変性アルコール

変性アルコールは、工業用で使用される、エチルアルコールで飲料用と分けるため、あえて毒性のある不純物を入れて、飲料に適さない、エチルアルコールとしたもので、殺菌、防腐、消毒の効果がある成分です。

変性アルコール(denatured alcohol)

成分評価 3

変性アルコールとは

変性アルコールの主成分は、エチルアルコール、つまりエタノールです。毒性のある不純物を混ぜる事で、飲料用のアルコールと、工業用のアルコールを分けるためです。ここで言う不純物とは、メチルアルコール、が1番多いですが、メタノール、アセトアルデヒド、ピリジン、またはベンゼンなんかを不純物として使用する場合があります。

変性アルコールの性能

変性アルコールの大部分は、エチルアルコールですので、その性能については、同じとなります。つまり、殺菌、消毒および燃料としての性能を持っている成分です。

変性アルコールの生産の謎

何故、わざわざエチルアルコールに不純物を混ぜて、変性アルコールなるものを作る必要があるのでしょうか?それは、性能というよりは、法律的なものが大きいのです。飲料用として使用する純粋なエタノールは酒税によって、販売時に別の法律(酒税)で税金を徴収されるが、工業用のアルコールの場合、それが無いため、安価に売買が可能であるため、それを分けるために、変性アルコールのように安価に工業用アルコールを飲料用に転売するのを防止する処置がとられたのです。実際価格としては、10分の１程度の差があります。

ただし、アルコール事業法が改正となった事で、経済産業大臣の許可を取れば変性でない純粋なアルコールも取り扱いが出来るようになった。