水添ポリイソブテンはナフサから合成したポリイソブテンを水素添加する事で安定化させた成分で、スクワランと類似した性質で、エモリエント、非水系増粘剤として使用される成分です。
水添ポリイソブテン
成分評価3
水添ポリイソブテンとは
水素添ポリイソブテンは、イソブチレンの重合体で、還元性を付与して成分を安定させるため、水素添加したものです。一般的に無味無臭の無色透明な、分岐脂肪族酸化水素の油性成分です。
皮脂に存在するスクワランに類似した性質をしているため、水添ポリイソブテンは、合成スクワランとも呼ばれております。スクワランは、浸透性が良いものですが、水添ポリイソブテンは、分子量が高い事もあり、浸透性はありません。また水素を添加している事で、光、酸化に対して強くなっているため、安定性の高い成分となっています。
水添ポリイソブテンは、化粧品表示名として使用されていますが、医薬部外品、医薬品に使用する場合、軽量イソパラフィン、軽量流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィンと性質によって表示名が異なります。
皮膜力が強い事でウォータープルーフ成分として夏の化粧品や日焼け止めなどに使用されるメリットがあり、長時間つけていても肌への影響が少ないリーブオン製品でもあります。その一方で、洗顔などで落としにくいというデメリットがあります。
水添ポリイソブテンの効果、効能
水添ポリイソブテンは、エモリエント剤、非水系増粘剤の効果のある成分です。そのため、口紅やリップグロスなどで、粘度調整剤として使用したり、密着度を高めるために使用されています。またツヤ感を出す目的としても使用されています。
特に水素添ポリイソブテンは、密着性が高く、ウォータープルーフのようにメイク崩れをしやすい時に使用する化粧品成分として利用されています。
ただ、油性成分ですので、脂性肌の場合は、テカリやすくなると言われています。
水添ポリイソブテンの毒性、副作用、安全性
水添ポリイソブテンは、合成スクワランとも呼ばれる油剤で、水素添加している事で、品質安定性が高くなっています。またナフサから合成している事で、肌への影響が出やすい不純物が含まれていません。
また、水素添加によって酸化しにくい事で、品質安定性が良い事で、肌へ長時間つけていても、肌への負担や刺激も少なく影響が少ないのが特長です。ただ、皮膜力が強いため、洗顔やメイクオフ時に余計な力がかかり肌にダメージを与えてしまいます。しかし、一方でクレンジング成分としての役割ある事で、しっかりと落とす必要もない成分でもあります。
そして肌への負担が少ない製品としてメジャーなニベアの青缶の上位配合成分として、ワセリン、グリセリンに次ぐ配合成分として使用されています。
成分が含まれている製品一覧
botanist シャンプー(株式会社I-ne(イーネ))
TSUBAKI シャンプー(資生堂)
TSUBAKI しっとりまとまる ヘアコンディショナー 450mL
- 価格:
- オープン
TSUBAKI しっとりまとまる
パサつき・広がりが気になる方に 重くならずに毛先まで軽やかに 「しっとりまとまる」髪が続く
重くならずに毛先まで軽やかに 「しっとりまとまる」髪が続くヘアコンディショナー。
成分が含まれるその他の商品一覧
アリィー ウォータープルーフ アイライナ-N ブラック アイライナー
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アクアシャボン ヘアコロン ウォータリーシャンプーの香り 16A 80g AX2-16AHCOLOGNEWATE-80 なし
参考資料
“[水添ポリイソブテン]ナフサから合成した安全なエモリエント成分” への4件のフィードバック