コレステロールは、哺乳類の肝臓でつくられる成分で、肌にもある成分のため、保湿や肌柔軟性など皮膚コンディショニング、乳化安定剤、非水系増粘剤などの効果のある成分です。
コレステロール
成分評価5
コレステロールとは
コレステロールと聞くと身体を蝕む成分と思いがちですが、実は身体にとっては必要不可欠な成分のひとつなのです。
コレステロールは、ほ乳動物の細胞膜を構成する成分のひとつで、血中にはある一定量のコレステロールが存在しており、常にバランスを取っている状態です。血中コレステロールのバランスを取っているのが、LDL(悪玉コレステロール)とHDL(善玉コレステロール)と呼ばれているものです。悪玉なんて名前はついていますが、LDLも無くてはならないもので、肝臓で作られた、コレステロールを血中を通して全身に運ぶ役割をしています。一方で、HDLは、血中での余分なコレステロールを肝臓にもどす働きがあります。
つまり、LDL(悪玉コレステロール)が多くなり優位になると、血中のコレステロールが許容値を超える高コレステロールとなり、高脂血症、動脈硬化、高血圧などの原因といわれ最近では、卵巣がん、子宮内膜がん、肺がん、膵臓がん、大腸がん、直腸がんも関係していると言われています。
逆にHDLが優位に働きすぎた、低コレステロール症の場合、感染症、がん、肝疾患、気管支炎、胃潰瘍、脳卒中等の原因といわれる。以前は、コレステロール値が高いほど死亡リスクが高いと考えられていたが、最近では、低コレステロール症の方が死亡率が高い事が判っています。
コレステロールは、高くても低くても問題が多く血中コレステロール値が180–200 mg/dLが良いとされています。
コレステロールの効果、効能
コレステロールは、体内では、細胞膜の材料となる脂質成分です。そのため化粧品成分としても、肌とよくなじむ性質があり、保湿、肌柔軟成分としての効果があります。もともと、肌の成分の約10%はコレステロールで出来ているため肌との相性も良いのです。
また、乳化安定剤、非水系増粘剤としての働きもあります。
コレステロールの毒性、副作用、安全性
コレステロールは、生体成分のひとつですので、一般的に毒性は無い成分です。肌等に使用する場合は、肌との相溶性も良く、副作用の無い成分のひとつです。
成分が含まれる製品一覧
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参考資料
“[コレステロール]高脂血症の原因成分は、肌の保湿を促す成分だった。” への11件のフィードバック