グルコシルヘスペリジン

グルコシルヘスペリジンはみかんを初めとする柑橘類の皮は、内袋にある、ビタミンP(ヘスペリジン)を、グルコースによって、水様性化して、吸収しやすくしたもので、内服薬としては、中性脂肪の合成抑制に効果があり、外用薬としては、美白効果があり、保水、皮膚コンディショニングとして使用するものです。

グルコシルヘスペリジン

成分評価５

グルコシルヘスペリジンとは

グルコシルヘスペリジンは、水溶性を高くした、ビタミンP誘導体です。材料のヘスペリジンは、みかん由来のポリフェノールの一種で、脂溶性のため、水に溶けない性質があります。そのため、これを溶けやすくするために、グルコースと結合させたりする事で、水溶性の成分としてもので、「モノグルシルヘスペジン」や「グルコシルヘスペジン」と呼ばれています。

ビタミンP(ヘスペリジン)とは

ビタミンP(ヘスペリジン)は、みかんの皮や内側の白いすじ部分や薄皮に多く含まれる、みかん由来のポリフェノールです。他の柑橘類全体系にも多く含まれる物質です。ヘスペリジンは熟した状態よりも、青ミカンの段階の方が含有量が多く、熟した食べ頃になると、1割程度まで、減少しているのも特徴です。

また、アスコルビン酸(ビタミンC)のサプリメントには、このビタミンP(ヘスペリジン)が配合されている事がありますが、ビタミンCは、普通に摂取していも、大半が吸収されずに、壊れてしまうため、このヘスペリジンを配合して、吸収率を高めているのです。

このヘスペリジンは、実は、生薬の陳皮の有効成分のひとつであり、血流改善作用など、多様な生理機能をもっています。中性脂肪低下、血圧改善作用、冷え性改善、ストレスの軽減があり、美容のビタミンとも呼ばれています。

グルコシルヘスペリジンの効果・効能

ビタミンP(ヘスペリジン)は体内に摂取する事で、毛細血管の強化、血中コレステロールの改善、そして抗アレルギー作用があるのですが、グルコシルヘスペリジンは、水溶性のため、ビタミンP(ヘスペリジン)よりも浸透しやすくした成分です。通常のビタミンＰ(ヘスペリジン)含有のものよりも高い効果を発揮します

通常、食事から取った糖や脂肪はグルコースに分解され、肝臓内で「脂肪酸」に合成されます。これが、中性脂肪に変化して、血液中に運ばれるのです。グルコシルヘスリジンは、体内で、肝臓内で、糖から脂肪酸への合成をブロック、さらに出来てしまった、脂肪酸の分解を促進する事で、中性脂肪の発生を抑える力があるのです。

中性脂肪の発生を抑える事で、グルコシルヘスリジンは、特定保険用食品の成分として、痩せる緑茶に含まれる高濃度茶カテキン、痩せるコーラに含まれている難消化性デキストリン、コーヒーのクロロゲン酸に次いで、注目を集めている成分です。一般的にはモノグルコシルヘスリジンと表示されています。

伊藤園のスタイリーや大正製薬のミドルケアも、この機能を利用して販売されている、特定保険用食品です。


伊藤園　スタイリー	大正製薬　ミドルケア

グルコシルヘスチジンの中性脂肪の改善効果

グルコシルヘスチジンは、脂肪酸の合成を抑制する事から、食事で得られるエネルギーのうち、何割かをグルコシルヘスペリジンがカットしてくれる形になります。

また、そのおかげで、従来と同じ食事の量を維持していても、体内で吸収されるはずの脂肪酸の量が抑えられるのです。グルコシルヘスペリジンの効果は、中性脂肪を下げるだけで無く、悪玉コレステロールLDLをも、減少させる働きも期待できるのです。

グルコシルヘスペリジンは、生活習慣病に効果有り

グルコシルヘスペリジンには、ビタミンP(ヘスペリジン)の効果とて、毛細血管の強化があります。血行促進が良くなり、高血圧の症状を緩和する事が出来ます。

血管の老化現象である、動脈硬化を抑える働きが考えられます。グルコシルヘスペリジンは、体脂肪を減らしてくれるため、糖尿病予防など、メタボリックシンドロームに影響してしまう症状の改善効果が期待できるのです。

グルコシルヘスペリジンは、あくまでも補助的な役割として

グルコシルヘスペリジンは、伊藤園のスタイリーや大正製薬のミドルケアを飲み続けることで、正常値になるわけでは、ありません。あくまでも、補助的な役割で、摂取することが重要です。

普段の生活習慣の対応が必要になります。

グルコシルヘスペリジンの美肌効果

グルコシルヘスリジンは肌にハリや弾力を与えるという事で、美白効果も期待できる成分となっています。配合するのに、使いにくかった、ビタミンP(ヘスペリジン)をグルコシルヘスリジンにする事で、水溶性になり、使いやすくなった事で、配合としては、化粧水に向いている成分です。保水剤、皮膚コンディショニング剤等の機能もある成分です。