ユーカリ油

ユーカリ油はユーカリの葉から抽出された、エキスで、虫除け、消臭、防腐、抗炎症、収れん、血行促進、香料としての効果があるものです。

ユーカリ油

成分評価１

ユーカリ油とは

ユーカリ油は、ユーカリの葉から抽出して取れるオイル成分です。

ユーカリは、フトモモ科ユーカリ属の常緑樹で、英語では、Eucalyptusと書き、”ユーカリプス”を短縮したものが、日本名となったようです。学名の語源としては、良い蓋を意味しており、ギリシア語のen-(真に、強く、良く)とラテン語のkalyptos(～でおおった)がくっついた造語です。ちなみに漢語では、桉樹というようです。

ユーカリの木は、実は640種類もあって、オーストラリアが原産国ですが、南米、中国などにも植林されています。大きさも様々で、葉の形も種類によって異なります。

ただ、ユーカリ油などの精油を取る事が出来るものは、その中でも20種類程度と言われています。またユーカリの葉は、コア路の主食となっていますが、コアラが食べられるユーカリの葉も40種類ぐらいしか無く、生まれ育った場所のユーカリしか食べないようです。

ユーカリは、乾燥にも強く短期間で、乾燥地帯を緑化する植物としています。根が非常に深く地下水を汲み上げるような力をもっています。ただ、木にテルペン等の発火物質を含んでいる関係で、原産国のオーストラリアでは山火事の原因となっている。しかし、幹内部までは、燃えない事で、燃えた木から発芽するなどがあるようです。また、種子も火事の後に雨が降ると発芽するようになっています。

ユーカリ油の成分

ユーカリ油は、その品種によって、ユーカリ油成分が異なります。厚生労働省日本薬局方作成基本方針(1993)によると、主要成分である1 ,8シオネールを70.0%含有している事で、シオネール系のユーカリ油と区分けされ、ピペリトン、フェランドレンを含むものや、シオロネラール、酢酸ゲラニルなどを含むものに大別されます。ピペリトン、フェランドレンを含むものは工業用として使用されており、シトロネラール、酢酸ゲラニルを含むものは、香料用として使用されます。

ユーカリ油の効果、効能

ユーカリ油のフレッシュな香りは、ヒョウヒダニの忌避作用を持っており、虫除け、消臭、防腐などの機能があり、その他に、抗炎症、収れん、血行促進　そして、香料としての役割がある。

ユーカリ油の毒性、副作用、安全性

ユーカリ油には、一般的に人には外用に使用した場合、毒性等は無いと言われているが、揮発性が高いオイル成分のため、精油成分を吸引した場合、中毒がある。特に喘息患者の場合、気管支炎などが悪化した報告があります。また精油をそのまま飲用などによって、致死例があります。

ハーブや精油であっても使用する場合には、医師の指導が必要なほど注意が必要で、喘息、脳卒中、肝臓病、腎臓病、低血圧、妊娠中、などについては使用する場合医師に相談する必要があるものです。

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