル 酸 2naとは
グアニル酸2naは、昆布から取れるグルタミン酸や鰹節から取れるイノシン酸2naなどと同じ、アミノ酸のひとつです。特に、グアニル酸はしいたけの旨味成分で、主にキノコ類から取れるアミノ酸です。
味の素、ハイミーなどと呼ばれる、化学調味料に入っている三大旨味成分が、グルタミン酸、イノシン酸、そして、グアニル酸になります。
グアニル酸の入っている食品
グアニル酸は、生椎茸というよりも、干しシイタケに多く含まれている成分です。しかし、干しシイタケそのものに入っているというよりは、水でもどす調理過程で、グアニル酸が増加します。そもそも、グアニル酸は、リボ核酸が化学変化して、合成されるアミノ酸です。
このリボ核酸は、干しシイタケを水につける事で、抽出する事が出来ますが、常温で水につけた場合、苦み成分がいっしょに抽出されてしまうため、5℃前後の冷水で、5時間程度かけて、リボ核酸を抽出する事が良いとされています。つまり冷蔵庫に一晩おいて抽出するのが良いのです。
この抽出された、リボ核酸は、加熱する事によって、グアニル酸に変化するのです。但し、沸騰するような、高温域では、グアニル酸は生成しませんし、逆に低温ですと酵素の働きによって、グアニル酸分解酵素が働いてしまい分解されてしまいます。そのため、強火で、一気に加熱した後に、弱火で加熱して、60~80℃を維持する事で最大のグアニル酸の量が確保出来るとの事です。
核酸調味料 5′-リボヌクレオタイドナトリウム
リボヌクレオタイドナトリウムは、グアニル酸とイノシン酸の混合成分です。両方の成分を略して、I+Gとして表示される事もあります。特に、うまみ調味料である、グルタミン酸に数%入れるだけで、うまみが飛躍的にアップするのです。
そのため、一般的に旨味調味料とされている、味の素では2.5%、ハイミーでは8%が添加されているようです。味の違いは、この5′-リボヌクレオタイドナトリウムと呼ばれるものです。
グアニル 酸 2naの効果、効能
グアニル酸2naは、旨味調味料としてのかお以外に、化粧品成分として使用されています。その機能としては、エモリエント剤、保湿・湿潤剤の役割があり、頭皮や毛髪などの、水分保持を保つ働きがあるといわれています。
グアニル酸2naの毒性、副作用、安全性
グアニル酸はアミノ酸の旨味成分で、食品添加物として使用しているもので、毒性等は無く、取り過ぎなければ問題無いものです。
成分が含まれる製品一覧
グリーンノート(株式会社グリーンノート)
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参考資料