ザクロ花エキスは、ザクロの花から抽出したエキスで、皮膚コンディショニングの効果のある成分です。
ザクロ花エキス
成分評価3
ザクロ花エキスとは
ザクロ花エキス(Punica Granatum Flower Extract)は、ミソハギ科ザクロ属の一種であるザクロの花から抽出されたエキスです。
ザクロは、原産地は諸説あり、トルコ、イラン、北インドのヒマラヤ山地などの西南アジアとする説、南ヨーロッパとする説、カルタゴをはじめとする北アフリカを原産とする説などかあり、はっきりとしていない。その理由として、世界各地で、栽培されており日本でも東北地方から沖縄と広範囲である。また、実がなるのは10年ほど生育期間が必要であるが、病害虫に強いのも特長。但しカイガラムシによってスス病という病気になる場合があります。
そしてザクロは、過去に薬として使用されており、果皮、樹皮、根皮、種子、花など様々な部分が使用されていた経緯があります。
ザクロの効能としては、樹皮、根皮などには、アルカロイドのペレチエリン、イソペレチエリン、プソイドペレチエリンなどが含まれており、一般的には駆虫薬として使用されていたようです。また和漢三才図会では、下痢や下血、脱肛、口内炎、扁桃腺、うがい薬などに使われていたようです。但し、一定量以上服用すると中毒になるので注意が必要との事です。
そして果皮は、樹皮や根皮などと比較すると、アルカロイドの量が10分の1と少ないが、同様に駆虫薬として、使われたり、下痢、下血の治療目的で、今でも煎じ薬として使用されているようです。また、利尿剤としても使用されいるようです。
ザクロ種子は、エストロゲンに作用するエストロンが含まれ、更年期障害や乳がんに効果があるとされていたが、経口摂取では、肝臓で分解されてしまうため効果が疑問視されています。
ザクロ花は、出血性の傷治療にも使用されていたようです。
ザクロ花エキスの効果、効能
ザクロ花エキスの効能としては、抗酸化作用、SOD様活性作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、チロシナーゼ阻害作用、5α-レダクターゼ阻害作用、タンパク質凝集作用、リパーゼ阻害作用、エストロゲン様作用などを持っており、紫外線などによる肌の酸化などを抑え、肌を整える、皮膚コンディショニング作用が期待できます。
ザクロ花エキスの毒性、副作用、安全性
ザクロ花エキスは、毒性、副作用等のデーターは報告がありません。花部分には、アルカロイドは含まれないとされていますが、大量摂取等は注意が必要です。
成分が含まれる製品一覧
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参考資料
“[ザクロ花エキス]ザクロの花から抽出した、皮膚コンディショニング成分” への2件のフィードバック