パルミチン酸レチノールは、ビタミンA(レチノール)を安定化させたパルミチン酸で安定化させた成分で、コラーゲン生成促進作用、保湿抗酸化、エイジングケア、エラスチン生成促進の効果がある成分です。

パルミチン酸レチノール(Retinol palmitate)

パルミチン酸レチノール
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パルミチン酸レチノールとは

パルミチン酸レチノール(Retinol palmitate)は、劣化しやすいビタミンA(レチノール)を安定化させるために、パルミチン酸を結合させエステル化にした成分で、水に不溶ですが、アルコールやオイル成分に可溶な成分で、一般的に、レチノール誘導体ビタミンA油と呼ばれるものです。

ビタミンA(レチノール)、レチノール誘導体には、酢酸レチノールやレチノールなど複数の類似成分がありますが、その中でも刺激が1番少なく安定性が優れているのがパルミチン酸レチノールです。

バルミチン酸レチノールは、油剤成分ですので、クリームやスキンケア化粧品などに配合をして使用するものです。但し配合上限濃度が0.03%までと制限されています。そのため化粧品の配合表でも下位になっています。

また、パルミチン酸レチノールは、化粧品成分名ですが、医薬部外品でも使用されていますが、その場合も同名のパルミチン酸レチノールと表示されています。

パルミチン酸レチノールの効果、効能

レチノール(ビタミンA)は、もともとコラーゲンを生成促進の効果がある成分ですが、一方で安定化が悪い事で、直接化粧品に配合する事が出来ないため、安定性の良いパルミチン酸レチノールのように安定性の高い構造になっています。

パルミチン酸レチノールは、レチノールの効果、効能を引き継いでいるため、コラーゲン生成促進作用、保湿抗酸化、エイジングケア、エラスチン生成促進などの作用があり、肌の乾燥防止、シワ抑制などの効果があります。特にコラーゲンとの相溶性が良い事で、肌のハリ等にも効果が期待できます。

パルミチン酸レチノールは、とろみのある油剤成分ですので、美容液やクリームなどに配合に適しています。

パルミチン酸レチノールの毒性、副作用、安全性

パルミチン酸レチノールは、一般的には毒性も無く刺激の少ない成分とされています。一方で、高配合したもので、発疹、かぶれなどが発生した事で現在配合上限が決められており、0.03%以下に限定されています。これは、防腐剤として使用するパラベンの配合上限の0.1%よりも厳しいものとなっています。

規格内であれば、それほど問題視する必要は無いですが、肌にあわない可能性もある事から、バッチテスト等使用する前に必要な成分でもあります。

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参考資料

パルミチン酸レチノールとは…成分効果と毒性を解説

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パルミチン酸レチノール入りの美容液やクリームの効果と注意点

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