びわの葉エキスは、古来より、民間療法として万能薬とて使用されていたもので、国内外で、様々な物の治療薬として使用されています。引用として使用される場合が多いですが、化粧品成分としては、抗酸化作用、鎮静効果が期待できる成分です。
びわの葉エキス
成分評価5
びわの葉エキスとは
びわは今から3000年前からインドの古い仏典である、涅槃経にも出てくるほど古くから、万病を治す植物として紹介されています。びわの葉は、「無優扇」と呼ばれて、その癒やしの力で、病気の治療に利用されていました。
日本でも、びわの葉を焦げないぐらいあぶって、2枚あわせして10回わど両手でこすり、熱いうちに患部を摩擦するという素朴名やり方で、難病に悩む民衆のために、全国のお寺にびわの木が植えられていたとの事です。また奈良時代に光明皇后が貧しい人々のために京都につくったとされる「施薬院」でも、びわの葉を治療として使っていたようです。
そんなびわの葉から抽出した液をびわ葉エキスといいます。
びわの葉エキスの成分
びわの葉エキスの成分としては、ブドウ糖、しょ糖、果糖、マルトース、でんぷん、デキストリン、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、アミグダリン、タンニン酸、サポニンがあり、有効に働くものとして、アミダリン、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの有機酸で、タンパク質を消化するのに欠かせない成分です。
昭和12年に大阪大学の安田寛之博士らが、ウサギを使った実験では、びわの葉を75gを金属製のつつで加熱して、その出た蒸気をウサギの腹部 9cmの処から吹き付けたところ、わずか5分で、酸性体質が弱アルカリの体質に変わり、骨も内臓も実験したウサギすべてが健康になったとの事です。
びわの葉エキス成分 アミグダリンとガンの抑制について
もともと、アミグダリンががん治療に効果があると提唱したのは、アメリカの生化学者 エルネスト・T・クレブスで「がんの原因は、ビタミンB17の欠乏症にあり、腫瘍はその防御反応があらわれたため」と言っており、250例のうち、248例が効果があったとして、「ビタミンB17はすべてのがんに対して、100%に近い制御率を示した」として臨床報告を、医学会に提出して、大きな衝撃を与えた。ここでいう、ビタミンB17が、アミグダリンの事をいっています。
がん、心臓病、糖尿病、膠原病については、体外から異物が入って発病するものでは無いですが、代謝異常によって細胞が異常状態になっているのですが、こんな体内のトラブルを解決するものとして、アミダグリンつまりビタミンB17なのである。
ビタミンB17は杏の種に多く含まれていますが、その他に多量に含まれているのがビワの葉と種です。また、ビタミンB17には、ウサギの実験のように、あらゆる病気の原因となる汚れて酸性化した血液を弱アルカリ性の血液に浄化する働きがあることも証明されています。
ビタミンB17は化学分析すると、微量のシアン化合物(青酸配糖体)とベンツアルデヒドという猛毒物質が含まれています。このベンツアルデヒドはがん細胞の周辺で拡散して酸化し、無害な安息香酸に変化します。安息香酸は鎮痛効果があり、末期がんに伴う激痛を抑制する効果があると言われています。
アミグダリンは微量の青酸を含む糖質から成っているので「アミグダリン青酸配糖体」と呼ばれます。青酸というと「猛毒」と思われがちですが、びわの葉のアミグダリン青酸配糖体は不活性の安定した物質で、青酸だけが遊離した状態で存在しているわけではありません。
アミグダリンは体内に入ると、特にがん細胞が多量に放出するベータブルコシダーゼという特殊な酵素で加水分解され、青酸とベンツアルデヒドという物質を発生します。この二つの物質は単独だと毒性の強い物質ですが、その後の段階で、生体にとって保護的に働く別の酵素ローダネーゼ(ガン細胞以外の体内のいたるところに多量に含まれる保護酵素)によって、シアン化合物は安息香酸に、ベンツアルデヒドはチオシアネートという安全無害な物質に変わることが実証されています。そのためがん細胞のみを攻撃するようになるのです。
