フルクトースは、一般的に果糖と呼ばれる単糖のひとつで、香味剤、保水剤、保湿剤、湿潤剤としての効果がある成分です。
フルクトース(Fructose)
成分評価5
フルクトースとは
フルクトースはハチミツ、果実、甜菜など一部の根菜などにグルコースとともに多量に存在する単糖のひとつで、果糖(Fruit sugar)と呼ばれるもので水に可溶な白色の結晶体です。化学式はグルコースと同じC6H12O6であるが構造が異なりポリヒドロキシケトンであります。
フルクトースはフランスの科学者オギュスタン=ピエール・デュブリュンフォー (Augustin-Pierre Dubrunfaut)が1847年に世界で初めて発見した成分で、鏡面異性体としてD型とL型が存在しますが天然ではD型のフルクトースのみが存在しており、単体でも存在していますが、グルコースと結合したショ糖(砂糖)やイヌリン、レバンなどのように結合型で存在しているものも多く存在しています。
フルクトースの最大の特長は甘味性です。糖質類の中で甘味は最高でショ糖の1.5倍と甘みが強く、水溶液やエタノールそしてアセトンなどにも可溶な事で清涼飲料水などの甘味料として使用されており、またフルクトースは年間240tも生産されています。フルクトースは、甘みの強いβ型と呼ばれている形で存在しているが溶液中ではα型に変化する事で甘味がβ型の3分の1程度に低下してしまいます。また温度が高くなるとさらに甘味が弱まる傾向があるのも特長です。
そしてフルクトースは、糖類の中でGI(グリセリックインデックス)値が低い事で、果物のように豊富な食物繊維とともに食べる事で、過剰に摂取をしなければ、血糖値に対して有害な影響を及ぼさない成分とされています(フルーツジュースは除外します)。
ただ、一方でマウスによる実験レベルであるが、フルクトースが発生しない状態でGI値の高いグルコースのみを大量に与え続けても、肥満などメタボリックシンドロームの原因にならないとする研究結果もあります。また現代人はコーンシロップのような形で大量のフルクトースを摂取しています(低GI値でおいしい事でよく使われています)。国内には正確なデーターが無いですが、米国では1日100gものフルクトースを摂取しているデーターがあり、臨床現場では清涼飲料水の過剰摂取によるケトーシス(代謝異常によるケトン症)によって糖尿病が発症した例もあるとの事です。
フルクトースの効果、効能
フルクトースはグルコースと同様に肌への浸透が良いため、香味剤、保水剤、保湿剤、湿潤剤としての働きがある成分です。
フルクトースの毒性、副作用、安全性
フルクトースは果糖と呼ばれるように、果物類に多く含まれている単糖で、毒性等も無く安全性の高い成分でもあります。もちろん過剰摂取はとうぜん毒となる場合があります。
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参考資料
“[フルクトース]低GI値の単糖は保湿剤として使用される成分です。” への1件のフィードバック