合成ワックスは大別すると、大きく2つの種類がある。ひとつは、炭化水素系のものもうひとつは、脂肪酸系のワックスで、一般的に常温で固形のものが多く、結合材、非水系増粘剤、乳化安定剤、香料として使用される成分です。
合成ワックス
成分評価 3
合成ワックスとは
合成ワックスは、多種多様なものがあり、一般的に、炭水化物系のものと、脂肪酸系のものに大別されます。
炭水化物系
フィッシャー・トロプシュワックス
一酸化炭素と水素を反応させてつくワックスで、合成飽和直鎖炭化水素からなる、白色で不透明な合成ワックスで微細な結晶構造を持っています。一般的に硫黄分を含まないもののため安全で生分解性能をもっているものです。
製品としてはFT 100、FT-0070(日本精蝋㈱ 製)パラフリント(SASOL社 製)
ポリエチレンワックス
エチレンの集合やポリエチレンの熱分解によって作られる合成ワックスです。エチレンから作られるため、重合度は、奇数であるのが特長です。
製品としては三井ハイワックス(三井化学製)、サンワックス(三洋化成工業製)、エポレン(Eastman Chemical製)、アライドワックス(Allied Singnals製)
脂肪酸系
脂肪酸系としては、高級脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、ケトン・アミン類、水素硬化油等があり、常温で固体の物はすべてワックスとみなされます
脂肪酸エステル系ワックス(やし油・牛脂脂肪酸等のメチルエステル(融点 20~40℃))脂肪酸アミド(ステアリン酸アミド(融点 100℃))、ケトン・アミン類(ジヘプタデシルケトン(融点 80℃))、水素硬化油(硬化ひまし油(融点 90℃))
そもそもワックスとは
ワックスとは、高分子の炭化水素で、様々なものから出来ている、複合の物質で、一般的に常温で、固定である一方で、100℃以下で融解するようなもので、潤滑性のある成分です。
合成ワックスの効果、効能
合成ワックスは常温で固形状の油脂であるが、100℃以下では、融解するものですので、50℃以下低融点のものは、クリーム、化粧水、乳液に使用され50~60℃に融点のある、中融点のものは、ヘアコンディショナーのようなもの また、80~100℃以下の高融点のものについては、口紅やリップといったものに使用されています。合成ワックスは、化粧品成分としては、結合材、非水系増粘剤、乳化安定剤、香料として使用されます。
合成ワックスの毒性、副作用、安全性
合成ワックスは、分子量が高い事で安定しており、化粧品成分としての安全性は高い
成分が含まれる製品一覧
マシェリ シャンプー(資生堂)
成分が含まれるその他の商品一覧(楽天)
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参考資料
“[合成ワックス]コンディショナーの独特の粘度の正体はワックス” への2件のフィードバック