[トウキンセンカ花エキス]聖母マリア様に捧げられた幸せの花は肌改善成分だった。

トウキンセンカ花エキスは、キク科のトウキンセンカの花から抽出されたエキスで、抗炎症、抗ニキビ、皮膚柔軟、血行促進、抗菌、鎮痛、保湿の機能のある成分で、ニキビ予防、敏感肌の化粧品に使用されています。

トウキンセンカ花エキス

成分評価5

トウキンセンカ花エキスとは

トウキンセンカ花エキスは、トウキンセンカの花から抽出された、エキスです。

トウキンセンカは、キク科キンセンカ属の一年草で、南ヨーロッパが原産です。マリーゴルド、カレンデュラとも呼ばれており、一般的にはキンセンカの名称でしたしまれているものです。

別名のひとつ　マリーゴールドは、聖母マリアにこの花を捧げた事からきており、幸せを呼ぶ花とも呼ばれて、多くは観賞用として使われていました。正確にはこれはポット・マリーゴルドという種類で、ハーブティーで使用される、マリーゴールドとは異なります。

ヨーロッパでは、薬用植物として古くから親しまれており、中国を経て、日本に伝わって、キンセンカと名付けられました。そのため、トウキンセンカは、”唐金盞花”と書きますが、唐、昔の中国から、伝わったという意味でつられたのです。また、仏花として使われるものです。

トウセンカ花エキスは、木褐色から赤色の透明な液体で、独特の強い臭いがあることから、一時期ヨーロッパでは、有害な素材と判断されてきた歴史をもつ素材です。

トウキンセンカ花エキスは、カロチノイド、サポニン、トルテルベノイド、フラボノイド、アミノ酸を含んでいます。

またトウキンセンカ花エキスは、化粧品表示名ですが、医薬部外品で使用する場合トウキンセンカエキスと表示されます。

トウキンセンカ花エキスの効果・効能

トウキンセンカ花エキスの成分は、カロチノイド、サポニン、トルテルベノイド、フラボノイド、アミノ酸などを含み、抗菌作用、抗炎症、鎮痛作用、清浄作用、保湿、血行促進があり、外傷や湿疹の治療に使用されています。

化粧品に配合する事で、肌にうるおいを与え、しっとりさせる効果があり、主に、スキンケア製品、ヘアケア製品として、化粧水、乳液、美容液に使用されており、敏感肌の化粧品としても使用されている成分です。また、ニキビの原因菌である、アクネ菌への抗菌作用があるため、ニキビ関連商品に使用されています。

そして、頭皮環境を整える事や毛髪柔軟性もあるため、シャンプー、コンディショナー、白髪染めといったヘアケア製品にも使用されています。また、芳香性がある事から、デオドラント製品・入浴剤にも配合されます。

トウキンセンカ花エキスは、利尿、発汗、瀉下、止血、胆汁分泌促進などの効果もあるため、肌の改善利用以外に点眼薬として、結膜炎の治療にも使用されています。

トウキンセンカ花エキスの毒性・副作用・安全性

トウキンセンカ花エキスは、その毒々しいエキスに反して、ハーブとして飲まれていた経緯と、民間の皮膚改善薬のひとつとして使用されており、安全性は高い。しかし、キク科の植物は、アレルギーを発症しやすい特徴があるため、注意をしたい成分でもあります。ただ、敏感肌や、ニキビ肌対策の化粧品として使用されています。