デキストランは、グルコースから作られる多糖類のひとつで、冷たい水にも溶けて、増粘、保湿のある成分です。
デキストラン(dextran)
成分評価3
デキストランとは
デキストラン(dextran)は、D-グルコースの重合多糖類の一種で、グルコースの構成成分であるα-1,6-グリコシド結合を多く含んでいる構造をしています。原材料のスクロールやショ糖から乳酸菌(Leuconostoc mesenteroidesやL. dextranicum)の酵素によって分解して果糖(D-フルクトース)を養分としてD-グルコースを重合して作られています。
デキストランは、分岐構造が少ない事で、デンプンやセルロースなど比較すると冷水などへの溶解度が高い特長があります。
デキストランは医療用製剤として良く使用されているもので、低分子のテキストランは乳酸リングル液とも呼ばれており、血液の代替剤として外科手術時に血圧を維持する目的で使用されるものです。加水分解して分子量約7万としたもの(デキストラン70)や、分子量約4万としたもの(デキストラン40)などは、血漿の代替材料として血液の粘度を下げる役割がある事で、毛細血管などへの血流流入をスムースにする働きがあり、脳血栓などの予防や治療に使われています。このリングル液は、薬理学的に不活性な成分であり、血中に比較的長くとどまる一方で蓄積されずに排泄される特性があります。
また、デキストランは培養細胞の遺伝子導入のひとつであるDEAEデキストラン法に使われているもので、一般的なリン酸カルシウム法よりも再現性が高いとされています。ただ、細胞毒性がある欠点があります。
実はデキストランは歯の歯垢(プラーク)にも含まれています。
デキストランの効果・効能
デキストランは、主に医療製剤として使用されるものですが、化粧品成分として使用した場合は、増粘剤、保湿剤としての働きがあります。
デキストランの毒性・副作用・安全性
デキストランは、医療用製剤としてして使用した場合、血漿にも使われるように毒性等は低いと考えられますが、うっ血性心不全のある患者や高乳酸血症の患者などには使えません。
また肝障害、出血傾向(低フイブリノーゲン血症、血小板減少症)、腎障害、脱水状態、肺水腫、閉塞性尿路疾患などは投与に注意が必要なもので、 重大な副作用として、乏尿(尿の量が少ないこと)、アナフィラキシー、脈拍異常、ショック過敏症、過敏症状(刺激に対し過剰に反応すること)、急性腎不全、血圧降下、呼吸抑制などが発生します。
ただ化粧品として使用する場合、体内に入れるわけでは無いため、ここまで心配する必要はありません。副作用等は無いと考えられます
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参考資料
“[デキストラン]グルコースから出来た医療用製剤は保湿成分” への1件のフィードバック