がんの発育を間接的に抑制させる働きを持っています。それと、ベンツアルデヒドが酸化する事で、安息香酸が発生して、モルヒネ以上にがんの痛みを和らげる効果も持っています。
このような根拠のため、ガンの特効薬としてサプリメント等も出回っていましたが、アミグダリンが生命活動に必須では無いとして、ビタミンから外されています。
米国国立癌研究所(NCI)によって、効果が認められなかったとしています。逆に青酸中毒となった例もあるとして、発表している。また国立健康・栄養研究所は、アミグダリンの持つされる健康効果である「がんに効き、がん細胞だけを攻撃する」「ビタミンの一種であり、アミグダリンの欠乏ががんや生活習慣病の原因となる」については、科学的根拠が確認できないとしています。
そのため、米国では米国食品医薬品局(FDA)により、アミグダリンの販売は禁止されています。
びわの葉エキスの作り方
千葉県や九州地方などを中心として、びわの産地では古くから「びわの葉酒」が身近で手軽な家庭薬として利用されてきたようです。生葉とちがい半永久的に保存のきくびわの葉エキスは、さまざまな用途に大きな力を発揮します。
1)一年以上たった、濃い緑色で肉厚のびわの葉を使用します。タワシで表面をよく洗い、水気が切れるまで、良く乾燥をします。2~3cm幅に切ります。裏側にある綿毛は出来るだけキレイに取る事で、後で濁りが出なくなります。
2)梅酒などをつけるのに使用する、広口ビンに、ホワイトリカー1.8リットルに対して、120g程度のビワの葉をつけ込み、密封して、冷暗所におきます。
3)3~4週間したら、葉の上下を入れ替えます、この入れ替えを2~3回行います。びわの葉が外気に触れるとカビが発生するため、空気が入らないようにする必要があります。
4)そして冬場で4ヶ月、夏場で3ヶ月ほどおけば、出来上がりです。
5)成分が安定し、びわの葉の色が茶色になったら葉は取り出してしまいましょう。
6)濁りが気になるようでしたら、コーヒーのフィルターなんかで、濾すと良いでしょう。
7)びわの種子や果実もつける事が出来ます。
びわの葉エキスの使い方
びわの葉エキスを家庭で使う場合は、こんな使い方が出来ます。
・病弱の人や慢性障害のある人は、毎日盃一杯ほどを飲むか、水またはびわ茶で適当に割って飲むと良いでしょう。びわ茶には、便秘改善に効果があります。
・びわの葉エキスは、婦人科の疾患にも効果があり、生理不順、生理痛、月経前症候群、更年期障害などにも効果が期待できます。
・風邪には、マスクに染み込ませて掛けます。すると、不思議に咳が収まります。喉の痛みにも効果があります。
・マスクに染み込ませて掛ける方法は、花粉症にも効果があります。
・口内炎や歯槽膿漏、歯肉が弱い、喉が痛いなどの症状には、少し口に含んでおいてから飲み込むのが効果的です。うがい薬として用いても構いません。アルコールが強すぎる場合には、適宜水で薄めて使用します。
・肌荒れ、切り傷、やけど、皮膚炎、にきびには、1日何回か患部に塗るとかゆみや痛みが収まります。
・同様に、虫刺されに塗るとかゆみ止めになるばかりか、腫れも収まります。
・水虫にも効果があります。
・肩こり、腰痛、打撲などには、びわの葉エキスをガーゼに染み込ませて患部に当て、ラップを被せた上からテーピングします。
このようにして湿布すると生葉の温湿布と同じような卓効があります。
・びわの葉エキスの湿布は、内臓の痛みや各種慢性病にも効果を上げています。この場合は、上述の湿布の上からホットパックや使い捨てカイロなどで温めて「温湿布」にすると良いでしょう。
びわの葉エキスの化粧水はおすすめです。
こちらは、アルコールでは無く、精製水で抽出する方法ですが、びわの葉を水洗いして使用します。びわの葉10枚に対して、精製水400mL程度、これを沸騰させないようにして、弱火で5分、十分冷却してから、ガーゼで濾過して、保湿のためグリセリンをスプーン1杯ほど入れたら完成です。防腐剤が入っていないため、冷蔵庫で保管は必須、それでも2~3週間程度が限界で、色や臭いが変わったら使うのは止めましょう。
びわの葉の化粧水は、副作用が無く、敏感肌の人にも使えるものですが、合わないと思ったら使わないで下さい。
びわの葉温灸で、がん治療?
びわの葉温灸を行う事で、免疫力を上げて、なんとがん治療まで出来てしまうと言われている方法です。良く洗って乾燥させたびわの葉を患部にあてて、その上から8枚折りの布、8枚折りの紙を重ねた場所に棒もぐさを直接あてて行う治療方法です。仰向けで肝臓⇒患部⇒うつぶせ⇒腎臓⇒患部でおこない、体内の毒素を分解して、体外に排出する方法です。ご興味ある方は、ビデオを参照してください。
出典びわの葉温灸
びわの葉エキスの効果、効能
びわの葉には、ブドウ糖、ショ糖、果糖などの成分の他に、アミグダリンがあります。アミグダリンはバラ科の植物の未成熟な実や葉などにあり、一次がんの特効薬として、ビタミンB17とされていた時代もありますが、体内に入ると加水分解されて、青酸ガス(シアン化水素)が発生するため、効能については、現在は否定されている。
アミグダリンは実が成熟すると、エムルシンという酵素によって、分解されて、糖にかわります。これは、青梅を梅干しのように加工する事で、アミグダリンを分解しているのと同様の反応がおこり、毒性の高いアミグダリンの多くが分解されていきます。また、アミグダリンを含む食品は多く存在しており、アーモンド、杏仁豆腐、びわ酒や枇杷茶、カリン漬等広範囲に少量であれば、存在しています。ただ少量であれば、その効果により、咳止め、かゆみ止め等の効果もあります。
また、アミグダリンの効能が否定されているにもかかわらず、クリニックでがん治療として使用されたり、咳止めやかゆみ止めとして、漢方薬で使われているのも事実です。これは分解された後に出来る独特の芳香をもっている、ベンズアルデヒドの影響であるという研究者もいます。
びわの葉エキスに含まれる、アミグダリンの成分は、少量であれば、健康な皮膚に塗布すると、局所麻酔と同様な効果があり、かゆみ止めの効果があります。また、アミグダリンを薬効成分として経口でたん切りや咳止めとしても利用されています。アミグダリンも少量であれば、青酸もミトコンドリアの酵素である(ロダナーゼ)で分解されて代謝されますので問題はありません。
びわの葉エキスはアトピーにも効果有り!
びわの葉エキスをアトピー化粧水として、アトピーの酷い患部に1日3回程度塗るのが効果的です。またびわの葉エキスを塗ると、患部のかゆみが止めになります。1週間から1ヶ月程度で、炎症がひいてくる方法です。
また、びわの葉エキスをお風呂に入れる、びわの葉風呂は、アトピー改善になる事からおすすめです。
びわの葉化粧品で、おでこのニキビも改善
ニキビ化粧水として使用するのであれば、こちらはベースを35度以上のアルコール、エタノールをベースにして、びわの葉をつけ込んだものを、使うときには、5倍程度に精製水で薄めて使用してください。
それをガーゼに移して、患部にあてて、化粧水として使用します。好みとして、保湿効果の高いグリセリンを添加して使ってみてください。
びわの葉茶、ねじめびわ茶は、がん予防に効果有り
ねじめびわ茶というのをご存じでしょうか?ねじめびわ茶は、通常の焙煎方法とは異なり、波動水洗浄やトルマリン石といっしょに350度の高温で焙煎する事で、びわの葉の持つ有効成分が約3~9倍に高まる製法で、開発した、十津川農場は鹿児島大学との共同特許にて「がん細胞増殖抑制」「がん細胞アポトーシス誘導剤」の特許を取得しているものです。
びわの葉エキスの毒性、副作用、安全性
びわの葉エキスは、古来より飲用として親しまれていただめ、安全性は高いと考えられる一方で、体に害となるまでには至らないとしても、シアン系の化合物が含まれているため、飲み過ぎに注意したいものです。
ただ外用薬として使用する場合は、使用上限が高いため、ほぼ問題無いと考えられます。
成分が含まれる製品一覧
リマーユ(リバテープ製薬株式会社)
ハルシャンプー(株式会社nijito)
成分が含まれるその他の商品一覧(楽天)
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参考資料
“[びわの葉エキス]は”がん”にも効果のある成分” への5件のフィードバック